第九、インフル、冷やし中華
最近、「第九」とインフルエンザは季節、関係なくなったな、次は冬でも冷やし中華とかき氷が食べられるようになるといいなと思う今日この頃。
とはいえ「第九のシーズン」に突入したので気になっているのが、初演の際のこのエピソード。
>終演後の大喝采にも気づかなかったので歌手の1人が、ベートーヴェンをくるりと客席に向かわせました。すると、お客さんたちは、耳が聞こえないベートーヴェンを気遣い、みなハンカチを振って感動を伝えました。
①歌手の1人がベートーヴェンを振り向かせたってことはその歌手はベートーヴェンの近く、つまりオケの前にいたはず。最近、オケの後ろ、合唱団の前にソリストを配置することもあるけど、あれってなぜだ?
②4楽章終われば拍手喝采には関係なく客席を向くはず。だとすればベートーヴェンが気づかなかった大喝采は途中の楽章、例えば2楽章が終わったところで大喝采になったんじゃないのかな。今は楽章ごとの拍手はしないというのが「常識」だが、それが昔からのものじゃないかもしれない。
このエピソードとは関係ないが、ミサ・ソレムニスの「キリエ」「クレド」「アニュス・ディ」や「献堂式」序曲とともに初演されたって、どれほど長い演奏会だったんだ!しかも第二楽章はアンコールされたらしいし。オケも聴衆も昔の人はタフだったなあ。
ついでに「ダル・セーニョ後のリピート問題」にも通じるが、二楽章のリピート、当然、やったんだろうな。
ちなみに第九の初演は200年前の5月7日。「冷やし中華始めました」って時期にはちょっとだけ早い。