不動産投資の種類⑫不動産クラウドファンディングの投資とは？
はじめに
こんにちは。
今回は、少額から始められる不動産投資の一つである不動産クラウドファンディングについてご紹介します。
不動産投資を始めようとする際、私も最初は大きな資金が必要だと思っていました。
しかし、不動産クラウドファンディングを知ってから、その考えが変わりました。
少額から手軽に投資を始められるこの方法は、特に初心者にとって魅力的です。
不動産クラウドファンディングとは？
不動産クラウドファンディングは、不特定多数の投資家からインターネットを通じて少額の資金を集め、その資金を用いて不動産を取得・運用し、得られた収益を投資家に分配する投資手法です。
この手法は、不動産特定共同事業法に基づいて運営されており、専門的な知識がなくても始められるため、多くの個人投資家に注目されています。
不動産クラウドファンディングのメリットとデメリット
メリット
少額から投資可能
・多くのプラットフォームでは1万円から投資が可能で、現物不動産投資に比べて敷居が低いです。
手間がかからない
・不動産の管理や運用は事業者が行うため、投資家は運用の手間を省けます。
分散投資が容易
・少額から投資できるため、複数の案件に分散して投資することでリスクを軽減できます。
投資家保護の仕組み
・優先劣後構造や倒産隔離など、投資家を保護する仕組みが整っています。
デメリット
元本保証がない
・不動産市況の変動によっては、元本割れのリスクがあります。
中途解約が難しい
・多くのファンドでは運用期間中の中途解約が認められていません。
ファンド運営者のリスク
・ファンド運営者の業績や財務状況が悪化すると、投資家への元本返還が危ぶまれるリスクがあります。
不動産クラウドファンディングの注意点
投資の分散
・一つの案件に全資金を投じるのではなく、複数の案件に分散投資することでリスクを軽減することが重要です。
事業者の選定
・過去の実績や透明性の高い運営を行っている事業者を選ぶことが大切です。
例えば、配当遅延や元本割れの実績が少ない事業者を選びましょう。
リスクの理解
・投資する際には、元本保証がないことや市場の変動リスクを十分に理解しておく必要があります。
不動産クラウドファンディングの始め方
会員登録
まず、投資を希望するクラウドファンディングプラットフォームで会員登録を行います。
以下の手順で進めます。
プラットフォームの選定
信頼できるクラウドファンディングプラットフォームを選びます。
例えば、LIFULL、不動産投資クラウドファンディング CREAL、COMMOSUSなどがあります。
ウェブサイトにアクセス
選んだプラットフォームの公式サイトにアクセスし、「会員登録」ボタンをクリックします。
必要情報の入力
名前、メールアドレス、電話番号などの個人情報を入力し、会員登録を完了させます。
本人確認手続き
会員登録が完了したら、次に本人確認手続きを行います。
これは、金融商品の取引において法的に必要とされる手続きです。
以下の手順で進めます。
本人確認書類の提出
運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなどの本人確認書類を提出します。
これらの書類は、スキャンまたは写真を撮ってアップロードします。
居住確認書類の提出
公共料金の請求書や住民票など、現在の住所を確認できる書類を提出します。
本人確認の完了
プラットフォーム側で書類の確認が完了すると、通知が届きます。
口座開設
本人確認が完了したら、投資を行うための専用口座を開設します。
以下の手順で進めます。
口座開設の申し込み
プラットフォームの指示に従って、口座開設の申し込みを行います。
通常、オンラインフォームに必要事項を記入します。
銀行口座情報の登録
投資資金の入金や分配金の受け取りのために、自身の銀行口座情報を登録します。
口座開設の完了
口座開設が完了すると、投資を開始する準備が整います。
投資案件の選定
口座開設が完了したら、次に投資案件を選びます。
以下の手順で進めます。
案件の閲覧
プラットフォームの案件一覧から、投資したい案件を探します。
各案件の詳細情報（物件概要、予想利回り、リスク情報など）を確認します。
案件の比較
複数の案件を比較し、自分の投資目的やリスク許容度に合った案件を選びます。
投資申し込み
投資する案件が決まったら、投資の申し込みを行います。
以下の手順で進めます。
投資金額の設定
選んだ案件に対して、投資する金額を設定します。
多くの場合、1万円単位から投資が可能です。
申し込みの確定
投資金額を設定したら、申し込みを確定します。
通常は「申し込み」ボタンをクリックします。
入金手続き
プラットフォームが指定する銀行口座に、投資金額を入金します。
入金が確認されると、正式に投資が完了します。
運用開始とモニタリング
投資が完了すると、運用が開始されます。
以下の手順で進めます。
運用状況の確認
プラットフォームのダッシュボードで、投資案件の運用状況を確認します。
