『かがみの孤城』感想文
今日、本屋さんに行って『かがみの孤城』の文庫本を購入させて頂きました。
正直、ハードカバーも持っていて、電子書籍版も持っていたので・・・文庫版は購入するつもりがなかったのですが、装丁の素晴らしさに心惹かれて「購入しない選択肢は無いな・・・」と考え直しました。
この本に出逢ったのは、旅行先の本屋さんでした。
「あなたを、助けたい。」
そう本の帯に書いてあり、衝動的に購入しました。
本を読みながら、まるで自分の事の様だと思いながら読み進めて、気付いたら涙を流しながら読み終わっていました。
『かがみの孤城』は自分の過去を救ってくれました。生き辛くて、どこにも居場所が無いと思って、自分の味方なんてどこにもいないと思っていた過去を、救ってもらいました。
自分がこの物語で救ってもらったのと同じように、他の誰かにも届いて欲しいと思い、市の図書館に寄贈したり、豪雨の被害に遭った中学校にも寄贈させて頂きました。
ショッピングモールで豪雨による被害の募金を募っていた中学生達を見て、どうしてもこの本を読んでもらいたいと思い、押し付けるように引率の先生に渡して帰りました。苦笑
「本、ありがとうございました!」
と言ってくれた中学生達の顔が、未だ忘れられません。
出来ることなら自分が中学生の頃に読みたかった物語ではあるけれど・・・今、学生生活を送っている方達に届けばいいなと心から祈っております。
『かがみの孤城』についてひとつだけ後悔があるとすれば、サイン会です。
辻村さんにお逢いできると思って喜び勇んで参加させて頂いたサイン会で、どうしても「『かがみの孤城』に自分の過去を救われました」とお伝えしたかったのに・・・感極まって涙が滝のように流れてきちんと御礼が言えなかったことが、唯一の後悔です。苦笑
『かがみの孤城』は、きっとこれからも何度も読み返す本だと思います。何度も読んで、何度も自分を救ってもらいたいので。
この物語がたくさんの人に届いて、たくさんの人を救ってくれますように。
最後に、この本を書いてくれた辻村さんとポプラ社の皆さんや、この本に関わってくださっている全ての人に感謝をお伝えしたいと思います。
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