【詩のようなもの】シャボン玉
今か今かと 待ち侘びる
それは 枠から 飛び出した
子どもたちも 駆け出した
風に乗って ふわふわと
形を変えて ゆらゆらと
待って!待って!と
追いかけて
両手に挟んで パチンッ
体に当たって パチンッ
届きそうで届かない
広い空へと
飛び立った
"ここまでおいで"
と、言ってるよう
その瞬間に
弾け散り
七色の玉
一瞬の輝き放ち
空に舞い
笑顔に変えて
消えていく
先日、公園に行ったら、5種類のシャボン玉の道具を持って、シャボン玉を飛ばすおじさんがいました。
様々なシャボン玉を飛ばすために、5種類の網を使いこなし、長ーいシャボン玉や小さく大量に飛ぶものなど色々ありました。
そして、その周りには、たくさんの子どもたちが集まっていました。
おじさんが、シャボン玉液をつけ、風をよみながら、シャボン玉液を付けた網のようなものを振りかざした瞬間、たくさんのシャボン玉が飛んでいきます。
その度に、子どもたちは、全力で走っていき、パチンッと手で挟んだり、ジャンプしてタッチしたり、空高く舞い上がって、弾け飛ぶのを見送ったりしていました。
また、泣いている子も、たくさんのシャボン玉が、飛んでいく姿を見たら、そちらの方に、笑顔で走っていきました。
そんなシャボン玉や子どもたちの姿を見て、一瞬で笑顔にさせてくれて、その後は跡形もなく消えていくシャボン玉は、儚く、見返りを求めない、一方的に注がれる愛のようなものを感じました。
その様子を、今回も”詩のようなもの”にして書きとめてみました。
本日も、最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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