目指す速読の姿、本来の速読の在り方 [速読について考えたこと(6)]
この数年、対面で行う速読講座の開催は、激減してしまいました。
講座というものは、経験を重ねることで、よりよいものへと成長していきます。
完成というカタチは無いのでは、と考えます。
そんな中で、この速読講座自体が停滞しているかというと、そんなことは無いと思っています。
オンライン講座を行うことで、テキストに手を加え、より密度の濃い講座になっているとも言えます。
対面講座とオンライン講座と、実は違いがあります。
対面では、その場で、受講生の方にどんどん話しかけて、詳細なアドバイスをしていきます。「まずは行ってみる」、そして「もう少し修正してみてください」というような感じで進めます。
しかし、オンライン講座では、受講生の方の身体全体を見ることはできません。カメラの位置などを工夫していただき、それなりに見える状態では行うのですが、多角的な角度から全体を見るというのは、どうしても弱くなります。
その代わりということでもないのですが、ロジカルな解説をより多くしています。対面と比べて、テキストはより充実したものになった、と言えます。
その分、少しゆっくりとした進み方となりますが、それはそれで、良い進行速度になっているのかもしれません。
そうしたオンライン講座ですが、ある受講生の方からレビューを書いてもらいました。
ぜひ、下記のレビューを読んでみてください。
このレビューにこそ、私の目指している速読講座の姿があり、本来の「速読」を意味しているのではないかと思っています。
何度も何度も何度も言っているのですが、「本をパラパラめくる」ことが速読ではないのです。
しっかりとした理論を知り、適切な負荷を掛けることが大切であり、速読トレーニングは難しいものだったりします。まさに、スポーツと同じです。
ここで、どうして私がこの速読講座を行っているか?について、語らせてください。
わかりやすく言えば、この下記のレビューのような気持ちを持って欲しいからです。
「読書を楽しめる」という言葉は、私にとって宝石のように大切なものです。
私は、読書というものを、色々な人から教えられてきました。直接的に、間接的に。プロの作家、編集者からも、速読の講座を通して知り合った、本が読めないと悩みを抱えた人、などなど。そうした教えは、なかなか言葉にするのは難しいものです。しかし、まだまだ整理されていないのですが、わかりやすいものにして、提案していきたいという気持ちがあります。そうした一つの方法が、この速読講座という存在と言えます。
世間のほとんどの人は、速読をこんな風には受け取らないだろうと思います。速読の講師を行っていて、月日が経てば経つほど、孤独を感じることの方が多くなったりもしていますが……。
それにしても、そろそろ、対面での講座もやりたいものですね。
★★★★★
以下、ストアカのある受講生の方のレビューより
インプット力を高める速読[3]ギアチェンジトレーニング
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この講座は「読書する感覚がどんどん身に付く講座」でした
講座を受け続けて、読書するときの疲労を感じなくなってきました。
ステップ3に来ると、読書フォームと1ページを読むペースが定着しました。
ギアチェンジで1ページを読む速度を変えて、読書を実践しました。
実践して思ったのは、ちゃんと読みたいところはゆっくり、飛ばしても良さそうな箇所は飛ばして読むなどできそうです。
社会人で時間がないのでメリハリつけて読む力が着くのは喜ばしいです。
そして、読書の仕方が定着してわかるのは読書後の疲労感が全くないことです。
目が全然疲れないです。読書って辛いものだと思っておりました。
いつもありがとうございます。読書を楽しめるようにしてくれる講座です。
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