世界のSASUKE実情と、盛んなランキング
今や世界で広がり、オリンピック競技にまでなったSASUKE。2024年8月には、初のSASUKE world cupが開催されます。
しかし、どの国が特に盛んであり、どのような扱いとなっているのか、など世界各国のSASUKE実情まで把握されている方はほとんどいないのでしょうか?
そこで、世界のSASUKEオタクの筆者が、放送大会数を基準に盛んな国ランキングを作成するとともに、世界各国のSASUKE実情を解説します。
※2024は放送未開始の国も多いため、開催大会数は2023年まで
※筆者の確認漏れがあることは否定できません。
1位 日本 開催大会数:41回
1位はSASUKEの発祥国、日本です。
現在、日本のSASUKEは独自の進化を遂げています。
海外のSASUKEと比較して、どのような点が特有であるかを解説します。
まず、電動エリアの存在です。SASUKEは初期のプロペラ雲梯から始まり、現在もフィッシュボーン、バックストリーム、ツインダイヤ、クリフディメンションを始めとした電動エリアが多数あります。しかし、海外ではエリアの物体は物理的な衝撃によって動くものに制限されており、電動エリアはほとんどありません。
また、1stはジャンプ力を中心とした脚力、2ndは時間勝負、3rdは腕力という、各ステージで求められる力が異なる構成となっていることも特徴です。海外のSASUKEでは、全ステージ腕力中心のエリアであり、バランスや脚力が求められるエリアは各ステージ1~2個程度です。
そして、実力より人間性重視によるオーディションが行われており、スポーツ番組でもありバラエティ番組でもあるような扱いとなっていることも特徴です。
2位 アメリカ 開催大会数:15回
2位は、15回のアメリカです。ANW(American ninja warrior)としてアメリカ以外の国においても放送され、今や世界のSASUKEの多くは、日本ではなくANWのエリアが基になっています。
エリアは全てのステージで腕力が求められ、非常に難関なエリアとなっています。日本の3rd stage は指先の力が重要ですが、ANWはジャンピングバーのように腕力を活かしたジャンプが重要なエリアが多いです。これは、そのようなエリアの方が視聴者が面白く感じる、という研究結果が出ているからだそう。
アメリカは、日本以上にSASUKEが国民的スポーツに近いレベルで人気となり、今やアメリカ4大スポーツに並ぶ勢いです。
全米400か所以上でSASUKE用ジムが設置され、老若男女問わずトレーニングをしています。女性の有力選手がかなり数多くいるほか、子供向けNinja warriorも開催されており、近年はそこで活躍した選手が本家american ninja warriorで活躍していくなど、国内における育成システムも充実しています。
そして、ほとんどの有力選手は、SASUKE用ジムのコーチとして、SASUKEだけで生計を立てているのです。
地方や全米におけるリーグ戦も行われています。カナダなど周辺国でもANWは放送されており、カナダにもジムが建設されています。
ANW発祥の有名なエリアとしては、そりだつ壁の高さをはるかに伸ばしたメガウォールでしょうか。普通のそりだつ壁とは別に挑戦でき、登れると賞金がもらえたりします。
コロナ禍以前はamerican ninja warrior vs the worldという名で国際大会を何度も開催しており、日本からは森本裕介、川口朋広、日置将士、漆原裕治、高橋賢治、朝一眞、菅野仁志など多くの日本人選手が派遣されていましたが、日本は全ての大会で最下位で敗れることが続き、2018年度を最後に招待されなくなりました。
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