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タロット占いはいかがですか?(COCシナリオ)

概要

pl難易度 ★★★☆☆
時間 テキストセッションで3~4時間

軽い謎解き+緊張感のあるシナリオを目指しました。
ダイスはシビアに設定しています。

KP用の概要メモ

シナリオ背景

ニャルラトホテプに見入ってしまった一人の占い師が狂気を集めるために人間を次々に別世界に幽閉し、拷問し始めたのが事の発端。
順調に狂気を集める中で、とある男が恐怖に飲まれる前に、占い師の姿に見入ってしまう。
男は「本来の占い師の姿も見たい」と思いつつも、占い師の意向には逆らえないので後続の人に希望を託し、様々なギミックを作り上げる。
余談だが男に対して協力をしたのは占い師が会いたいと思い続けたニャルラトホテプの気紛れである。
無理してこの世界に様々な干渉を行っため、力のバランスは崩れ世界は徐々に崩壊していく。


世界のルール(GM用)

タロットカードの転送は以前に行った場所に戻ることができない。
タロットカードは移動(転送失敗も回数に含める)するごとに世界の崩壊フェイズを進め、15回で世界は崩壊する。

移動ごとにだんだん世界が朽ちてきている描写をいれてsanチェックを入れてもいいだろう。
ムーンビーストを出して追われている緊張感を演出するのもありだ。

難易度調節ができる箇所のため、参加者によっては設定をいじっていいだろう。



NPC


【占い師】

女性、30歳前後の美人をイメージ。
占いを学んでいく中でクトゥルフの魔術の魅力に囚われ、恐怖を集めることを目的にし活動をはじめた。
徐々に狂い始め、アザトースに対する供物をかき集めるために人間をこの世界にとらえ、恐怖に堕とす事をし始める。
過去に様々な人々をこの世界に招待し、恐怖で痛めつけた。
残されたわずかな良心と悪に染まった心が分離している。


【山崎優子(悪魔)】

基本的に優しい人を演じつつも、全力で探索者達をだます役割。
占い師の本体を司る存在でもある。
月にいる良心を殺そうとし、直接手が及ぼせないので探索者達をだまして手を借りようとする。


【死神 (死神)】

唯一自由に動ける。
他の世界にも実は飛べる。
「占い師」の恐怖をあおる魔術や拷問を食らいながらも、占い師に一目ぼれをして愛してしまう。
本来の美しさを占い師の中から見出し、元に戻れる方法を模索している。
ニャルラトホテプの助けもあり「脱出できる世界」が形成された
「悪魔」「死神」「女神」の役割を作るきっかけとなった人物でもある。
基本的な関心は「占い師を救うこと」にしかないので、探索者達に対しては関心がない(心はすでに拷問によって壊されているので、ある意味狂人)
「探索者達」が「占い師」のことを救うきっかけになるかもしれないと考えているので、ちょっとやそっとじゃ返すヒントはくれないが、すべての事情を把握している人物だともいえる


占い師のことを信奉する。
ゆえに悪魔の部屋にいる存在も彼にとってはかけがえのない信奉者。
自分は観測者であるという立場なので基本的に自分から何かを教えることはない。
しかし、求められることは≪占い師≫の立場を左右するものでなければすべて応じる。


【占い師(月)】

冒頭で現れた占い師の姿をしている。
結界によって守られている占い師の良心を司る精神体。
もしも良心の彼女が殺されれば占い師はいよいよ歯止めが利かなくなり、世界全体を恐怖へと堕とすだろう。
基本的には何も知らないが、探索者には友好的。
知っている情報は「悪魔は信用してはいけない」「帰り道がどこにあるかはどうしても思い出せない、死神が知っているはず」


≪オープニング≫


ある日、探索者のもとに一通のメールが届く。
【あなたは選ばれました】
【百発百中のタロット占いはいかがですか?無料なのでぜひこのURLをクリックしてみてください】
見知らぬ宛名人無しのメールに薄気味悪く思うだろう。

君たちの見ていた画面はいきなり固まり、操作を受け付けなくなる。
カーソルが表示され、勝手にURLを開き始める。
リンクの先を開くも、画面は真っ白で何も映らない。
そして画面はバグが起きたかのようにノイズが走り、切り替わったかと思うと麗しい占い師の女性の姿があった。
目元、口元は布で覆われているので誰かを判別するのは難しいが、大体30歳前後だと予想できるだろう。
画面の中の女性はタロットカードをおもむろに机の上に展開し、裏返しに4枚並べ、カードを表に返していく。

