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清算会社の状況
代表清算人として、法人の債務・債権・資産の清算業務がはじまりました。
会社として支払わなければならないものがあれば支払い、支払ってもらわなくてはならないものがあれば支払ってもらい、持っている資産を換金し、それら全てが完了した結果として残ったお金があれば株主に分配し切れば清算結了→会社法人を無くすことができるというわけです。
会社の状態ですが、父が存命のうちにすでに「休業」の異動届を出していてここ十数年の間、休眠会社となっていました。父としては不動産所有の「入れ物」のような存在としてだけ会社を残していたようです。社外との取引も行わなくなっていたため幸い債務・債権は無い状況でした。
官報への解散公告の掲載は行いました。これはどうやっても4万円近い費用がかかるものなのですが、会社清算の法的な効力が後で曖昧となるようなことがないよう必要な手順を踏んだ形です。私の方で把握できていなかった債権者から、官報掲載を見たということでの申し出が万が一にもないか期限まで待ちましたが、特に連絡もなく無事に期限が過ぎました。
ということで、法人所有の不動産のみが清算対象ということが確定し、それぞれの物件についての処理を進めていくことになりました。
法人所有の不動産は複数あり、半分以上が利活用難易度の高いもので、これを書いている今日時点でも処分が終わっていない物件もあります。
A:あまり特徴なく、面積も狭い山林
B:古い倉庫が建っている宅地
C:土砂災害特別警戒区域にある地目が畑・実質は山林な土地
D:壊れそうな空き家(しかも大規模なもの)が建っている宅地
E:登記されていない建物に住民が住み続けている宅地
F・G:地籍調査が行われていない地域にあり、正確な区画範囲がわからない山林(2箇所)
今後このような不動産の処分について、どなたかの参考になりそうな内容を抽出して残せるといいなと思っています。また、相続した不動産の登記が令和6年4月から義務化されたということで、不動産の登記をできるだけ費用や手間をかけず行いたいという人も増えると予想されます。そんな方の参考にもなるといいなと思います。
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