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『好きにしろ。どうせ後悔はする』

 
 私の好きな言葉に、こういうものがあります。
 
『好きにしろ。どうせ後悔はする』
 
 これは、とあるライトノベルの二次創作に登場する台詞なんですが、この考えを抱えて生きていきたいな、と常々感じています。
 
 この台詞が一体どういう意味を持つのかと言えば、単純な話です。
 
 私たちは基本的に、未来の自分の方が、過去の自分より賢いです。
 なので、どうしても過去の自分の至らなさを直視してしまう訳ですね。
 
 たとえ成功しようが失敗しようが、「あの時、あぁしていれば」と後悔してしまうのは、今の自分が過去の自分より賢くなったからこそ、起こる現象です。
 
 しかし、一般的な人々は、その“後悔”を恐れて、挑戦することを辞めてしまいます。
 それは、とても勿体ないことです。
 
 だからこそ、私たちは最初から後悔することを“前提”に動いていきたいのです。
 挑戦して、選択して、「あぁ、やっぱり後悔した」と、後悔を軽く扱っていきたいのです。
 
 何故なら、後悔は人生において、当たり前だからです。
 
 過去の記憶なんて思い出せば思い出すほど、「なんで、あんな馬鹿なことをやってしまったんだ」と、苦々しい思いを抱かざるを得ません。
 
 だからこそ、
「どうせ後悔はする」
 その上で、
「恐れず行動し続ける」
 という選択を併用して、私たちは生きていきたいのです。
 
 私たちは、後悔しても幸せになれます。
 私たちは、後悔しても前に進み続けることができます。
 
 むしろ後悔なんてものは、「賢くなった証だ」と、自分で自分を褒めてやっても良いくらいです。
 
 選択して、後悔して、「なら次は、何を選択しようか」と。
 その泥臭いループを繰り返していきたいのです。
 その小さな積み重ねが、私たちを成長させます。賢さを積み重ねられます。
 
 その為に必要になるのが、「どうせ後悔はする」という達観と、
 “後悔”を受け止められるだけの身体性です。
 
 でも、身体性は一長一短に磨き抜けるものでもないので、最低限「どうせ後悔はする」という達観だけは抱いて欲しいな、と。
 そういう話でした。
 

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