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祝! ゆず「図鑑」発売(後編)
前回に引き続き、
発売されたばかりのゆず「図鑑」の感想を綴っていきます。
前編:
7. つぎはぎ
待ってました!岩沢さん楽曲!
7曲目は曲も歌詞も岩ちゃん節炸裂の「つぎはぎ」です。
岩沢さんのルーツである長渕先生のようなイントロから始まり、
あのAメロからサビがあんな風に広がっていくとは、さすがです。
岩沢さん楽曲の皮肉っぽい歌詞が好きすぎるし、
「あぁ、ゆずのアルバム聴いてる」っていう感じがします。
あと、岩沢さん楽曲のリーダーのハモリが好きです。
欲を言えば、もうちょっと岩ちゃん楽曲聴きたい!!!
8. SUBWAY
8曲目は「SUBWAY」です。
ゆずは、特に悠仁さんは他の人の痛みにもよく気が付いてしまう人だから、
本人も抱えきれない痛みを感じてしまうんだろうな、と思います。
私はそこまで優しくなれないから「SUBWAY」を完全に理解することはできないけれど、
だからこそゆずを好きで尊敬しているんだな、と思います。
ゆずにありがとうを伝えたくなる楽曲です。
9. 十字星
9曲目は氷艶の主題歌「十字星」です。
氷艶は見に行っていないので演目の詳しい内容はわからないのですが、
白鳥の湖、サウザンクロス(南十字星)が出てくるようです。
歌詞には「天の川」が出てきますが、
白鳥座かつ天の川が通るのは北十字星のようです。
曲と演目のリンクがとても気になります。
曲の最後の「君にもう一度 もう一度 何度でも 何度だって」
の歌い分けが好きです。
そして「巡り合える」をユニゾンにする。
こういうところがゆずだからこそできる技だな、と思います。
10. Interlude-harmonies-
アルバムの最後に向かってもう一度集中を引き付けるような
Interludeです。
Overtureと同じく曲の最初はピアノの「ミ」に続けて他の楽器の「ミ」が鳴る、という構成ですが、
Overtureではピアノの後に弦楽器が鳴るのに対し
Interludeでは二人の声が響きます。
(ギターの1, 6弦が「ミ」だから「ミ」にしたのかな)
Overtureのharmonicsは倍音などの意味を持つ単語ですが、
Interludeのharmoniesはハーモニー、調和などの意味を持つ単語です。
曲と曲の関わり合いを楽しめるのもアルバムならではですね。
11. ビューティフル
アルバムの最後の曲は「ビューティフル」です。
日生ソングに始まり、日生ソングで終わるアルバムですね。
もともとの曲が持つ力にライブや紅白などの情景が加わり、
時が経つほどによりパワフルな曲になっていると感じます。
まさしくアルバムの〆!という感じのどっしり感があります。
AメロとBメロはAmでサビはCになっていて、
どちらもピアノで黒鍵を使わないキーです。
AメロBメロとサビのキーと歌詞のリンクにより、
葛藤の上に成り立つBeautifulというメッセージを強く感じます。
「虚無 悪 幸 不幸」のところは最初音源だけ聴いていた時は
岩沢さんの声かと思っていました。
付録
2000~2002年くらいのカップリングっぽい雰囲気を
今のゆずに落とし込んで表現している感じがします。
とてもカッコいいです。
ゆずはカップリングも名曲が多いから、
時々シングルCDも出してくれると嬉しいな…
(白髪とか、ビジネスとか、使い捨て世代とか、月影とか、
カップリングも名曲だらけ)
最後に
ラジオ番組に出演した際に
「今の時代にアルバムを出す必要はあるのか?」
ということも考えたうえでそれでも「図鑑」を制作することを選んだ、
という話をされていました。
私は手元に形となって残り、
ジャケットや歌詞カードを開いた時のワクワク感をくれるCDが好きです。
色々考えて今の時代にもCDアルバムを作ってくれたことが嬉しいです。
それがこんなに素敵な作品であることがありがたいです。
そして、凝縮した刹那を共に過ごせるライブが楽しみです。