【詩】唯一の男
【唯一の男】作 夏子
ねぇ
元気にしてる?
たまには
私のこと思い出したりしてるかな。
私はあれから…
あなたを忘れようとして
がむしゃらに働いたよ。
働いて働いて
元気いっぱいのフリをしてきた。
周りからは
いつも元気いっぱいで悩みのない女だと
思われてるわよ、きっと。
今まで、何人の男と恋に落ちただろう。
でもね、ずっと頭から離れない男は
あなただけよ。
あなただけだよ。
私を振った唯一の男は。
私に夢中だったくせに
いざ、手に入ると感じた瞬間に
あなたは私の手を離した。
ねぇ…
いつか私達が別れた時
絶対この夜のこと思い出すよ!って話してた、あの夜のこと覚えてる?
真っ暗なあの部屋で
クリスマスツリーのイルミネーションを見つめた時間。
二人っきりの内緒のXmas。
私達。
出逢うタイミングを間違えちゃった。
そうだよね?
ねぇ…
今でも考えてるんだ。
もっと早くあなたに出逢たら
私達はうまくいったのかもしれないね。
助手席から見るあなたの照れた顔が好きだった。
私の名前を呼ぶあなたの優しい声が好きだった。
一緒に馬鹿笑いするあなたが愛おしかった。
あなたと初めて逢ったおうどん屋さん。
太陽の光があなたを照らしてて
あなたの顔を真っ直ぐに見れなかった。
あれはね、恥ずかしくて顔が見れなかっただけなの。
笑っちゃうよね。
こんな私が照れちゃうなんて。
ねぇ…
多分…
私は…あなたのこと、死ぬまで忘れないよ。
だって
あなたは私を振った男だから。
#夏子の世界
#唯一の男
#朗読
#声優
#恋愛
#ショートストーリー
#夏子作
ーーーーーーーーーーーーーーーー
🌻朗読フリー作品ですが
InstagramのDMやstand.fmレターで
事前に連絡して頂けると聴きに行きます‼️
著作権は放棄していません。
🌻朗読する際のお願い🌻
概要欄などに
私のnoteのURLと作品のタイトル名と夏子作のハッシュタグを添付してください
🌻NATSUKO🌻
https://note.com/ready_iguana2161