読書記録R6-132『落雷はすべてキス』

最果タヒ著
新潮社2024年1月発行

最果タヒ
詩人。1986年生まれ。2004年よりインターネットで詩作をはじめ、翌年より「現代詩手帖」の新人作品欄に投稿をはじめる。2006年現代詩手帖賞受賞。第一詩集「グッドモーニング」を刊行。同作で中原中也賞を受賞。(以下略)


私の好きな詩人のひとり
『死んでしまう系のぼくらに』
『夜空はいつでも最高速度の青色だ』
『夜景座生まれ』
『さっきまでは薔薇だったぼく』
などを愛読してきました

2017年に刊行された『千年後の百人一首』は氷川あさみとの共著。こちらはそうとは知らず、入手していた。
まだ彼女の存在を知らない時期だった。
エッセイ、小説、翻訳、絵本も手掛けているとか…
様々な可能性を秘めた人

この詩集でおっ!と思ったのは

残暑の詩

知らない誰かが呼んでくれる秋を、ぼくは愛している。

運命

ぼくらは互いに誰でもよかったのだと、
誰もいない砂浜で響く波音になりましょう


金色の詩
金平糖と金木犀、
金色がないのに金色の、
星ではないのに星の気配の。

(以下略)

他にも

上弦月の詩 

さみしさを養分に、人を愛するなんてごめんだ。
一人で見る月もきれいです。


新月の詩 満月の詩 薔薇
などもいいなぁと思う

44篇の中のいくつか…

詩集だから人それぞれ好みがある
それぞれをそれぞれが受け取り
楽しめぱいい




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