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給水塔百景 (吉祥寺パルコ屋上)

朝まであまり眠れない。
寝れない夜、色川武大の「怪しい来客簿」を読んですごす。

朝まで悶々として、6時にベッドから出て朝食。
給水塔グッズの販売出店に向けて折り畳みテーブル、商品など荷物を持って吉祥寺パルコへ向かう。
パルコの屋上で自分の店の割り振りをもらって、給水塔関連グッズを並べたり店舗設営。
寒い。
11月の早朝はかなり冷える。
店舗設営して、お客さんを震えながら待ってみる、フリーマーケットには固定のファンか仕入れ業者らしき人が多くいて、9時の開店時間と同時に沢山の人が入ってくるが、皆さんが物色するのは1000円以下の古着とバッタ屋で仕入れたような機能性の肌着類。
30年前に原宿のフリマによく行ったが、かなり雰囲気は変わっている。

私のオリジナルグッズは、古着中心の出展者さんと比べれば数倍の値段設定となり誰も見向きもしない。
朝一番は、お買い得品狙いとなるらしく混み合ったが、11時には人手も減ってきた。
時折、声を掛けてくれたり、眺めていく人もいたが、購入意欲は見えないので、何も売れないまま店じまい。
帰ってラーメン食べて身体を暖める。
露店商は難しい。

「怪しい来客簿」の一節で「露店研究」という本が紹介されており、昭和6年の刊行、今から90年前の本。
90年前の露店はどうだったのか気になり、読んでみたい。
調べてみると、ちょうど今年(2021年)に90年ぶりの再版となった模様。
いなほ書房という出版社から刊行されており、丸の内のジュンク堂書店に行って、早速購入。

露店研究を読みながら寝る。

16歳の頃、テキ屋でアルバイトをしたがその時と同じ符牒を使った言葉が記されており、明治時代から続く露店商独特の言い回しに文化も感じる。
体調崩して、抗生物質飲んで酒飲まず。

2021年11月

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