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72時間勤務はどのようなものか

「24時間戦えますか?」そんなフレーズがCMになるくらい、昔は長時間勤務というものは当たり前のことだったそうです。先輩方からもよく話を聞くことが多くて、体感する前はよくわかりませんでした。

とはいえ、入社した先がこんなところなので(笑)
そこまで間を置かずともその頂に辿り着けました。
寝ることの大事さを感じさせてくれる勤務でした....

定義

休憩がありますし、本来の出番に挟まれているので残業時間としてカウントされるのは1泊分の16時間程度と気持ち程度の深夜労働分。

ただ、何か非常時が発生すれば休憩でも、仮眠でも叩き起こされる可能性が少なからず存在するため、職場にいる以上は気が抜けません。

だから実質24時間労働、3連泊するので72時間勤務になる、というワケ。

この仕事は穴が空いてはいけない。

突発に休みが生まれてしまうと誰かがその仕事の穴を埋めなければいけない性格上、3泊が生まれるシチュエーションはそう珍しくありません。(もちろん、極力発生しないようにはしてくださいますが)
ただ、残業といってもコンプライアンスが叫ばれている昨今。やっても泊まり明けで夕方までのいわゆる「明け日勤」が多くなっています。

ただ、穴は空けられないこの職場。
人手不足だと通しになることも十分あります。

2連泊勤務を48(ヨンパチ)、3連泊は72(ナナニー)と呼ぶことが多いです。

ドーピングは必須

手練れの残業職人になるとエナジードリンクというお友達は必須。1泊だけの勤務なら頼ることもないのですが、連泊になると話は別。連泊だからといってきっちり7時間睡眠とかできません。他の人同様、4時間睡眠できたら万々歳。
なので大体の方がこのようなドーピングで乗り切ってます。

エナジードリンクのケミカルな味が嫌いで、自分はキューピーコーワさんがお友達。1回飲むと8時間くらいで効果が切れてしまうので、自分は仮眠前にも追加で飲んで勤務を乗り切っています。

逆にこれに頼ってるからこそできること、ないと結構しんどい…

食事は多めに

個人的に連泊の勤務はエネルギー消費が激しい感じを覚えます。

というよりこれしか楽しみがない、というのもあります。

食事は近くのファミレスで済ませてきます!ってことがこの仕事はできません。

できたら多少気が紛れるか....制服姿だと逆に気遣うのであまり気晴らしにはならないか(笑)

ということで勤務中は外にもロクに出れません。万が一、何かあったときにすぐ対応できないような状態が保安要員である都合上問題になるからです。

ささやかな食事の楽しみ、どうせならたくさん食べてモチベーションを上げることも意識しています。いつもはケチケチしてますが、このときばかりは多少豪勢にしてます。

睡眠はやっぱり大切

先に挙げたとおり、大して寝れません。

なにより眠いし、頭回らないんです。振り切れちゃうと眠気は消えるのですが、かなり肉体的に疲弊するし、接客するにしても舌が回らなかったり(笑)

…笑いごとではないですが、知ってる方々からするとあるあるネタかもしれません。
それほど人間にとって「寝れてない」「寝れない」というのは大変なこと。72時間勤務をはじめとして長時間勤務は睡眠時間を、つまりは寿命を削って仕事している感覚を徐々に味わえます。

もちろんおすすめはしません。

おまけにロクに外に出れない=ほぼ室内オンリーなので太陽もなかなか浴びれない…帰宅時にようやく浴びれる太陽が害悪なくらい沁みてきます。

吸血鬼か俺は!とツッコミたくなる....

本当サングラス掛けたいくらい眩しさがエグいです。日差しというより「日刺し」としたいくらい。

夜勤明けにはサングラスが良いみたいですが…夕方から夜勤、とかなら掛けますが、自分のような駅員は夜勤とも言い切れないオールタイムシフトなもので夜だけに合わせてもいられないのが悩みどころです。

結論:勤務を終えても案外眠気はない

年1回は72時間勤務、48時間勤務になると2~3回は経験していますが、極限まで行くと案外眠気は起こりません。

ただ睡魔は常に隣にいるので油断したらオワリ。
常に隙をうかがわれている、のが正しいかも。

眠気は体感では言うほど…という反面、肉体的にはかなりのダメージがあるせいでかなりな疲労困憊っぷり、眠気と疲労感のギャップに挟まれる結果となりました。

泥みたい、全てが緩慢になってしまう感じ。

じゃあ寝ないかって?軽く7時間は寝ました!

どんなに忙しいときでも、勉強に追われているときでも睡眠は削いじゃいけないと体感できます。
睡眠は惜しむものではない…日常ではついついやってしまう夜更かしの罪とやらを存分に味わえます。

本当に寝ましょう、一旦こうなると戻すの大変…

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清水青庸
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