シーリング工事の重要性とは?外壁の防水と保護に必須です!
こんにちは!ReWALL(リウォール)チームです。
外壁材の目地を埋めるシーリング材は、ヒビ割れたり剥がれたりすることがあります。
「少しくらい放置しても、大丈夫?」と思うかもしれませんが、速やかに修繕が必要です。放置すると、雨漏りや外壁の破損を生じさせる恐れがあります。
本稿では、シーリング材の役割と工法について解説します。シーリング材の劣化が気になっている方は、修繕のヒントにしてください。
シーリング工事のふたつの役割とは
シーリング材とは「構造体の目地、間隙部分に充填して防水性、気密性などの機能を発揮させる材料」のことです。これは《JIS K 6800》で定義されています。
シーリング材は、これからご紹介するふたつの大事な役割を担っています。ですから、経年で劣化したら、再施工する必要があります。
役割1:雨水が侵入するのを防ぐ
シーリング材は、外壁や窓枠、ドアの接合部などの隙間(目地)に充填され、雨水の侵入を防いでくれます。
万が一、雨水が建物内に侵入すると、外壁の裏側に湿気がたまりカビや腐朽の原因となります。雨水が浸入し続けると、やがて室内側で雨漏りが発生するでしょう。
建物内でカビや腐朽、あるいは雨漏りが発生すると、大きな修繕費用がかかります。民法611条改正により、賃料の減額もあり得ます。
このような事態になるのを防ぐには、外壁の定期的なメンテナンスが欠かせません。
役割2:外壁材の破損を抑制する
シーリング材には、外壁材そのものの強度を高める効果はありません。しかし、外壁材の目地や隙間に充填することで、外部からの衝撃や振動を吸収する緩衝材として機能します。
地震や強風時は、外壁材が揺れます。シーリング材があることで、揺れても外壁材同士が接触しなくなるのです。
シーリング材が劣化すると、この機能が低下し、外壁材の破損リスクが高まります。定期的なメンテナンスを実施して、シーリング材の効果を保つことが大切です。
シーリング工事のふたつの工法とは
劣化したシーリング材の補修方法としては、おもにふたつの工法があります。
工法1:打ち増し
《打ち増し》は、既存のシーリング材を撤去せずに、その上に新しいシーリング材を重ねて充填する工法です。シーリング材の劣化が軽度な場合に有効な補修方法です。
打ち増しでは、既存のシーリング材を撤去する必要がないため、比較的費用を抑えることができます。とくに、大規模な工事の場合、コストメリットが大きくなります。
しかし、古いシーリング材が残るため、充填深さが浅くなり、耐久性が低下する恐れがあります。新しいシーリング材が剥がれ落ちる可能性もあります。
打ち増しはあくまで一時的な対策であり、根本的な修復が必要な場合は、後述の《打ち替え工法》を検討していただくほうがよいでしょう。
工法2:打ち替え
《打ち替え》は、既存のシーリング材をすべて除去してから新しいシーリング材を充填する工法です。既存のシーリング材の劣化が激しい場合には、打ち替え工法が推奨されます。
打ち替えでは、劣化したシーリング材を除去するため、新しいシーリング材がしっかりと密着します。ですから、高い防水性能を長期間維持できるでしょう。
一方、打ち替え工法は打ち増し工法に比べて費用がかかります。シーリング材の除去作業に時間がかかるため、工期も長くなりがちです。
どちらの工法も、一長一短があります。ご予算や既存のシーリングの状態を踏まえて、適切なほうをご選択ください。
まとめ:シーリング工事は外壁の防水と破損防止に有効
外壁のシーリング工事は、非常に重要です。外壁の防水と衝撃吸収に有効であり、劣化を放置すると雨漏りや破損の原因になります。
また、施工時の下処理が不十分であったり、プライマー(下塗り)が不適切だったりすると、シーリング材の劣化が早まります。ですから、信頼できる施工業者を選ぶようにしてください。
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