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『手入れ』だったんだ。

ミニマリストになって物を減らした理由が、

「物が多くなることが嫌」だとずっと思っていました。

ただそれが本質ではなく、

「物が多くなることによって手入れが行き届かなくなるのが嫌」

が、物を増やさない理由だったと気づきました。



(ここからは長々と過去の話です。飛ばしてください。)

わたしは、大学を卒業したころから、

いわゆる「ミニマリスト」でした。

それまでは、好きなアニメのポスターやフィギュア、

キーホルダーを部屋中に飾っていました。

今は部屋にはベッドのみ。机はリビングの物を使っています。

物の数も50はないかと思います。使わない物は全て手離しています。

趣味の物はというと、、、、ありません。

興味のあることはありますが、物を増やしたくないので

実をいうと、デジタルコンテンツで満足させようとしています。


ここ5年ほど物の少ない生活を送っていますが、

なんだか毎日に楽しみを感じません。

社会人になり仕事への比重が大きくなったのもあると思います。

が、休みの日の楽しみ、家に帰ってからの楽しみがないのです。


思い返せば、好きなものに囲まれていた時代、

部屋を見れば好きなものに囲まれている、

グッズを眺めたり、配置を変えてみたり、

アニメを見てこのシーンではこのキャラは

今何を考えているのだろうかと考えてみたり、

新発売のグッズの情報を友達と共有したり、

毎日楽しかった記憶があります。


ミニマリストになってから、

ノイズを出来るだけ排除したい、

何もないほうがシンプルでいい、掃除がしやすい

という考えが大部分を占めていたので、

ほとんどの物を手放しました。

もちろん、そのおかげで、

ほこりがたまりにくくなったり、

出費は減りました。

しかし、毎日の楽しみがなくなりました。

帰って、ご飯を食べて、寝る。それだけです。

好きなモノを素直に受け入れ、所有していた時の方が、

楽しかったです。



ふと、

物がたくさんある人を見て

「無駄なモノばかりだな」

と思うときと、

「いいなぁ」と思うときと

二つの感情が生まれる事に気づきました。

この違いはなにだろう、と考えたとき

「手入れされているかどうか」でした。

「無駄なモノばかりだな」と感じたときは、

ホコリがかぶっていたり、無造作に置かれていたり と

手入れされていない印象を受けたときでした。

一方、「素敵だな」と感じるときが、

毎日手に取っている場合や、きちんと並んでいる、

ホコリがかぶっていないものが並んでいるときでした。


ああ、そうか。

物の多さにモヤモヤを感じていたのではなく、

手入れされていないものがあるのが嫌だったのか

と気づきました。


この考えに最近気づき、

また、好きなモノを「物が多くなる」という固定観念を取り払って

大切にしていきたいなと思いました。


まだ、満足いく言葉選びが出来てませんが、

とりあえず頭の中で考えていることを文字におこせたかなと思います。

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