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未経験エンジニア転職から怒涛の3年半を振り返る

こんにちは。
Xで活動しているReactおじさん (Xアカ名) です。

現在はエンタープライズ向けのSaaSを開発している株式会社ROUTE06でフロントエンドエンジニアとして業務に携わっています。また副業でフロントエンドエンジニアのテックリードやエンジニア向けのイベント・交流会など主催しています。気になる方は下記リンクを参照ください。

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  • 技術ブログ

 ~ 本題に入る前に ~
世は大エンジニア時代を迎えました。
Xを代表格として様々な情報が飛び交う中、キャリアに迷走している人も少なくないと思います。自分もキャリアに迷走ている人間の一人です。そんな中で人とは少し違ったキャリアを歩んでいる自分の経験が他の人の参考に少しでもなればいいなと思い、今回雑に執筆させて頂きました。
是非、最後まで目を通していただけると幸いです。


キャリアのスタートはSIerでのシステム営業

あまり公言していませんが、キャリアをスタートした当初はエンジニアではなく、中堅SIerにて開発している自社サービスを販売するシステム営業でした。

自分が所属していた部署では新規営業が主で、毎日100 ~ 150件のテレアポを行い、アポが取れたら商談に行く。そして、お客様の課題をヒアリングして来たるタイミングでシステムを導入 & リプレイスをできるように提案を行うのが日常的な業務でした。

当時、特に勉学に励むこともなく、ただ会社の愚痴を同僚と共有しながら飲み会を楽しんでいた、典型的なサラリーマンでした。

エンジニアに転職しようと思ったきっかけ

システム営業として働く中で感じたのは一般的な営業職とは異なり、エンジニアとの技術的なコミュニケーションが必要不可欠だという点です。

お客様から「この機能を追加できる?」とよく質問をされる事がありましたが、そこで「可能です!」と返答をして、後に社内のエンジニアに相談した所「実現できません」と言われることも少なくありませんでした。これにより社内とお客様から板挟みになることが度々ありました。
加えて技術的な質問を理解できず、その場で回答が難しい状況も多く、もどかしさを感じていました。

そこで、自分がエンジニアリングの知識と技術を身につければ、お客様により具体的で信頼性の高い提案ができるようになると考え、エンジニア転職を決意するきっかけになりました。

エンジニアのキャリアはSESからのスタート

色々、紆余曲折がありましたが2020年3月にエンジニアとしてのキャリアをスタートする事ができました。当時の自分はポートフォリオなし、独学でプログラミングを学習しながら無料プログラミングスクールの転職支援だけを活用しエンジニア転職を乗り切りました。大した準備もしていなかったので
自社サービス企業などは候補に入れず、経験を多く積ませてくれそうなSES企業にだけ絞って転職活動をしていました。
今ではこんな準備不足の状態で絶対に転職できないと思います。

そしてSES企業で約1年半の経験を積ませて頂きました。
SESで学べた技術スタックは以下になります。

  • フロントエンド

    • HTML、CSS、jQuery、TypeScript、React、Angular

  • バックエンド

    • Java、Node.js

  • インフラ

    • AWS (CloudFront、S3、API Gateway、Lambda、EventBridge、Athena、その他諸々)

上記技術以外にインフラ(AWS)の設計構築や、フルスタックエンジニアとして働かせて頂きました。

SES企業では、私がこれだけ多岐にわたる経験を積むことができたのは珍しいと感じています。その経験の中でも、私が特に心掛けていたことは二つです。

一つ目は、上司に会うたびに自分の希望や意向を伝え続けること。具体的には、私はReactに関わりたいという思いが強く、その希望を毎日伝えていました。これは重要なポイントで、一貫して希望を伝えることで、React関連の案件がある際に、上司の頭の中で自分が最初に思い浮かぶようにするためです。

二つ目は、機会が訪れるその時のために、日々学習を怠らないこと。Reactの案件が来た場合でも、それに応える実力がなければ参画することは難しい。そして、たとえ案件に参加できたとしても、スキルが不足していれば役立たずになる可能性が高いです。だからこそ、自分の能力をアピールするための実績や知識を日々積み重ねることが重要です。

上記の点を参考にしていただければと思います。

SESからフリーランスへ

SES会社に1年勤務した後、自分の中で「転職」という選択肢が頭に浮かび始めました。その背景には、フロントエンド、バックエンド、インフラと、多岐にわたる経験を得たものの、自分の真の得意分野、すなわち武器となるスキルが明確でなかったからです。SESや受託開発の会社への転職も視野に入れていましたが、周りにはフリーランスのエンジニアもいたため、彼らの話を聞いてみると、自分もフリーランスとしてやっていけるのではないかと感じるようになりました。その結果、会社転職の選択とフリーランスとしての案件面談を並行して進めました。最終的には、技術試験と面談を通過し、メガベンチャーからのオファーを受け、フロントエンドエンジニアとしてフリーランスのキャリアをスタートすることになりました。

