弓をコントロールするための6つの要素
先日、JAO日本アマチュアオーケストラ連盟が主催するマスターズ・オーケストラ・キャンプに参加した。深山尚久先生(ヴァイオリン)と高山智仁先生(コントラバス)を講師にした弦楽合奏のセミナーでパッヘルベルの「シャコンヌ」、ラターの「弦楽のための組曲」、チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」を使って全国から集まった80人ほどでレッスンを受けた。
いろいろ学ぶことは多かったが、その中でも特に印象に残っているのが「弓をコントロールするための6つの要素」。具体的には①弓の位置(弓先、真ん中、元弓など) ②使う量(長さ) ③弓の速さ ④駒からの距離 ⑤毛の量 ⑥圧力。
アマチュア的にはアップかダウンかを気にするあまり、指揮者が合奏を止めると話も聞かずにパート内でボーイングの確認を始める馬鹿者もいるが、実はこの6つの要素の方がはるかに重要だと思う。弓の位置によって出せる音色や音量は変わるし、駒からの距離が1〜2ミリ変わるだけでもはっきり音が変わる。ppで音量が落ちない人って毛の量を減らしていないのは「アマチュアあるある」だね。
6つの要素、相関関係があるから、駒からの距離が近くないと圧力をかけにくいとか、速い弓は使いにくいとかいろいろあるんだが。
そしてもう1つ言われたのが弓をコンパクトに使えということ。アマチュアが弓を使い過ぎるのはたぶん、弓が動いた分だけ音にならないからだと思う。
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