フリーターが上場企業よりも町工場を選んだ理由#2:84歳社長が死んだら終わる会社
就職先は地方の家族経営の町工場。84歳社長が全てを取り仕切っている。
社長が死んだら、どうなるか誰にも分からない。
フリーターが上場企業よりも、町工場を選んだ理由
10年以上まともな職についていないおじさんフリーター。
結婚を控えているのに、上場企業の正社員の誘いを断って、今にも潰れそうな安月給の町工場に就職した。
大きな魅力が町工場に有るというよりは、大企業をうつ病で退職した経験があるので、給料がよくても忙しい職場で働く選択肢はそもそもない。
それでも、たまたまボランティア先で一緒にスタッフをしていたお婆さんが旦那と一緒にやっていた町工場に就職したのは理由はある。
①自由で面白い会社が作れそう。
②この会社を復活させたら、色々面白い話が来そう。
③社長に会った瞬間に「この人はできる」と感じた。
①自由で面白い会社が作れそう。
働くなら、自由で面白い事が出来るところがいい。
同じ作業の繰り返しや、日本のサラリーマン的思考を持った上司の下では半年も働けないと思う。
町工場で社長の孫(20代前半)を除けば、従業員で一番若い人でも60代後半。
つまり、10年以内には、自分より年上の人がみんないなくなる。
親会社もなく、規格品の生産もなく、主導権を握られている取引先もない。
元々10億円を売り上げていた会社。
オリジナル製品もいくらでも作れるし、ポテンシャルは大きい。
今でも仕事はあるから、他社からの仕事はそこそこに、このネット時代、一人一人が好き勝手に商品を作って売れる会社が有っても面白い。
「自由な学校」の次は、「自由な会社」が作れたら面白い。
※自由な学校を作った話はまた別の機会に
②この会社を復活させたら、色々面白い話が来そう。
経営者の高齢化で無くなりそうな中小企業はたくさんあり、日本の大きな社会的課題でもある。
そこで、高齢化を逆手に取り、10年後には自分たちの好きなようにできる利点をアピールして、若い人を集める。
(※次回は町工場に若い人からの応募が殺到した話)
そうやって会社を復活させた事例を作れば、他からも面白い話が来るだろう。
うまくいっても、いかなくても、僕は同じことを長く続けられないはず。
僕は基本コミュ障の引きこもり体質なので、何もなければ家の中で永遠にネットをしている。
だから、学校を作るとか、貧乏になるとか、ボラセンの立ち上げとか、会社を復活させるとか、そんな面白そうな事が出来るチャンスは中々巡ってこない。
有名にはなりたくないけど、外から面白い話が来る仕組みを作っておいた方が良いかなと思った。
③社長に会った瞬間に「この人はできる」と感じた。
基本的に、人と話や感覚が合わない。典型的な理系脳であり、男性脳である。そして、(こんな言葉があるのかわからないけど)経営者脳。
見ている世界が広く、合理的に問題解決をしたがる性質がある。
僕が直感的に合うと思う人は、ほとんどいないが、創業社長に限れば、かなり確率が高い。その中でも、お金に追われてなくて、仕事が好きだったり、社会のために何かしたい人は、僕が会った瞬間に「この人できる」と感じることが多い。
僕は、逆に貧乏を極めすぎて、人生においてお金の不安がなく、お金を気にせずやりたいことをやってきた。だから、面白がられたりする。
84歳社長(当時は81歳社長)も、会った時にできると感じたし、相手も何か感じてくれたと思う。
余談
結婚相手より、結婚相手の親の手前、就職した方が良いかなと思った部分はある。
次回は、「町工場に若い人からの応募が殺到。でも、方針転換することにした」(仮)をテーマに書こうかと思う。
note記事3つ目。note自体ほとんど使った事がない。昔のイメージは文章が好きな人が書く、もっと静かなイメージだったけど、安っぽいフリーランス系の人たちが多くて驚いた。
次回
最初から
登場人物 会社の人たち
僕:この物語を実況している人。入社3年目のアラフォーおじさん。
社長:50年以上前に創業した町工場の社長:84歳
奥さん:社長の奥さん。お金周りを担当:70代後半
専務:創業時からいる社長の弟。最近間違いが多い:80代
孫くん:社長の孫。最近会社に来ていない:20代前半
娘さん:社長の娘。月に1週間くらい来て事務をする:50代
ベテラン職人:何でもできるがこだわりも強い。社長の義理の弟:70代半ば
取付職人:現場の取り付け担当。最初だけ丁寧:70代半ば
営業:いつも適当な図面を描いてくる:60代後半
中堅職人:新卒で就職したが独立、従業員ではないが、手伝ってくれている:50代
登場人物 社外の人たち
またそのうち。