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宇和島が好き#11 海と風と虹と(海音寺潮五郎 1968年)
昨年、転職したもので年明けから新しい職場に通勤しています。
前の会社の有休を消化していて、宇和島を訪れるとか、移住フェアに参加することが可能になったので、体験型noteを更新していました。
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参加したいけど無理だった(かなしい)人の為などに、動画配信スケジュールを主催側に打診してみたのですが、回答がカオスでした。
というか、打診する部署を私が間違えた、、、ような気もするのですが、違ってたら【違ってますよ】って、私はそれだけの回答を求めていた。
はず。だよね???って自分で自分に指差し確認したくなるくらいの
カオスが返ってきたので、これはもうネタにせよという天啓かと。
とはいえ何が書かれているのか、よく分からなさすぎて、ネイティブ言語である日本語が(ついに)分からなくなったのか、脳味噌が(ついに)腐ったのかと焦りました。
もっかい読んだけど、【部署が違うから、そっちで調べてやり直せ】的な内容ではなさげでした。
で、何が言いたいのか皆目わかりかね、見上げたら天井でした。
こういうのが日本語検定試験とかに出たら全員アウトでしょう。
分からないなりに何度も読み直して、資料は送りますと書いてあったようなので、『では資料ください』と必死(なぜか)で返信しました。
すると再び、更にカオスが濃くなり理解不能な返信がきました。何を伝えたいのか、さっぱり分からなすぎて、まず自分の日本語読解力が不安になりました。そして、カオスが迫りくる恐怖を感じました。そして、私が理解できない以上に、先方にも私の意図は1000%伝わっていないのだろうな、という確信が水滴のごとく広がりました。
最後に、このカオスによって、イベントテーマに関心をもって遠方から問い合わせた一般人(私)がカスハラだと決めつけられたようなので、全身の呼吸(鬼滅のアレ)をもって、資料をお断りすることで一件落着しました。
・・・いや別に動画できないなら、できないて返信だけで十分。すごい長文だったにもかかわらず、けっきょく何も伝わらない悶絶って無駄が過ぎる。
あるいは逆説としての可能性を指摘するならば、
私の無邪気かつ、お気楽な動画要請に対して彼は
『(動画配信)した方が良いのはわかっちゃいるけど♪(以下略)』
やめられないのはスーダラ節ですが、出来ないししたくもないんじゃネタ(唄)にもならない情けなさ♪♪
とでも伝えようとしたのか。妄想が広がっちゃいます。
お互い巫戯化(ふざけ)ようだなんて微塵も無いのに展開がコントになってしまったら、笑って済ませる以外の選択肢はあるでしょうか。
いや、ないでしょう。
降臨した笑いの神様の前においては、皆ただ笑うのみなのであります。
というわけで、宇和島でのイベント参加におきまして、バーチャルとか動画配信は現状ちょっと厳しいという団体も存在するみたいですけど、現地参加以上の満足感はありませんしねえ。
それで足が遠ざかるくらいじゃあ、まあ仕方ないですよ。
しかし、私の宇和島への郷愁とは全く関係ございません。
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ここまでで1000文字超えましたが、本題はこれからなんです。駄文を読まされモツカレーな方は、回れ右でけっこう毛だらけ猫ハイだらけ、でございます。猫ハイボールは存在しないので、ハイは灰の方でしょう。
海音寺潮五郎『海と風と虹と』が、宇和島城の郷土資料館とか城郭内のパネルで紹介されていたので(書籍ならば一読しておこう)などと思い立って
最寄りの図書館で調べたのですが、1976年大河ドラマに誘導され、書籍にはヒットしませんでした。
主人公は平将門だから、藤原純友の出番は殆ど無い。それを確認するために『平将門(上・中・下)』3冊を読破してしまいました。歴史小説カテゴリですが、去年の大河ドラマ『光る君』を視聴された方なら、ご存じでしょう。平安時代は史料の乏しく時代考証が難しいので、自由かつ大胆な脚色無くしてドラマなど作りえないのです。
もっとも『光る君』って脚本もアレながら、紫式部も道長も個人的にはイマイチで、どこ見ていいのか悩んで見るのをやめました。
『平将門』も似たもので、英雄伝というカテゴリが相応しく、藤原純友に関する記述は『海と風と虹と』に集まっていると思われるのですが、単行本で入手できるのは、今やamazon中古のみのようで、最寄りの図書館の蔵書にもありませんでした。『海と風と虹と』は中〜長編ほどの量のようなので、海音寺潮五郎全集を書庫から出してもらって探せば多分見つかりそうです。いつか決めてませんが、読む気が再びめぐってきたら実行します。
英雄伝って、生まれた時が秘蹟のはじまり、毎日が神風とか天の助けとか兎に角も疾風怒涛、天に召されるときは天変地異で世界が終わりそうになるし、殺した人は天罰が与えられるんですよ。
司馬遼太郎も若干その傾向があると、私は内心思っているのですが
(あまりおおっぴらに言うと口論になりそうで怖い)
海音寺潮五郎に、司馬史観の原点を見たような気がするとかnoteしたら、誰かから猛烈なクレームが来るかもしれません。
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歴史好き男子にレキバナを吹っ掛けると、必ず『歴史は男のものだから』と返ってくるのは日本の慣習だそうです。私を含め、無数の女子学生が感じた悪しき慣習がここに有ります。
その日本史における【ガラスの天井】をカチ割るために女性歴史学者は育ってきたのだと仰っておられたのは、私の大学の恩師でした。
【宇和島にゆかりのある文学作品を全て網羅し読破してみっか】という
本の虫企画が、この脱線しがちなnoteの主旨なのですが
海音寺潮五郎の『平将門』は、宇和島好き的にはあまり刺さりません。
私は行ったことないので家族から聞いた話によれば、宇和島からポンポン船を借りて、日振島まで父(私の祖父)のお供で遊びにいったそうです。あの強い日差しと海風を感じる文章を期待していたのですが、空振りました。
『平将門』の舞台は茨城だから方向が(だいぶ)違うし、仕方ないですね。
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パネルを見返したら、日振島を取材して執筆したと書いてますね!
これは書庫の全集を出して一読したら、noteでカムバック篇が書けそうなので乞うご期待。
宇和島城まわりの文学散歩パネルを作った人に
「パネルに載ってる作品ぜんぶ読みました!」などど言ったら
それはそれで楽しく話ができるかもしれません。
時期は未定なのですが、久しぶりに家族と宇和島を訪れる予定です。
いま丸谷才一の【笹枕】を読んでいるところで、不思議な世界観につられて今回はnoteも彷徨いがちだったかもしれません。
いつも2000字超えて長いんですが、海音寺潮五郎になぞらえて今回はさらに長くしてみました!
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来週は寒くなるそうですね。宇和島で雪が降ったらNHKに映るので楽しみにしています。