そして女性は透き通る声で語り始める、

「「北、死神、死」「東、月、不安」「南、悪魔、誘惑」「西、塔、崩壊」
「あなたは最悪な運勢の中にいるようです。
死は近いでしょう。
死が確定した未来を辿るようです。」

女性は悲しそうな、落ち込んだ様子で語る。その声色からは探索者を憐れむ様子が伺える。

「どうしようもない運命だからこそ、チャンスをあげましょう。
確定した死の未来にせいぜい抗いなさい」

そう語ると急に画面にぱきっという音ともに亀裂がはしる。
機械特有の甲高いアラート音が鳴り響く。
画面のひびは広がり、細かく砕けはじめそして…

血だらけ両手が画面の内部からのびてきた。
色はとても白く、ゆっくりと金縛りにあった探索者達に近づいてくる。
『ミーツケタ…』
どこからともなく聞こえてきた低く、醜い声に背筋が凍る。
血だらけの手はあなたの腕をつかむと、そのまま画面の中へと強い力で引きずってくる。

力はあまりにも強いため抗うこともできず、探索者たちはなすすべなく画面の中へと引きずり込まれるのであった。

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強烈なめまいが生じ目が覚めると白黒の世界にいた。

【死神の世界からスタート】

各世界の解説



死神

全ての色がモノクロで構成された世界に辿り着く。
特筆すべき点は探索者の姿もまたモノクロになっているところだ。

あたりを見渡すと、少し薄気味悪く思うだろう。
どうやらここは西洋風の共同墓地の中にいるようだ。
いたるところに墓標が立ち並び、その墓標の前には棺が置かれている。
墓標が等間隔に芝の上に並べられている。

ひときわ目立つのは中央部分にある墓標だろう。
2mほどの大きな大理石でできた墓標があり、墓標の頂上には骸骨の姿がゆったりと腰かけていた。
傷んだ黒い外套に身を包んでおり、背中には人の身長と同じサイズの大きく鋭利な鎌を携えている。
どうやら本を読んでいるようで、探索者に気が付くと一瞬だけこちらに目を合わせるが、また本を読み始めた。
異様な光景に戸惑いを探索者は覚える。
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死神に話しかけた場合。

「貴殿らが倒れていたところにタロットカードがあるだろう。
それを額に当て、願えばその場所に行ける。
ただ気を付けるがいい。
全員が一同に移動する故、その点は心得ておくがいい。」

その場を注視すると4枚のタロットカードが落ちていことに気が付く。
死神、月、塔、悪魔の絵がそれぞれ描かれている。


【⠀無数の墓標を調べる】


それぞれ墓を調べると、どれも日本人の名前がつづられている。

墓を広範囲にわたりより詳しく調べていると自分の名前の墓があることに気がつく。

何故か死んだことにされていると探索者は連想してしまうだろう。
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【無数にある棺を調べる】

棺の中を開けると無惨な人間の体の残骸が入っていた。。
火傷のあと、獣に食いちぎられたかのようなあと、打撲あと、あざ…四肢は切り離されている。
しかし、はっときがつくだろう。
僅かに動く指先、脈打つ血管を見て確信する。
これは死体ではない。
こんなにも無残な状況なのに、この体は生きていると…
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【2m程の墓標を調べる】

2mほどの大きな墓標には名前が書かれているが、読めない文字でつづられている。

大きな2m程の墓標をくまなく探すと、不自然な傷が付いている場所を見つける。

『世界は四つに構成されている。
この世界を抜け出すのなら、死を覚悟して飛び出せ。
かえしても意味の変わらない場所に出口はある』


【探索者の墓標、棺について調べる】

探索者の名前が書かれた棺を開ける。
すると…
中には誰もいなかった。

よく見ると赤い文字で棺の中のよく見ないわかりずらい場所に「Newsをたどりし後、『秘密』と唱えろ」と書かれている。

※方角を英語の頭文字に置き換え、辿る謎解きです。
北North(死神)⇒東East(月)⇒西West(塔)⇒南South(悪魔)の順番に辿り、秘密と唱えれば【秘密の部屋】に飛べます。

※簡単な謎解きなので、ニュースとカタカナにする、情報を分割して他の場所なな隠すなどすると謎解きの難易度は上がるかも。

※kpメモ
大事なヒントの数々があり、最初の探索であまりにも一気に話が進みそうならムーンビーストを出して妨害もあり。




灰色の大地とでこぼこの地面。
あたりは殺風景で、遠くの景色までよく見える。
見渡すばかりの水平線が目の前には広がっている。
空は黒く星々が無数に輝いていて、とても大きく映える地球が空に浮かんでいた。
ここは月なのか?

