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時間を生み出すには「自分で何とかしよう」という心理から脱却する

前回、紹介した『イノベーションの競争戦略』で、お掃除ロボットの「ルンバ」が普及した理由について、イノベーションのトライアングルの観点で紹介されていました。

ルンバが普及する前は
「家事をロボットに任せるなんてとんでもない」という心理状況がありましたが、
以下の3つの過程を経てルンバが、多くの家庭で活躍するようになりました。

共働き世帯の増加という「社会構造の変化」が起きて、
その時代の変化の中で、
②ルンバを開発したアイロボット社は、顧客の家を理解して、部屋を綺麗にする技術開発に注力して「技術革新」が起きる。
ここまでで、いまだに「家事をロボットに任せるのはどうか、、、」という発想があれば普及しませんでしたが、共働きにより家事の時間負担が大きくなり、
家事からの解放や効率化を切実に必要とする人々の増加して「心理的変化」が生じたことにより、
ルンバが活躍するようになったとのことです。

自分にとって大切な時間(第二領域的な時間・活動)を増やしていくうえで、
「家事の時間」をどう省力化していくかということは大事な観点です。

24時間をざっくり4分類すると、
①睡眠時間
②生活必要時間
③自分時間
④仕事時間
になりますが、睡眠時間を削るのは短期的にはいいかもしれませんが長い目でみると逆効果ですし、仕事時間の密度を上げて時間を短くしていくには時間がかかるので、
生活必要時間(料理、洗濯、掃除、食事、お風呂など)の発想を変えていくのは効果があります。

見直す着眼点として、
①そもそも減らす
モノを減らすことで、掃除や片付けの必要性が減る
②外部サービスの活用
デリバリー、家事代行などを活用する
③便利アイテム活用
お掃除ロボット、全自動乾燥機、食器洗い乾燥機など
の3つの観点があります。

いろんな選択肢が増えてきていますが、せっかく良い資源があっても発想が変わらないと活かしきれません。

仕事でもそうですが、「自分で何とかしよう」という考えに固執すると限界がありますが、
外部リソースの活用を選択肢に持てると、可能性の幅が広がりますね。

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