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株式会社オルツ IPO株、手を出すのか出さないのか、どっちなんだい?(パワー)

脱IPO童貞を狙うnoteです。

IPO株初挑戦? 株式会社オルツ(ALT)|23 (note.com)

前々回は↑から。

株式会社オルツの魅力とその先を読む|23 (note.com)

前回は↑から。


今回は、株式会社オルツの「新株式発行並びに株式売出届出目論見書」を見たうえでの、個人的に感じた購入リスクなどについて書いていこうと思います。
株式の購入は自己責任で!本noteの情報・内容などを元に生じた損害について、私は一切の責任を負いません。

今回は以下の内容について、目論見書を引用しつつ書いていきます。


売出価格について

前々回の記事で気にしていた売出価格ですが、
『新株式発行並びに株式売出届出目論見書の訂正事項分 (2024年9月 第1回訂正分)』のP2にて、

「仮条件は、510円以上540円以下の価格といたします。 当該仮条件は、当社の事業内容、経営成績及び財政状態、当社と事業内容の類似性が高い上場会社との比 較、価格算定能力が高いと推定される機関投資家等の意見及び需要見通し、現在の株式市場の状況、最近の 新規上場の株式市場における評価並びに上場日までの期間における価格変動リスク等を総合的に検討して決 定いたしました。」

とされておりました。
また、100株1単元としているため、最低購入価格は¥51,000~54,000になりそうです。
個人的には、最悪紙屑になっても(電子だから紙屑にすらなりませんが)良い金額というイメージです。
※株式でノーリスクは不可能

各種キャッシュフローについて

本書P16 第二部【企業情報】第1【企業の概況】1 【主要な経営指標等の推移】
にて、2023年12月(第10期)は、
営業CF -16.9億
投資CF -2.8億
とあり、がっつり赤字です。

とは言え、ベンチャー企業でしょっぱなから黒字でバリバリマネタイズもないのでは?と考えております。(調べてはいない→今後要調査)

LLMの出元について

個人的にかなり気になっている部が、
オープンソースの情報のみを使っているのか?というところです。

後述の「事業環境/事業展開または事業体制に関するリスク」の項でも触れる部分ですが、LLM(大規模言語モデル)は、その名の通り、大規模な言語をリソースにして情報を出力しています。
これが、例えば契約等なしで、ウェブニュースなどから勝手に引用していてはダメなわけです。

諸外国ではその辺がかなり厳しくなっているイメージですが、日本では声優さんや漫画家さん、イラストレーターさんをはじめとして、この辺の食い物にされているという状況と聞いております。

2014年に会社が設立されているため、オープンソースという概念(今も定義づけされていないらしいですが)がない時代からの会社なので、その辺は心配です。
(一応「独自開発のLLM」が2021年9月を最初のローンチ日としてますが)

ここはかなり気になるところです。

事業状況/経営環境について

本書P34 第2 【事業の状況】 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(2) 経営環境 にて、

「(中略)独自に開発したLLMを活用しプ ロダクトをマネタイズする当社の事業が属する生成AIにおける国内市場は成長を続けており、生成AIの利活用によ り、2023年には1,188億円、2025年には6,879億円、2030年には1兆7,774億円にまで成長するとされております。デ ータからパターンと傾向を学習し画像生成、音声生成、動画生成、テキスト生成の形でアウトプットを行う生成AI は、幅広い業種での業務での活用が期待され、2030年の市場は2023年対比で15倍の成長を遂げる見通しです。さらに、当社は上述の「P.A.I.」(パーソナル人工知能)のTAM(Total Addressable Market、獲得しうる最大の 市場規模)について、次の要素を掛け合わせることで約12兆円(3,600万人×240時間×1,400円)と試算しておりま す。
・日本のホワイトカラー労働者:約3,600万人(注1)
・1年の内、非生産的な業務にかける時間:240時間(1日1時間を当該労働時間と仮定し、240営業日を乗算)
・イメージされるサービス単価(正社員の平均時給の7割):1,400円(注2) (注) 1.総務省統計局「令和4年 労働力調査年報」より、2022年における「管理的職業従事者」、「専門的・技 術的職業従事者」、「事務従事者」及び「販売従事者」の就業者数の合計が3,628万人であります。 2.厚生労働省令和2年度版「厚生労働白書」より、正規雇用者(正社員)の平均時給1,976円(2019年)に、 サービスとして広く浸透させるために企業にコスト削減メリットをもたらすことを前提とした場合、イメ ージされるサービス単価として0.7を乗じて算出しております。(後略)」

との記載があります。

当然ながら、まず皮算用・絵に描いた餅であるのは明らかで、この12兆円の市場をすべて株式会社オルツが取れるわけではありません。

しかし、実際の市場規模が1/10で、シェアが50%、単価が下がり1,400 → 1,000(5/7)になったとしても、4000億くらいの市場と考えることができます。

当然ながらすべて粗利ではないので、経費を差し引いた時のことも考える必要もありますが、売り上げが1000億以上を見込む企業と考えることができるわけです。
将来性◎・・・?

事業環境/事業展開または事業体制に関するリスク

本書P40 第2 【事業の状況】 3 【事業等のリスク】(2) 事業展開または事業体制に関するリスク ④ 知的財産権について にて、
『当社は「知的財産管理規程」を定め、経営管理部主導のもと知的財産権の管理を行っております。当社の開発 する技術及びサービスに関する知的財産権の保護のためその獲得に努めるとともに、第三者の知的財産権の侵害 を防ぐために、当社が知的財産権を登録・申請する際には弁理士等の専門家を活用した事前調査を行っておりま す。 当社は、本書提出日現在において、他社の知的財産権を侵害している事実は認識しておりませんが、当社の認識していない知的財産権が既に成立していることにより当社の事業運営が制約を受ける場合や第三者の知的財産 権侵害が発覚した場合などにおいては、信用失墜や損害賠償請求等が発生し、当社の事業、財政状態及び経営成 績に影響を与える可能性があります。

と記載があります。
要するに、「知らないうちに知的財産権侵害してたらごめんね(テヘペロ)」
なわけです。
LLMのソースとして知的財産権を侵害していたら、技術の根幹部分を揺るがすことになるので、会社が存続できるか否か、のレベルになると推定されます。(影響度を「中」にしているのは謎ですが)

結論:株式会社オルツ IPO株に手を出すのか出さないのか

結論としては「手を出してみる」に決めました。

決めてとしては、やはり
・技術が面白い = 将来性があるように感じられる
です。

今回いろいろリスクを上げてみましたが、技術がおもしろそう、が勝ちました。
あとは、「負けてもせいぜい5万円」「そもそも当選しないんじゃね?」という点も後押しになっております。

というわけで、この記事を書き終えたら申し込みをしてこようと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

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