見渡す限りの岩場ばかりであたりは殺風景だが、遠目に見渡すと二つの地点を確認できる。
一つは水辺だ。
まるで砂漠のオアシスのように、そこだけ緑を感じられる場所だ。
もう一つはドーム状のコロニーが密集している場所だ。
何件かのドームが連なっている。


【水辺】【ドーム状の建物】


【水辺】

水辺の近くに行くと、一人の女性が岩場の上にたたずんでいた。
彼女は占い師の格好をしていて、憂いげに空を見上げている。
よく見ると、君たちがこの世界に来る前に見た画面の女性とよく似ていることがわかる。

「あなた達、脱出したいのですね。
ならば優しい死神さんに話しかけるといいでしょう。
ヒントをくれるはずですよ。」
「もしも口を閉ざすようなら、私の髪でも見せてあげてください。否が応でも語ると思いますよ。」そう言うと懐からハサミを取り出し、黒髪を少しばかり切り取り探索者に渡す。


※探索者に協力的だが、基本的になにも知らない。
死神によってこの場所に守られている。
1歩出ればムーンビーストに襲われるので出れない。


【ドーム状の建物の中】

中を見ると白基調で整えられたシンプル作りなドームだ。
異様な光景として、数多くの人間が壁にはりつけられている。
そして、中にはヒキガエルのような化け物が数体にいた。
白く脂ぎった体でその口元に当たる部分には何本ものピンク色の触手をはが蠢いている
この怪物どもは、壁にはりつけにされた人間たちに対して、様々な残忍な“遊び”を行っていたのである。
その数はざっと見ても10体ぐらいはいるだろう。

あるものはペンチのようなものを握り、爪を徐々にはがしている。
あるものは、泣き叫ぶ男性の顔を水の中に入れては出してを繰り返す。
あるものは鈍い刃で出来たノコギリで体を引いている。
あるものはムチで体を叩いて泣いて懇願する姿を楽しそうにながめつつ、またムチで叩く。
痛めつけられている人間は探索者達の姿を見ると目を見開き叫ぶ
「助けてくれ」
「逃げろ」
「助けてください」

その助けを求める声を化け物は鬱陶しそうに痛めつけ、黙らせられてしまう。
その光景は地獄だった。
老若男女問わず、様々な人間が化け物にいたぶられ、遊ばれている。
人々の視線が入り口にいるあなたに向けられているということがわかると、このヒキガエルの化け物は嬉しそうに探索者達のもとへと駆け寄っていくのであった。
この拷問の光景を見た探索者はsanc 1d3or1d10
化け物の姿を初めて見た場合1or1d8


※トラップ部屋





石材で作られた塔の屋上に探索者達はいたいた。
円状の広間に外へ飛び出ないように70センチ程の鉄柵で囲われている。
この塔を構成する石自体の経年劣化が激しく、亀裂が走っていて苔むしている。

周囲を見渡しても塔の中に通じるであろう扉や入口などは見当たらない
塔から眺められる景色は実に雄大で山々や川の流れを一望できる絶景が広がっている。
眼下にはうっすらと雲がかかっていることからも、この塔は異様に高いことが分かる。
下を見れば、あまりにもの高さに高所恐怖症の人でなくとも足の震えが止まらなくなるだろう。

あたりを見回すと、本棚や椅子、キャンパスに描かれた絵が三脚台の上に置いてあった。
絵に関しては布がかけられていて中身を見ることはできない。
本棚を調べると数冊の本があった。
ハードカバーの本だが、どの本もそこまで厚くない。
本にはそれぞれタイトルが書かれていた。
「恐怖の集め方」
「初心者でも分かるタロット占い」
「世界の役割」


【恐怖の集め方】


写真付きで人間に対する暴力的な拷問の仕方、家族愛を逆手に取る拷問、長時間精神的な負荷をかける言葉をかけることでの心の壊し方などが懇切丁寧に書かれていた。
そのページをめくる手を止めることは出来ず、助けを求める様々な老若男女の絶望した顔を写真から見てしまうだろう。
San1or1d4

