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着物のリメイク 広がる可能性

母が祖母の着物の反物を譲ってくれた。全て着物を作る途中のもの、しつけの糸があちらこちらにつけてある。

大正から昭和にかけての当時、これだけの種類の反物をそろえるのに、どれだけの苦労が伴われたか思いをはせ、とてもありがたい贈り物といただいた。

これで着物を作って、ついでに着付けも習おうかなあと思ったが、そこまでできる自信がない。作るなら、完成させて、誰かに喜んでもらえるものを作りたい。

まずは、生地を無駄にしないシュシュと巾着を作ってみた。ちりめんや絞りの生地はとっても縫いにくく、悪戦苦闘したが、娘は完成品を見て「かわいい~」と、とても喜んでくれる。

夫は、形となった生地が原子レベルで喜んでいる!と絶賛してくれる。
夫は私がやることにいつも応援してくれる人、とってもありがたい。

NPOのさちファンデーションより、お祭りで売ってみると、嬉しいことに大好評。小さなシュシュから、お客さんと思いがけないステキな会話が始まる。
私の手作り小物を、自分用にやプレゼントにと喜んで買ってもらうと本当に嬉しくなる。

偶然に、私の隣でお店を出していた女性は着物のリメイクでありとあらゆるものを作っていた。驚いたことにどれも一点もの。彼女は、古い着物を手にとって、何を作ろうか、誰に作ろうかと想像しながら作るそうだ。
そして、彼女の一点ものの作品は、完全にマッチする人に出会い、その人の生活を豊かにしているような感じがした。

物づくりの深さを感じた一日。一枚の反物から物づくりの可能性が無限に広がっていく。

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