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種まき⑥⑦⑧報酬を考える#14:84歳社長が死んだら終わる会社

就職先は地方の家族経営の町工場。84歳社長が全てを取り仕切っている。
社長が死んだら、どうなるか誰にも分からない。

最近やっている種まきではなく、畑を耕す段階の事。
6個目:ゼロからボーナスについて考えてみる
7個目:週報はSNSで
8個目:役職は自分で決める



こんな会社が有ったらおもしろいなという話。
特に問題なく、やる気のある人もない人もそれなりに頑張れそうな気がする。

ボーナスは、自分で作って売って稼ぐ

収入は少ない方が面白い。こんな人は労働者の0.1%も居ないと思う。

今、ボーナスはない。社長がケチだからというより、ボーナス原資がない。
しかし、利益は簡単に出せない。それに、普通の会社と同じシステムにしても面白くない。

AI時代の会社は、働く人がワクワクする会社でありたい。そういうことを考慮して考えると、
「自分で作って売った物は、その人の収入になる」というのは、どうだろう。

一品一品手作りで作っている会社なので、作るのは簡単である。
そして、メルカリなり、ヤフオクなり、ネットショップなり、簡単に売れる時代になった。

そうは言っても、材料代、電気代、工具代はかかる。労働時間内にやるのか、時間外にやるのか、他者との調整はどうするのか。
など、問題点を上げればきりがない。

そこで、売り上げを3分割にして、1/3は作った人にボーナスで還元、1/3は会社(材料・電気代等含む)、1/3は他の社員のボーナス原資にする。

基本的には時間外にする。時期によって仕事の波があるので、そういう時は時間内でもいい。

やる気が有る人が入ってきたり、出来る人は独立していく。
独立していく人が増えれば、その人に出資すれば、当たる可能性も大きくなる。そして、忙しいときに手伝ってもらうこともできる。

能力が低い人が残る可能性は高いけど、元々の給料を安く設定していれば問題ない。

これが、本当の実力主義だと思う。

週報はSNSで

これも自分がやってメリットがあった。
会社に入社した時、求人のために会社のホームページを作り、ブログを書いていた。

①会社の宣伝になる。
②本人の承認欲求を満たせる。
③ネタになることをやる。

①②は当たり前なのでスルーして、ポイントは③になる。

新入社員でやりたいことが有っても、たぶん、積極的にできない人も多い。

しかし、SNSネタが必要となれば、やらないといけない理由ができる。

全員に強制的にというわけではなく、やりたい人はやればいい。
ボーナスのため、何かを売ろうとすれば、少しでも過去の蓄積が有った方が良い。


役職は自分で決める

小さい家族経営の町工場。昔の50人以上いた時は、営業部とか製造部とか、色々あったみたいだけど、今は、そんなものはない。

僕は、適当に名乗っている。
求人をホームページに載せるときは”人事担当”、取材を受けるときは”製造”とか。
何かに登録したり、試験を受けるときに、部署名の欄があるから、それを埋めるために適当に書いている。

それなら、自分の好きな課を作って、課長を名乗っても特に問題がない気がする。

自分で何かを作って営業に行くときも、売る時も、転職する時も別に役職が有って困ることはない。

人数が少ないうちは一人一人がやりやすい形でいい気がする。



84歳社長が死んだら終わる会社シリーズ↓


”僕”の自己紹介↓


登場人物 会社の人たち

僕:この物語を実況している人。入社3年目のアラフォーおじさん。

社長:50年以上前に創業した町工場の社長:84歳
奥さん:社長の奥さん。お金周りを担当:70代後半
専務:創業時からいる社長の弟。最近間違いが多い:80代
孫くん:社長の孫。最近会社に来ていない:20代前半
娘さん:社長の娘。月に1週間くらい来て事務をする:50代
ベテラン職人:何でもできるがこだわりも強い。社長の義理の弟:70代半ば
取付職人:現場の取り付け担当。最初だけ丁寧:70代半ば
営業:いつも適当な図面を描いてくる:60代後半

中堅職人:新卒で就職したが独立、従業員ではないが、手伝ってくれている:50代

登場人物 社外の人たち
兄ちゃん:取引先で出会った「何者」かになりたい田舎の工場で高卒で働く兄ちゃん。商品の販売をお願いした。

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