最後のページには言葉が綴られていた。
「全ては恐怖を集めるために」
「全てはニャルラトホテプ様のために」



【初心者でも分かるタロット占い】


各タロットに対する役割や意味などが書かれている。

タロットカードにはそれぞれ意味がある。
タロットは正位置と逆位置で意味が違う。
カードが上向きか下向きかで逆位置の意味になる。

【死神】
正位置:死
逆位置:生
【悪魔】
正位置:誘惑
逆位置:解放
【塔】
正位置:崩壊
逆位置:崩壊
【月】
正位置:不安
逆位置:回復

そして、最後のページにはタロットカードがは配置されている図が描かれていた。
全て正位置で配置されている。

死神
塔  月
悪魔



【世界の役割】

もう体が持たない。
私が動けるときも残りわずかだろう。
せめて形で残るようにここに書き記す。
この世界は恐怖を集めるためだけに作られた世界だ。
元々はひとつの世界しかなく、希望などはなかった。
占い師は本来の美しさを神話的恐怖により汚染されてしまった。
だが私は占い師の良心を呼び起こすことに成功し、希望を作り上げる事に成功した。
脱出経路はある。
願わくば、占い師を救ってくれることを祈っている。
「追記、ヒントは全て目の届かない場所に隠しておいた。大事なヒントうちの一つは私の墓標に刻まれている。」


【描きかけの絵】

一人の美しい女性が四つん這いの裸の人間の背中に座り妖艶な笑みを浮かべている。
手のひらの上には男の人の頭があり、首から血を垂らしている。
それは女性の腕を辿り、地面に滴り落ちている。
女性の周りにはヒキガエルのような化け物の姿があった。
槍のような物をもち、口にあたるであろう部位からブニブニしたピンク色の触手をイソギンチャクのように無数に生やしていた。
数は多く絵の中には20体ぐらいいるように見える。

この嫌悪すべき絵をみた探索者はsanc
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絵をよく調べると裏側に小さく書かれた文字に気が付くだろう。

「脱出口のヒントは死神の墓標にあり、秘密の部屋の道はあなた達の棺にあり。」


※絵の裏のヒントが鍵なので見落としがある場合は他の世界で絵にヒントがある旨を上手くつたえるといいだろう。



悪魔の部屋


声を出せば反響音が響き渡る大広間にいた。
天井部分はかなり高く、広間の直径も音楽会を開けるのでは?と思うほどには大きく開けた場所だ。
中央には女性の姿があった。
美人の黒髪ストレートのきりっとした顔立ちの女性だ、
あなた達の姿を見ると朗らかな笑みを浮かべ、一礼する。
そして、「パチン」と指を鳴らすと英国風の高級感あふれる椅子や机が出現する。
「ようこそ、おいでなさいました。
まずは紅茶でもいかがですか?」

よくよく周囲を見渡すと、壁沿いに階段がゆったりとした螺旋を描きつつ天井部へと広がっていた。
その先を辿るように見ると、天井部分に大きな黒い球状のものがあるように見える。
直径は5mほどのとても大きな球体ものだ。
頂上にたどり着くにはある程度の時間がかかりそうに見える。

※探索者に月にいる占い師を殺すように説得する。
嘘、虚実をすべて織り交ぜて話す。
魅力的に信用を勝ち取ろうとふるまう。
kpの腕の見せ所。
「月にいる占い師がすべての諸悪の根源です。」
「この剣で刺せば、その女性を殺すことができます。」
そのような内容を語り、≪剣≫を探索者達に託す。



秘密の部屋


なにもない空間だけが広がる無機質な空間だ。

部屋の中心には円卓があり、短刀がさやに収められている。
「これはこの世界にある全てを殺せ、壊せる剣だルールすらも破壊できる。」
そうメモ書きが書いてある。

机の上には本が3冊、無造作に置かれている。
タイトルはそれぞれ「崇高なるニャルラトホテプ様」「恐怖の集め方改訂版」「世界の理」


【崇高なるニャルラトホテプ様】

異形の化け物の姿が描かれており、ニャルラトホテプという化け物がいかに知性的でカリスマがあり、魅力的かが書かれている。
様々な人間の絵画があり、それはニャルラトホテプ様の化身としての姿であると解説していたり、ニャルラトホテプ様の好む眷属などが永遠に綴られている。
ページの最後には震える文字で「ニャルラトホテプ様に狂気と恐怖を献上せねば」と書かれていた。
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クトゥルフ神話技能+2%
呪文 『恐怖の注入』を入手する。
呪文の対象者になった者は突然、魂も凍るような恐怖心にとりつかれる。
犠牲者は0or1d6の正気度ポイントを失い、そこまで進めていた作業などは恐怖によって止まってしまう。
使用するのに12マジックポイント、1d6の正気度を超すととして支払う。

【恐怖の集め方、改訂版】

人間の精神をどう痛めつつ、恐怖を味合わせるのか方法が永遠に書かれている。
内容は…想像すれば吐きけを催す程に邪悪だ。
読み進めると、恐怖な集め方の記載がされていた。

