読書記録R6-75『ワーキングガール・ウォーズ』
柴田よしき著
新潮社2004年10月発行
初出 小説新潮2003年2月号〜
ワーキングガール・ウォーズは書き下ろし
柴田よしき
東京生まれ。1995年『RIKOー女神の永遠』で第5回横溝正史賞受賞し、デビュー。
図書館から借りてきた数冊の中にあった。あれ?こんな本借りた?と考えてみる。
たくさんの人に読まれたのか少しくたびれた手触り。三階の閉架からの本に何かの間違いで紛れてきたのかな~?
よ〜く考えると、noteでどなたかが紹介されていたかも知れない。
もくじ
ピンクネイル・ジャーニー
ペリカンズ・バトル
リバーサイド・ムーン
ホリデー・イン・ディセンバー
ブラディマリーズ・ナイト
バイバイ・ロストキャメル
ワーキングガール・ウォーズ
読み始めると、かなり面白い。
メインの話は都心でマンションを持ち一流企業に勤めるキャリアウーマンの悩み多い生活。
さらに海外で暮らす旅行会社勤務の女性の視点。
失恋女が相手の新婚旅行先ケアンズまで付け回し、事件を起こす恐れ。
それを未然に防ぐ?
殴りあいのバトル!
それをきっかけにした三人の女の奇妙な友情?
会社での女性同士の探り合い、駆け引き、仕事への思い、セクハラ、不倫、欲望…
陥れようとしたのは誰か?
犯人探しも含め話は佳境へと進む。
最後の数ページが格段に面白い!
(私が女だからか?)
しかし、前段階があるからこそ。
不審に思いながら読み始めたが、284ページを1日半で読了。
小気味よく、サスペンス風のエンタメ感溢れる読書を楽しめる時間だった。