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初詣はしご旅②寒川神社
東京のお伊勢さん、東京大神宮を出発して車を神奈川方面に走らせる。そこで流れる景色の煌めきに見とれるカントリーボーイひとり。
オシャレなモダンボーイにモダンガールが闊歩しているであろう表参道も渋谷も人通りがかなり少なかった。朝も10時を回っている、というのに。未曾有の災禍に見舞われているせいなのか、最大17連休とも言われている年末年始のせいなのかはわからないけれど。
高速の高架下、何車線とある国道を快調に走らせているサングラスをかけた男、絵ヅラはシティボーイそのものだが、実際は東京の車線の多さから周りの車のブルジョワさからでどこか心細いカントリーボーイ。神奈川に近づくにつれ、ベッドタウン然とした景色に変わってきてようやく安心。
目当ての寒川神社に到着したのはお昼ごろと案外時間がかかってしまった。この日から仕事始めだと思って、人気もいないものだと思っていたのに参拝客で混雑していた。もう少しずらせば良かった〜と溜息を漏らしつつ、一礼して鳥居をくぐる。
古来唯一の八方除の守護神として古くから信仰を集めていると聞いて訪れた。「八方」とはあらゆる方角を意味している。つまり「身にかかるすべての厄災から身を守ってくれる」らしい。縁の力を高めてもらって、あらゆる厄災を祓ってもらう。我ながら最強の布陣だと一瞬思ったが、これは神様のご加護に過ぎない。
自分が最強になれれば世話ないか、と思っていたら目の前に御本殿がドンと聳えていて、周りは玉垣に囲われていた。玉垣は余すところなくお神札の授与所になっており盛況だった。
参拝客が多かったせいか、東京大神宮のような静けさはそこにはなかったが、信仰の高さは感じることができた。あらゆる厄災を祓って、我が身を守ってくださるのは大変ありがたいこと。方角に関連しているせいか、全国を転々とロケや撮影をされている芸能関係者の参拝も多いらしい。
見守ってくださるかわからないけれど、心強い神様をまた一柱増やして今年も何かに精進していきたい。その何かは見つかっていないけれど、とりあえず目の前のことに懸命に取り組むことにしよう。
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