か細い光
メンタルも金銭的にも最悪なことになっている。
新しい仕事が始まった。最初はどこだってきついのが当たり前だが、きちんとした社会人の服装を求められて、出費がとても痛い。安いワイシャツだって、一枚2000円はする。それに、服は安物過ぎるとすぐ駄目になるし。
イライラして、辛くって悲しくってまたギャンブルに逃げて大金を溶かした。この繰り返し、何度目だろう。何度もやめようとしているのに、繰り返す依存症。
自分がこんなに愚かだとは思わなかった。いや、前は別の金のかからないことに依存していたのだ。それがなくなって、今の俺は生活の不安と疲労とストレスばかり。楽しみなんてない。
なんて貧しい人生だろう。一人で求められていないエゴイスティックな小説を書き続けて、それでいいと思っていたのに、働くのが無理でお金が欲しいと思ってギャンブルに手を出し、結果以前よりずっと必死で働き、本を読んだり書いたりする時間も力もなくなってしまった。
自殺一歩手前。薬を飲んで踏みとどまっている。
いや、薬だけじゃない。まだ、書きたいものがあるから。書かないと、俺は駄目になってしまうから。そう思いつつも何か月もまともな文章を書けないでいる。辛い。
俺は沢山の物を持ち合わせていないけれど、美術とかは、大好きだったのにな。その好きな気持ちさえ、今はか細い、消えかけている。
これが完全に消えたなら自殺しよう。その前に、できたら、小説を書きたいな。
とても久しぶりに恵比寿の写真美術館に入ったので、その記録を。
光のメディア、という題名で、様々な年代の人達の(主に)光をテーマにしたような作品が並んでいた。
やはり、展示されている作品をみるというのはいいことだ。幸福な時間だ。じっと、作品と対峙する時間。幸福な時間。
パンフにあった、スティーグリッツの『イクィヴァレント』がパンフのより小さくて(ほぼ同じ大きさ?)少し迫力がなかったように見えたのが残念。好きだけどね。見えない物を俺も見てみたい見出したいな、
ぱっと見で、クレジットを見ないでも誰の作品か分かった人はマン・レイ位。彼の作品は昔のヴォーグっぽい感じの、ロマンチック・エレガントで好き。
特に気になったのが、ジェームズ・ウェリングという写真家の作品が、題名もそうだが抽象表現主義のモノクロ絵画って感じで好き。写真というか、ほぼ油絵の抽象画ってかんじだった。モノクロの線がランダムに配置されている感じの「写真」この人気になるな。画集欲しいな。
お金なくて無理だけどさ。
正直、メンタルも支払い状況も最悪でさ、今日もずっと寝てた。でも、好きな物について書いたらほんの少しだけ元気が出てきた。
好きだって言ってなきゃ、死んでるのと一緒だな。不安に押しつぶされるとしても、それまでは何かを好きでいたいな。また、思い出したいな
借金があって、人と一緒に働くのが物凄く辛い(は?)けど、それよりも好きなものが作れない描けないそんな余裕までなくしてしまった自分が情けなくってくやしくって辛い。
この借金を返すのはあと何年かかるだろう。それまで俺はまともだろうか。生きているのだろうか。
なんか、無理かもしれないって思う笑 でも、その前に一作、新しいのを書きたいんだ。
小説を買ってくれた某さん、ありがとう。