フリーランス1社目

2021年10月からフリーランスとして働き始めました。以下は技術スタックになります。

  • フロントエンド

    • React、 Next.js、TypeScript

  • バックエンド

    • Go、Gin、MongoDB

  • インフラ

    • 自社クラウド

最初の案件はクラウドカメラ配信サービスの新規開発でした。リアルタイムでの動画配信や、録画された映像を視聴する機能の実装を担当しました。実際、プロジェクトの初めの2日間は非常に興奮しました。しかし、技術ブログにも書いた通り、技術的に上から目線の同僚(通称:マウントおじさん)との関わりがあり、自分の技術力が彼のものと比べて不足していることが露呈し、日常が非常に厳しいものとなりました。幸い、2ヶ月後にその同僚はプロジェクトから離れ、再び楽しい開発環境が戻りました。ただ、この案件の技術レベルは非常に高く、業務後も学習を続ける日々が続きました。開発が7ヶ月目に入り、少し落ち着いた頃、次の案件を模索し始めました。

フリーランス2社目

2022年5月頃からフリーランスとして2社目の現場に参画しました。以下は技術スタックになります。

  • フロントエンド

    • React、 Next.js、Vue、TypeScript

  • バックエンド

    • Node.js(Serverless Framework )

  • インフラ

    • AWS

案件の内容としては、スマホtoCサービスの新規開発、運用保守を行っていました。
1社目とは真逆で課題が山盛りでした。ここでは大変だった二点だけ詳細に記載します。

  • ソースコードが壊滅状態

  • フロントエンドメンバー2名がほぼ未経験

  • etc

ソースコードが壊滅状態

プロジェクトに参加して早々、コードの中身を見て驚きました。簡単に実装できる処理が不必要に複雑に書かれていたり、設計の根拠が理解できない部分が多く、🍝スパゲッティコードとも言えるような状態でした。最初は、このようなコードの整備はほぼ不可能と感じましたが、一方で、これほどのコード負債に取り組んで改善することで、自分のスキルや経験の向上が期待できると考えました。そのため、余裕のある時間を利用して、地道にリファクタリングに取り組みました。現在、コードの負債は約70%解消することができています。この経験を通じて、どんなコード状況にも動じない強い心を育てることができました。

フロントエンドエンジニア2名がほぼ未経験

フロントエンドエンジニアとしてのプロジェクトに2名のエンジニアが参加していましたが、彼らはほぼ未経験の状態でした。2人は10年以上のエンジニア経験を持ちつつ、フロントエンドの分野に関してはわずか1年の経験しかありませんでした。彼らは実装には不慣れでありながら、プライドが高く、そのためコードレビューの取り組み方が非常にデリケートで難しいものとなっていました。そのため絵文字をつけて文章が厳しくならないようにしたり、コードレビューも丁寧に基礎から教えていくことになりました。この取り組みが実を結び、半年の間に月単価が約10万円もアップし最高の経験と結果を得ることができました。

正社員転職を検討し始める

フリーランスとして1年の活動を経て、私は再び正社員の道を検討し始めました。その最大の理由は、正社員時代に持っていなかったフロントエンドの技術が身についたことで、これが新たな強みとしての自覚を生むようになったからです。フリーランスとして継続的に技術的な成果を追求することで経済的な報酬も得られる環境は魅力的でした。しかし、その一方でフリーランスとしての活動範囲は技術的な部分に限定されやすく、ソフトスキルや自分の専門外の知識を身につける機会が乏しかったのです。フリーランスエンジニアは技術の先駆けとしての役割を持っており、業務委託先も技術力を主に求めるのは当然と思われました。しかし、私は技術のスペシャリストとして生きて行くのには限界を感じ、ジェネラリストとしてのキャリアを進めたいと考えるようになりました。その思いから、いくつかの企業とカジュアルな面談を重ねた結果、現在の職場と出会い、入社を決意するに至りました。

スタートアップ企業に転職

学びが多い毎日です。
別途noteに記載しようと思います。
毎日楽しく働かせていただいています。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。
営業 → SES → フリーランス → 自社開発スタートアップと珍しいキャリアを雑にまとめました。特に分岐点となったフリーランスではいい経験をさせていただきました。この記事で誰かのキャリアの参考になればと思います。
キャリアの相談などあればX(旧Twitter)のDMでご相談ください。
ありがとうございました。

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