【桜ネタのタネ】桜花、散る(仮)
ごきげんよう、りどもあ。です。
おみくじに書いてあったことが当たるという嬉しいことがありました。
ずっと嫌われてるんだと思っていた人が、全く何とも思っていなかったという(笑)
もう2度と飲めないんじゃないかと思ってたので、すごく嬉しいです。
失いたくない人がいるということは、とても幸せなこと。
桜花、散る(仮)
◯登場人物◯
桜の精
村人の青年
起
桜の花の色は、そこに宿る精の恋する気持ちが彩りとなってあらわれるという。毎年桜の木の精は恋をして、恋い焦がれて淡い桃色の花を咲かせる。
主人公は桜の精。実は毎年同じ相手に恋をしているのだが記憶が残らないのでその事を知らない。
承
桜の木の下で毎年とある男と出逢う。まるでそういう運命かのように毎年恋に落ちる。人間の男は記憶があるが、桜の精に心酔しており記憶などどうでもいいまた来年も会いたいと通う。
転
ある年いつもの桜の木の下で待ち合わせたが男が病に倒れていけなかった。翌日桜の木の元に走ると幹に大きな傷が。葉っぱも散っており、どこぞの酔った侍に切られたようだ。悲しむ男。どうせ先の短い人生ならと、その場で命を絶ち桜の木の下に埋葬してもらった。
結
翌年も桜の精は現れる。新しい男と恋をする。記憶のないはずの桜の精だが、男が死んだ年の桜は血のように赤い花を咲かせたという。
幽霊とか形のないものと人間の恋愛話に心惹かれます。(卒論は「雨月物語」でした)
多くは結ばれないけれども、この世に存在しないものが、存在するものに影響を与えるというのが興味深い。
心の中で結ばれる二人。
それはそれで幸せなんじゃないでしょうか。
りどもあ。