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和歌の人 足利尊氏
最近逃げ上手の若君で、足利尊氏話題ですね!
あのピンチの時何故か敵が降伏してしまう、魅力のある?人物です。
今足利尊氏主人公の小説を書いていますが、調べれば調べるほど不思議な人です。
政治にやる気は感じない、すぐに切腹、降伏しようとする、すぐ出家したがる。
でも何故か最後は勝つ。それが尊氏なのでしょうか?
そんな尊氏、実は和歌も沢山残しています。今回はその中のお気に入りを一首。
五十路まで
迷いきにける
儚さよ
ただ仮初の
草の庵に
この歌の意味は何でしょうか?
無難に考えるなら、「五十歳まで迷い続ける儚い人生であった。現世などいつ無くなるか分からないあやふやなものである」と言った所でしょうか。出家を望んでいた将軍にはピッタリの、諦めの歌にも感じます。
でもちょっと待ってください。草というのは確かにすぐ踏まれてしまう、儚い存在です。しかし、庵には暖かさを感じます。
「草の庵」とは儚くも、暖かい、そんな現世を、指しているのでは無いでしょうか?
皆さんはどう思われますか?
『逃げ若』のサイコパス尊氏からは想像のつかない、繊細な歌です!実際尊氏をどう描くのか、とても苦心しました。自分なりの尊氏像を作って創作しています!