「マイ・インターン」映画の備忘録#4
この映画は、ベンの発言する一つ一つに言葉より大切な意味が含まれていると思います。
きっとそれは今までのベンの経験や気持ちなど、そして特別なことを言っているわけではないのに心に残ります。
また、ベンの上司は下手したら自分の娘のような年齢なのに驕る事は一切なく会社への発言はせず、ただひとりの人間として優しくアドバイスをし、それが後々良い結果として影響を与えます。
でもやはりシニアなのでネットには疎く、作中でジュールズと一緒にFACEBOOKの登録をするシーンがあります。
そこがギャップで私は好きです。
また私は、ジュールズの存在が一番好きです!
きっとこの作品を見て憧れる人は多いのではないでしょうか。
ジュールはファッション業界の会社の社長なのですが実際に顧客からのクレーム対応をしたり、実際に自分の会社から商品を取り寄せどのように梱包されているのかチェックして指導をしたり そんな姿がただただカッコよく憧れ、”働く女性はかっこいい”と私の価値観を変えてくれました。
ただ、そう言った綺麗な点もあれば ”だからこそ”の問題点もフォーカスされていてきっとこの点も共感されるのだろうなと感じました。
ベンは何にも特別なことをして 周りの環境やジュールズをの関係性を築いたのではありません。
もちろん彼の人間性からの言葉もあるとは思いますが、”クラシックは不滅だ”や”古き良き騎士道精神の最期の名残”と言うセリフから”昔は当たり前だったけど今は そういえばなくなっていること”が多くあると気づかされました。
今は便利な世の中になりコミュニケーションも直接会わなくても取れる そこらへんに便利なものがあるから廃れていった
”ハンカチをもつ”
”大事なことは直接伝える”
”会社の大事な面では襟付きのシャツを着る”
そんな当たり前だったけど そういえばしていない 大切なことを伝えてくれました。
そして今の時代で起こる人間関係の小さい事件はその些細なことで解決できるものが多いなとも感じました。
ちゃんとコミュニケーションを直接取れば表情も、声の高さも低さも、仕草も、目の動きも確認できます。
直接ではなければ感じられないものから得る情報はとても多いです。
文面では『わかった』と一見理解しているように見えても、実際の気持ちは整理できず次回会ったら全く話は終わってなかった。なんて事もよく聞きます。
私は時にはクラシックな考え方を大切にしていこうと感じました。
私は今まで”男性がバリバリ働いて女性は家庭を支える”と感じていました。
ですがこの映画を初めて見たときに衝撃を受け純粋に”働く女性はかっこいい”や女性の影響はすごい”に変わりました。
私は技術職についているのですが、この作品を見てからステップアップするための将来設計もしましたし、必要なスキルの習得をしている真っ最中です。
きっとこの作品を見ていなかったらただただ、何もなく仕事をしてやりがいも少なく暮らしていたのだろうな感じます。
ですがやはりエンジンも切れてしまう事もあり その度にこの作品を見ます。私にとってはガソリンスタンドみたいなものなのかもしれません。
ですがこの作品を見ると何度でも”頑張ろう”と思えますしやる気に満ち溢れるのです。
また、それと同時に自分がベンと同じシニアになったとき、今までは”老後はなるべく早くいなくなりたい”と感じていました。
今までの自分では老後の楽しみを見出せなかったからです。
普段ご年配と話をしていると、いつも若い頃の話ばかりで今を楽しんでいる方が少なく、多くのかたが”まだ若くていいわね”と言葉を口にするためです。
でもこの作品を見て確かに 自分がベンと同じくらいになったときに友達が少なくなったり家族もいなくなったりそんな悲しい事もあるとは思いますが、どんな年齢でも自分価値は自分で作ることができるのだなと感じました。
何歳であろうとも どんなことでもであっても自分がやりがいを感じればそれは楽しい時間になりますし、またそれが誰かに貢献されるものであるのであればそれば自分の価値になります。
私もそんな老後を送りたいです。
この映画は、まず第一にバリバリ仕事をしている方、仕事にやりがいを感じない方、”このままでいいのかなあ”と感じる方にぜひおすすめしたいです!
二つの視点で物事が進むので、もしかしたら定年で会社を退いた方も魅力的に感じるかもしれません。
内容としては、一人の女性の何気ない思いつきが仕事となり会社を築き、そして波に乗り順風満帆に見える女性社長(ジュールズ)の元に シニアインターン(ベン)が配属するお話です。
会社が急成長するにあたって、毎日いっぱいいっぱいのスケジューリングで余裕のない日々、仕事での苦難や課題、また家庭問題など次々に起こる問題。
ジュールズは始めシニアインターンの事なんか忘れ、蔑ろにされていたベンですが、彼の人柄や気遣い、そして何気ないアドバイスで彼の周りの人々は、今までこんがらがっていた些細な出来事が次々と解決され、良い影響が広がっていきます。
もちろんそれはジュールズにも。
ベンがどのように 会社に良い影響を与えるのかその点もポイントですが そこから築かれていく二人の関係性にも、ぜひ注目です。
今の時代 共働き家庭が多く働く女性や家庭につく男性もいます。そんな環境が舞台になるので共感される方も多いのではないでしょうか?