未知の鉱物で作られた水晶に、術式を組み込み世界を展開する。
その中に生きた人間を呼び込み、ひたすら拷問を行う。
※追記 拷問の効率化のためにムーンビーストを召喚する。
この子達にとっても悪くない話だ。
精神が壊れたら使えない。
この子達の食事にでもしてもらおう。
恐怖には鮮度やアプローチを、変えた拷問の仕方が必要だ。
定期的に人間を呼び込もう。
全ての恐怖は水晶の核に集める。
漆黒になった時、世界は恐怖に包まれるだろう。
あぁニャルラトホテプ様は私を認めてくださるのだろうか。

SANC 1or1D6

【世界の理】

占い師の良心に問いかける事に成功する。
僅かに残された希望を後続に託す事にする。
力は剣にし、秘匿した。
良心は不安の中に眠る。
出口は塔にあり。
真実は全て私が隠そう。
占い師もまた恐怖に見とれてしまった被害者である。
黒い水晶に集められた恐怖を破壊し、壊し、救ってくれ。
怨嗟の鎖を断ち切ってくれる事を祈っているよ。
恐怖に染められたあの方の力は絶大だ。
もしも協力してくれるなら相応の覚悟と準備をもって挑むことをお勧めする。
協力を持ち掛けてくれれば力になろう。
泉に剣を浸せば、良心の呪縛も解放される。


ラストシーン

「ああすべての秘密を知ってしまったのですね。」
悪魔の部屋にいた女性は残念そうにつぶやく。
そして顔の表面部分はボロボロと乾燥した皮が剥がれ落ちるように崩れていく。
中から現れたのは最初に見た占い師と瓜二つの顔をした女性だった。

「水晶には触らせませんよ。
あと少しの恐怖、あと一人の狂気があれば器は満ちるのです。
ああ、なんと甘美で美しいのでしょう。
あなたを名誉ある最後の供物にしてあげましょう。」

ブク、ブクと泡立つ音共に体は膨張し膨れ上がれ、名状しがたき化け物へと姿が変わる。
蠢く触手を何本も携えながら探索者達の行く道を遮ろうとする。
7m程はあろうかその大きな体躯から渾身の咆哮をあげる。
その姿は生きている中てみたどの生き物よりも恐ろしく、不可解で恐怖を呼び起こし、それでいて美しかった。

san1or1d8


※頂上に到達し、剣をつき立てればtrue end


頂上まで向かうのに20-dex ラウンドかかる
登攀成功で到達ラウンドを更に1減らせる。


怪物(占い師)

Dex9

hp15⇒20⇒25…
HPを0にする事に1r攻撃が停止する。

3回攻撃
触手 50%
2d6ダメージ
タゲ対象⇒全員


死神が参戦する場合
最初に触手を切り、怪物の行動数を2回行動にさせる。

お助けNPC

死神

Dex7
hp18
回避50

鎌66%
1d6+1d4


占い師(良心)

Dex12
hp12
mp15
回避65

回復
5mp使って1d8のダメージ回復。
どんな距離でも届く。

パンチ 50


エンド



nomal


気が付くと探索者は占いが始まる前の画面をのぞき込む体勢をとっていた。
あれは何かの悪い夢だったのだろうか?

後日、行方不明で捜索願いが出されていた人物が大量に山奥の小屋の中で発見されるニュースで話題になる。
体はむごい拷問の跡まみれであり、40人ほどの死体が家の中にあるのは異様な光景としか形容できないだろう。
この殺人事件の犯人は未だに捕まっていない…


true end

球体に剣を差し込む。
特に抵抗もなく剣は吸い込まれていき、やがて「パキッ」という音共に球体が割れていく。
中から黒いどろどろとした液体が流れだし、球体は輝きはじめる。
眩い白い光があたりを包みはじめ、やがて周囲がみえなくなる…

気が付くと探索者は占いが始まる前の画面をのぞき込む体勢をとっていた。
後日、行方不明で捜索願いが出されていた人物が大量に山奥の小屋の中で発見されるニュースで話題になる。
ひどく衰弱した状態だったが、命に別状はないようだ。


そして、探索者に電話が急に届く。
電話帳表示だと、「死神」との名前が書かれていた。
電話をとると聞きなれた声が聞こえてきた。
「お疲れ様。飯でもどうかな?」



sanは場合によってはかなり減るので、KPの裁量でかなりのボーナスを与えた方が良さそうです。



後書き

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
王道で謎解きもしやすいですが、伏線が一気に回収されていき、大ボスの存在もわかりやすい。
高いSAN値チェックや高いダメージにより常に緊張感を持たせられるように調整しました。
これからも良いシナリオを書いていきたいと思いますので、また機会があれば見てくださると嬉しいです♪♪

Twitter @reakuroe






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