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建設現場で使われる足場の種類と特徴を紹介

こんにちは!ReWALL(リウォール)チームです。突然ですが、足場の種類をいくつご存じですか?

足場の種類は、工事の効率や安全性、そしてコストに影響を与えます。ですから、現場の状況や工事内容に合わせて、適切な足場を選ぶ必要があります。

そのため、発注者も足場の種類を知っておくとよいでしょう。事故の予防や、ムダなコストの削減につながりますよ。

本稿では、おもな足場の種類特徴をご紹介します。足場が必要な工事を検討されている方は、ぜひ最後までチェックしてください。


足場の種類とその特徴

工事現場の作業者が高所で安全に作業をおこなえるようにするための仮設物を「足場」と言います。

建地(垂直部材)や布地(水平部材)などのさまざまな材料を用いて、必要な通路や作業用床をつくります。

では、代表的な足場を5つ紹介して、特徴を解説します。

▼くさび式足場

くさび式足場は、正式には「くさび緊結式足場」と呼ばれます。鋼管を支柱として使用し、接続部分に「くさび」という金具を用いて組み立てます。

ちなみに、国内で初めて開発されたくさび式足場の商品名にちなんで「ビケ足場」とも呼ばれます。

くさび式足場には、以下のような特徴があります。

  • 部材はユニット化されていて、ハンマー1本で組み立てや解体ができる

  • 短時間で設置や撤去ができるため、コストパフォーマンスに優れている

  • 複雑な形状にも対応できるため、入り組んだ建物の施工に適している

  • 安定感が高く、作業者が安全に作業できる

  • 隣接する建物との間にスペースが少ない場合は、設置が難しい

アパート等、5階建て以下の低層建築物の工事では、この「くさび式足場」を使うのが主流となっています。

▼枠組足場

枠組足場は、鋼管を門形に溶接した《建枠》を積み上げてつくる足場です。考案者の名前にちなんで「ビティ足場」とも呼ばれます。

枠組足場には、以下のような特徴があります。

  • くさび式足場より手間がかかるものの、他の足場より組み立てが容易

  • 組み立てや解体にハンマーを使用しないため、設置や撤去時の騒音が少ない

  • スペースを取るため、狭小地や複雑な形状の建物には向いていない

枠組足場は強度が高く、高層建築物や大規模建築物でよく使われています。

▼単管足場

単管足場は、直径48.6mmの鋼管を組み合わせて建てる足場です。鋼管同士は、クランプと呼ばれる金物とボルトで接合します。

かつては丸太が用いられていましたが、現在は安全性の観点から鋼管が主流です。

単管足場には、以下のような特徴があります。

  • 設置形状の柔軟性が高く、複雑な形の建物にも対応できる

  • 狭い場所でも足場を組むことが可能

  • 他の足場に比べて材料費を抑えやすい

  • 強度や安全性については、他の足場と比較すると弱い

単管足場は、狭小地や複雑な形状の低層建物によく利用されています。一方、やや強度と安全性に注意が必要で、高層の工事には適していません。

▼吊り足場

吊り足場とは、名前のとおり、鉄骨の梁などから吊り下げて設置された足場を指します。

吊り足場には、以下のような特徴があります。

  • 地面の影響を受けない

  • 橋梁や高速道路など、支柱を立てにくい場合に有用

  • 地上からのアクセスが難しい高所でも使用できる

  • 落下事故のリスクがあるため、設置にはより慎重さが求められる

吊り足場は、地面から支柱を立てづらい現場や、横方向への作業が中心の現場に適しています。

▼移動式足場

移動式足場は、タワー状に組み立てられた枠組構造の足場で、脚柱にキャスターが付いています。別名「ローリングタワー」とも呼ばれます。

移動式足場には、以下のような特徴があります。

  • キャスターが付いているため、解体することなく足場を移動できる

  • 設備工事・配管工事・塗装工事・天井工事など、幅広い工事で活躍

一方、移動式足場の取り扱いには、いくつか注意点があります。

たとえば、移動しない時はきちんとキャスターのブレーキをかける必要があります。また、足場に作業員が乗ったまま移動させてはいけません。

転倒等を防ぐため、積載荷重の制限を超えないようにすることも大切です。

次世代足場とは

近年では「次世代足場」と呼ばれる足場も出てきています。これは、どういった足場なのでしょうか?

次世代足場は、従来の足場の規格を現代のニーズに合わせて見直し、改善した足場の総称です。現代人の平均身長や作業員の安全性、作業効率の向上を考慮して設計されています。

次世代足場には、以下のような特徴があります。

  • 従来の足場と比較して、足場内の空間が広く、作業者がより快適に作業できる

  • 抜け防止機能等の安全対策の強化により、作業員の安全性が高められている

  • 軽量化により、設置・撤去作業の効率改善や運搬時の負担軽減が図られている

  • 組み立てや解体時に発生する騒音が抑えられている

次世代足場は、今後の建設現場でより広く普及していくことが予想されます。頭の片隅にでも、入れておかれるとよいでしょう。

まとめ:住宅の工事では適切な足場を選ぼう

足場の種類は、工事の効率や安全性、そしてコストに影響します。発注者は、足場業者とよく打ち合わせをおこない、現場に適した足場を選ぶ必要があります。

足場業者を選ぶ際には、見積もり金額だけでなく、施工実績や保険加入の有無、そして相談への対応などもチェックしてください。複数社を比較して検討することも大切です。

ReWALLでは、長年培った《屋根・外壁の修繕に関する知識と専門技術》を生かし、屋根や外壁のメンテナンス工事についてきめ細かなアドバイスをご提供しております。

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