給水塔百景 (クロアチア ヴコヴァル クロアチア-イングランドツアー)
イギリスの鉄道チケットが決済できない。
朝5時、カード会社に電話。
カードに問題ないことが確認できた。
朝食たべてチェックアウト。
アーリーチェックインによる追加料金はなし、得した。
ホテルはカード決済できた。
朝食後、レンタカー屋へ歩いて移動。
レンタカー屋さんはかなりしっかりと傷の事前確認と書類やり取りがある。
日本のレンタカー屋よりきめ細かい対応。
国際免許証もしっかりと読んでいる。
クルマの傷を詳細に説明しながら、できたら写真を撮って下さい。と言われたのでかすり傷を写真に収める。
レンタカーでもGDPRの書類にサインするあたりはヨーロッパだなぁと感じる。
600ユーロのセキュリティ保証金をデポジットしろと言われる。
そんなこと聞いてない。
しかし、クルマが無ければ旅が続かない。
セキュリティに問題なければ返金されることを確認してデポジットを収める。
旅のお供はアウディQ2。
オートマ車は台数が少なくレンタル料金もかなり割高だけど、仕方ない。
ガソリンの種類を聞いていざ乗り出すがハンドブレーキがボタンなのでよくわからない。
電気仕掛けの多い最近のクルマ。
なんの警告か分からないがピーピー鳴る。
不便なクルマ。
左ハンドル、右側通行、サークルは先行車優先。
ヨーロッパで初めての運転。
ちょっとビビりながらの運転。
ザグレブ市内は細い道と一通、トラムがあるので緊張する。
海外でも変わらずに使えるGoogleマップは素晴らしい。
モスラヴィナのモニュメントをナビに入れて向かう。
ザグレブの幹線道路から高速に入る。
高速はまだETC普及率は低い様子でチケットレーンに並ぶクルマは多い。
当然私もチケットレーンに入る。
高速は130キロ制限なので日本より飛ばせる。
運転してみると周囲のマナーは日本よりいい。
快適ドライブ。
モスラヴィナのモニュメント近くのポポヴァチャという村から山道で狭くなる。
遠く丘の上にモスラヴィナの記念碑が見えてきた。
初めて見るスポメニック!
アタマの中にはヨハンヨハンソンとティルダスイントンがこだまし視覚はモノクロに感じてくる。
戦争犠牲者を埋めて作られた盛り土に囲まれた革命記念碑。
なぜこのような記念碑となったのか、当時社会主義だった世相にも関係すると思う、その異様な存在感は日本だと和田島浄水場の給水塔と通ずる感じもある。
今はあまり人は来ない様子でゴミが落ちてた。
両側の盛り土には戦争で亡くなった方が埋められている。
1時間ほど眺めて、Jasenovac Memorial Siteに向けて移動したいが携帯に電波が届かない上にローミングも切れている。
Googleマップが開かない。
どっちに向かえばいいのか分からない。
デジタルで便利な世の中に慣れていると小さな事で慌てそうになる。
とりあえず電波が入る場所まで移動、来た道を戻り市街地まで走る。
4Gの電波が入ったので、ローミングをしてGoogleマップを起動。
移動再開。
Jasenovac Memorial Siteに向けて再出発。
モスラヴィナから割と近く1時間かからずに着きそう。
途中でお腹が空いたのでランチでSAに寄ってみる。
SAには簡易的な食事のみ。
色々な種類のソーセージがあり、ホットドッグとコーヒーをオーダー。
29KN。
SAのおばさま、英語で優しく笑顔で対応してくれる。
ソーセージの種類をひとつづつ説明してくれる、豚肉のソーセージでホットドッグをオーダー。
空腹はしのげたしコーヒーも飲んだ。
ヨーロッパらしくエスプレッソ。
Jasenovac Memorial Siteに向けて移動。
しばらくして高速を降りて田舎道を少し走ると草原に石の花が鎮座しているのが遠くに見えてくる。
クルマを路駐して写真を撮りたいが、クルマを寄せるスペースが無くまっすぐ向かう。
メモリアルサイト内にある駐車場に停めてぶらぶらと見学。
こちらはミュージアムもありモスラヴィナより手がかけられている。
セキュリティのおじさんがスポメニックまで歩いて行けるしミュージアムも開いてるよと言って道を教えてくれた。
500メートルくらい。
大陸感のある草原を歩いてスポメニックに近づく。
ブルータリズムな石の花。
戦争の犠牲者を慈しむ場所となっており、花や蝋燭が置かれている。
こちらも映画「最後にして最初の人類」で舞台の一つとなっている。
しばらく周囲を歩き回って最後にミュージアム見学。
戦争で犠牲となった人達を定量的にデータから見ている点は印象的。
原爆ドームとはまた違った表現。
ヴコヴァルへ向かう。
2時間くらい。
しばらくは高速に乗ったままの移動。
サラエボやブタペストなど出口や行き先案内に隣国が表記されているのはさすがヨーロッパ、島国にはない感覚。
高速をひた走り、ちょっと疲れが出たあたりでほぼ予定通りの到着。
今日泊まるのはクロアチア版民宿。
犬一匹と猫が沢山。
お父さんはあまり英語が話せないが愛想がいい。
娘さんが英語で接客、日本のアニメが好きだとか。
こんにちは。と日本語で挨拶してくれた。
父娘でやっているアットホームな雰囲気の宿。
早速、荷物を置いてヴコヴァルの給水塔へ。
ドナウ川のほとりに立つ給水塔、中に入れるしエレベーターがありタンク部分がビューポイントとして入れるようになっている。
入館料が65KN。(エレベータを使わなければ45KN)
割と高め。
内部は二段階になっており、最初の階がミュージアムになっており過去の歴史の解説がタッチパネルで紹介されている。
ヴコヴァルは戦争で荒廃したことが分かる。
給水塔は地元の人達に愛されており、沢山の人が来ている。
内部には複雑な螺旋階段があり、上階のパノラマビューの屋上に出られる。
ドナウ川と街並みが広がる、きれいな景色。
給水塔のそばにあるカフェでビール飲んで給水塔眺める。
ビール、小瓶で19KN
街ぐるみでヴコヴァルの給水塔はシンボルとなっており、色々なところに給水塔を模したものや給水塔のペイントを街中で見る。
パンツの替えがあまりない。
街の中心部のスーパーに行ってパンツ買う。
パンツ2枚と靴下3足買って80KN
スーパーの店員さんに靴下を結束しているプラスチックや値札を切ってくれとお願いすると笑顔で対応してくれ、英語で雑談をしてくれる。
街の中心部にはもう一つ古い給水塔。
どこかで晩御飯が食べたいがカフェばかり。
イタリアンを見つけたが、若者で混み合って落ち着いた雰囲気はないので注文せずに店を出る。
近所のパン屋でチーズの揚げパンを買って宿に戻る。
パン屋さんは英語が分からず、挨拶はボンジョルノとチャオ。
移民かイタリア語が得意なのか、イタリア文化の強いクロアチアなためか。
パン屋さんのおばさん、言葉は通じないが一生懸命、愛想よく説明してくれる。
チャオ!
ホテルに戻り近所のスーパーに水と酒を買いに行く。
宿には小さな石鹸しかないので、ボディソープを買ってつまみとなるものを探すが、たいしたものは売られて無い。
オイルサーディンの缶詰。
野菜、果物をあまり食べてないので、果汁100%のジュースやスムージーを買ってビタミン、ミネラルの補給。
レモン味のビールと普通のビールを買って帰る。
美味しい。
栄養バランスが悪い。
一日で観たいものを見過ぎた。
2022年6月