給水塔百景(大阪府堺市-和泉市-泉佐野市-吹田市-大阪市-高槻市 兵庫・大阪ツアー後編)
朝6時半に起きる。
昨晩飲み過ぎた。
梅田ではしご酒してしまった。
大阪の人は気兼ねなく話しかけてくれるのでつい飲み屋で長居してしまう。
商人文化はコミュニケーションのきっかけづくりが上手な人が多い。
今日は大阪都構想の5年ぶりの投票。
道が混んだりしないかちょっと不安に。
なぜか肉球。
大阪府立大学
まずは大阪府立大学の中百舌鳥キャンパスへ。
大学構内はコロナ防止のため、自由に入れない。
ここは、大学内の研究所の裏手にひっそりと給水塔があると聞いたが、どこが研究所なのかわからない。
大学に沿って周囲の歩道を適当に歩いて見るとあった。
すぐに見つかってよかった。
円筒状のかなり古そうな給水塔、大阪大学の施設はこういった古いものがところどころ残っている、忘れられているのかまだ利用用途が何かあるのか。
大学構内に入れないのが残念。
大阪市から南下して和泉市へ向かう。
途中、前を走るトラックに小さな字で格言がぽつぽつ書かれている。
あまり小さな字で書くと後続車は車間距離を詰めてしまうので不安。
信号で止まった際に写真撮った。
仕事頑張らなあかん。
和泉市へ
和泉市では山荘配水場にある給水塔へ。
マラカスみたいな給水塔。
青空によく映える給水塔、川口グリーンセンターの給水塔とよく似ている。タンクがきれい。
同じく和泉市にある鶴山台配水場へ。
こちらはタンクや取り巻く部材はグリーンを基調としており、柱は白。
水道局管理の施設もカタチは様々で面白い。
配水場の看板が達筆すぎて読めない。
泉佐野市へ
泉佐野市の府営羽倉崎団地へ。
1キロくらい離れたところで駐車して歩いて向かう。
朝晩は寒いが昼間は暑いくらい。
歩いて向かうと更地になっているところや大きな公園があり、遠くに給水塔がきれいに見える。
残念ながら逆光。
団地まで近づいてみるとなんとも歴史感のある徳利型給水塔。
既に給水塔としては退役しているようで、給水塔周囲のフェンスが解放されており給水塔の周囲は団地の住民向けの家庭菜園となっている。
おばあちゃんが菜園で畑仕事していた。
同じく和泉佐野市にある佐野台住宅へ向かう。
住宅はおおむね新しく新造された感じ。
囲いに覆われた一角があり、除いてみるとすべて更地になっている。
給水塔も住棟もない。
給水塔は既に解体されてしまった様子、日々解体されつつある古い団地に給水塔、仕方ないこと。
公道なのに学生通行禁止。
なんでやねん。
吹田市へ
クルマを止めて、アサヒビールの大きな工場を見ながら歩いて吹田片山アパートに向かう。
途中、大和大学吹田キャンパス手前には真新しいショッピングモールがあり、地域共通クーポンが使えるレストランも多くあるので、焼き肉屋さんで和牛ステーキランチ。
お昼を食べて腹ごなしに緩い登り坂を歩いているとこちらも周囲に囲いがされており、住棟や給水塔はなさそうな様子。
こちらも囲いの中は更地…
そして比較的新しい雰囲気の住棟が並んでいる。
解体されてしまったのか。
グーグルマップを見ながら給水塔があったと思しき場所へ。
跡形もなく更地。
再び給水塔not found...
2か所続けて給水塔が解体済となっており疲れたのか、ステーキ食べて血糖値が上がったのか、だらだらとクルマを駐車した場所まで戻る。
高槻市へ
高槻の水みらいセンターを目指して改めて運転開始。
運転中にちらっと給水塔らしきものが見えたので、ちょっと立ち寄り。
大阪市営南江口第五住宅。
住棟も給水塔も同じ色をしたおでんの出汁みたいな色の給水塔と住棟群。
ボックス型で給水塔の根本には住棟配置図がある。
配置図と給水塔、両方好物いい組み合わせ。
団地の規模はあまり大きくはない様子。
住棟によっては築年月が2015年となっているものもあるので、徐々に生まれ変わりつつある様子。
この給水塔もあとは解体を待つのか、見れてよかった。
再び高槻水みらいセンターへ向けて運転開始。
すると、新幹線の操車場か沢山新幹線が置いてあり、給水塔がある!
これは以前、大阪で高速運転中に見かけて、場所が分からなかった給水塔だ!
これは奇跡の再会と思い給水塔に向かってクルマを走らせるも、路地に入ってしまい抜け出すのに散々苦労して駐車場を発見。
クルマを止めて行ってみると大阪貨物ターミナル駅と書かれている。
多分、一般的な駅ではなくて貨物用の駅だと思う。
改札もなければ、人の出入りもなく大手物流業者用の駐車場がある。
そのうえ、給水塔には「ブルーの特急便JRコンテナー」と看板文句入り。
しかし、色あせてしまっていてほぼ判読できない様子。
ピクトグラムが危険を物語る。
この給水塔はタンクがかなり小さい、むき出し型。
近くにはモノレールも走っており、次回大阪訪問の際にはモノレールから見学したい。
大阪貨物ターミナル駅横の新幹線の操車場はJR東海と書かれており、大阪なのにJR西日本ではない。
給水塔のある大阪貨物ターミナル駅はJR貨物。
改めて高槻水みらいセンターへ向かい運転を始めると、ボックス型でありながら櫓のような吹き抜けのある給水塔が見えた。
気になって立ち寄り。
着いた先は玉川橋団地。
住棟案内図も全体ではなく、街区ごとに作られており大規模な団地群に見える。
給水塔は縦にスリットで吹き抜けとなっている。
はしご型にではなく、柱が交差した形の櫓。
この形の給水塔は初めて見るが、給水塔はどれも個性的、いつも初めて見るものばかりで給水塔探索は飽きない。
団地内を散歩してから、高槻水みらいセンターへ再々々出発。
ようやくついたが、敷地内立ち入り禁止なうえ、周囲が木でおおわれており給水塔があまり見えない。
周囲を歩いてみると隣が大きな公園になっている。
公園から給水塔撮影、関西はボックス型や徳利型が多く、円盤型が少ない。
サビ感がまたたまらん。
一泊二日の兵庫・大阪ツアーで給水塔巡りばかり。
でもたくさん見れたし、予定外の発見もたくさんあった。
解体されてしまったものや、時間が足りず見れないものも数か所あった。
レンタカーを返して、空港の土産物やさんで家に帰ってすぐに晩御飯に食べれるお持ち帰りの押し鮨と酒のつまみになりそうなイカ焼きとかを地域共通クーポンで買って機上の人に。
羽田から自宅へ帰って21時半。シャワー浴びて寝る。
2020年11月