留置所でベトナム人と握手
どうもです。
5年ほど前にひょんなことから留置所に2週間ほど入ったことがあってレアな経験かもしれないので残していこうと思います。
ベトナム人との相部屋
基本的に留置所は2~3人の部屋になります。
同部屋の人が出所した場合に1人になることはありますが基本相部屋です。
相部屋の人がどんな人かで留置所での生活がハッピーライフになるかバッドライフになるかを左右します。
基本ずっと一緒ですからね、正直ベトナム人と一緒になった時は終わりだと思いました。
意思疎通ができませんから。
ベトナム人のプロフィール
とは言いつつも日常的な日本語は多少喋れるのでなんとか会話をしていました。
なんせ暇ですから。
本当に暇なんです。
ハリーポッター上下巻を1日で読み終えます。
相部屋だったグエンさんのプロフィールはこんな感じです。
・名前:グエン(仮)
・逮捕歴:なし
・罪状:覚醒剤使用、所持
・職業:防水屋
・年齢:20代前半
よくいるベトナム人と言ったらあれですがよくいるベトナム人です。
グエンさんが教えてくれたベトナムの当たり前
別部屋の人とは基本話せないのですがお風呂のタイミングや歯磨きのタイミングで少し話すことはあります。
別部屋に留置所常連みたいなヤクザがいて、
グエンさんは
「ニホンヤクザコワイヨー、ベトナムヤクザイナイカラネ」
とよく言ってました。
「ヤクザイナイヨー、ミンナオコッタラスグナイフデサスケドー」
とも言ってました。
相部屋でそんなこと言われたら寝れません。
眠れない留置所生活の始まりです。
まずベトナムでは覚醒剤は当たり前らしいです。本当か?
大麻は吸わないけど覚醒剤なんて10代でもやってるらしいです。
グエンさんは職場の仲間と一緒に覚醒剤をやっていたところ社長に通報されて捕まったらしいです。
「コレデキョウセイソウカンサレタラ、ユルセナイヨ〜ナカマモオコッテルヨ〜」
と言ってました。
相部屋でそんなこと言われたら緊張します。
言葉一つ間違えたら寝てる間に首でも絞められてしまいそうです。
グエンさんと関わることで得た人生の気づき
そんなグエンさんも読書の時間には本を読んでました。
こち亀を読んでたので、面白いですよねと言ったら
「コレ、イミガワカラナイヨ」
と言ってました。
意味がわからない本でも読んでしまうほど暇なんですよね。
留置所って。
一日三冊しか本は借りれないんですがグエンさんと僕は本を交換したりして三冊以上読めたりとなかなかいい関係になってました。
いつ何をされるかわからない個室で、お互い国も言葉も違うけど助け合えるんだなと改めて思いました。
国境なんて誰かの引いたただの線。
先入観でどんな人か判断するなんてよくないですね。
話せばみんな分かり合える。
ありがとうグエンさん。
ありがとうこち亀。
ありがとう隣室のヤクザ。
ありがとう。ありがとう。