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「軽井沢のセンセ」からの暗号(11)〜継体天皇さまの暗号☆くずはの予言

「暗号解読捜査」開始

 大変な軽井沢での夏休みから、ひろこは楠葉に戻った。

 楠葉中央の交差点に戻ると、いろいろな交差点を旅させて頂いているな、と思った。京都府に近いから、メディアなどでデフォルメされている大阪の印象とは少し違うのかもしれないが、やはり大阪。何となく人々がみなオープンで、あたたかい。有難いなと、いつも感謝している。

 「くずは」には、「樟葉」と「楠葉」という二つの漢字がある。

 継体天皇即位の地は「樟葉宮」、京阪電車も「樟葉駅」、一方こちらの交差点は「楠葉中央」。

 ひろこは、数年前に例の記念館を訪れた時に、「証拠写真」をとっていなかったか、調べた。現在のケータイの写真をみてみたが、残念ながら、その時のとは変えてしまっていて、暗号解読は難航した。

 しかし、執念で探し、ついに、パソコンの中から発見された。

 なお、ここでいうケータイとは、要するにスマホのことだ。年代的に、ケータイの方がよびやすい。車内放送でも、まだ携帯電話と言っているところはある。

 例の継体天皇の本、他の本の下になっていた、が、上部約5センチほどが顔を出しており、本のタイトルが半分くらい読めた。つまり、数年前の時から、その本はそこにあったのだ。

 しかしながら、その時ひろこは、樟葉(楠葉)の名前さえ知らなかった。記念館との出会いで文章を書かせて頂き、それがきっかけで関西とのご縁が深まり、楠葉に引っ越しできたという順番だ。

 ということは、数年前に楠葉に引っ越すことは、すでにそこで予言されていた、ということなのだろうか?


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たきのさくら
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