収益の進捗や分配金の情報が表示されます。
レポートの確認
定期的に配信される運用レポートを確認し、投資物件のパフォーマンスを把握します。
分配金の受け取り
運用期間中または終了後に、得られた収益が分配金として支払われます。
以下の手順で進めます。
分配金の通知
分配金が支払われる際には、プラットフォームから通知が届きます。
分配金の入金
登録した銀行口座に、分配金が振り込まれます。
入金の確認を行いましょう。
運用終了と元本の償還
運用期間が終了すると、投資した元本が返還されます。
以下の手順で進めます。
運用終了の通知
プラットフォームから運用終了の通知が届きます。
元本の返還
元本が登録した銀行口座に返還されます。
元本と分配金を合わせて、投資の結果を確認します。
不動産クラウドファンディングが他の不動産投資と違う点
少額から投資できる
現物不動産投資との比較
現物不動産投資では、物件を購入するために多額の資金が必要です。
例えば、東京のマンションを購入するには数千万円以上の資金が必要になることが一般的です。
一方で、不動産クラウドファンディングは1万円から投資を始められるため、資金が限られている投資家でも参加しやすいです。
REITとの比較
REIT（不動産投資信託）は、株式のように市場で取引されており、数万円から投資が可能です。
しかし、不動産クラウドファンディングは1万円から始められるため、さらに少額での投資が可能です。
投資の手間が少ない
現物不動産投資との比較
現物不動産投資では、物件の購入、管理、維持費、テナント管理など多くの手間がかかります。
自分で物件を管理する必要があり、トラブル対応や修繕などの作業も伴います。
一方、不動産クラウドファンディングでは、これらの管理業務はすべて事業者が行うため、投資家は手間をかけずに済みます。
投資リスクの分散が容易
現物不動産投資との比較
現物不動産投資では、一つの物件に多額の資金を投入するため、リスクが集中しがちです。
特定の物件の価値が下がると、大きな損失を被る可能性があります。
不動産クラウドファンディングでは、少額から投資できるため、複数の案件に分散投資することが容易です。
これにより、リスクを分散し、特定の物件に依存しない投資が可能になります。
投資家保護の仕組み
現物不動産投資との比較
現物不動産投資では、投資家保護の仕組みが限られています。
不動産クラウドファンディングでは、優先劣後構造や倒産隔離などの投資家保護の仕組みが整備されています。
例えば、優先劣後構造では、事業者が劣後出資を行い、投資家の元本保護を優先します。
倒産隔離では、事業者が倒産しても投資家の資産が保護されるようになっています。
中途解約の難しさ
現物不動産投資との比較
現物不動産投資では、物件を売却することで中途解約が可能ですが、売却には時間がかかることがあります。
不動産クラウドファンディングでは、運用期間中の中途解約が一般的に認められていないため、流動性が低い点がデメリットです。
しかし、この点を理解した上で運用することで、長期的な資産運用が可能となります。
価格変動の少なさ
REITとの比較
REITは株式市場で取引されるため、市場の影響を受けやすく、価格変動が大きいです。
投資家は日々の価格変動を気にする必要があります。
一方、不動産クラウドファンディングは、基本的に価格変動が少なく、運用期間中は安定した配当が期待できます。
このため、長期的な投資計画を立てやすいという特徴があります。
レバレッジの利用が難しい
現物不動産投資との比較
現物不動産投資では、銀行ローンを利用してレバレッジをかけ、大きな規模の物件に投資することができます。
これにより、自己資金以上の投資が可能となり、収益を拡大することができます。
しかし、不動産クラウドファンディングでは、個々の投資家がレバレッジを利用することは難しく、自己資金の範囲内での投資となります。
不動産クラウドファンディングの投資向いている人
少額から投資を始めたい人
1万円から投資を始められるため、少額から不動産投資を試してみたい人に向いています。
資金が限られている方でも安心して始められます。
手間をかけずに投資したい人
不動産の購入や管理を事業者が行うため、運用の手間をかけずに投資をしたい人に適しています。
忙しい生活の中でも手軽に投資ができます。
分散投資を検討している人
他の投資と組み合わせて分散投資を行いたい人に適しています。
不動産は景気変動の影響を受けにくいため、ポートフォリオの一部として適しています。
さいごに
不動産クラウドファンディングは、少額から始められ、手間がかからず、リスクを分散しやすい点で魅力的な投資手法です。
初心者でも安心して投資を始めることができるため、将来の経済的な自由を目指している方におすすめです。
不動産投資に興味がある方は、ぜひ不動産クラウドファンディングを検討してみてください。
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