照れの美学は、もういらない。
毎日何かしらのyoutubeを見てる。
仲里依紗ちゃんみて陽気な気持ちになったり、野爆のくーちゃんで笑ったり(ロッシーのチャンネルは超癒される)、ひたすらおじさんが穴掘ってるMr. Tfueにハマったり、日々、色々みているなかで、昨日、カジサックさん(キングコング/梶原雄太)と千原ジュニアさんの対談動画を見ていたら、ここ数年の自分の気持ちと共鳴した部分があったので、そのことについて書いてみる。
まず大前提として、僕と千原ジュニアさんは同い年(46歳)だ。
なので世代としては、カジサックさん(39歳)よりもジュニアさんに近い。まさにそんな世代差についてお二人が話しているときのこと。
ジュニアさんが突然、
「やっぱりそうか」という表情をした後、こんな内容のことを語り出した。
芸歴や年齢の差で言えば、ジュニアさんとカジサックさんとの差よりも、例えばカジサックさんと第七世代の人たち(霜降り明星やEXITなど)との差の方が大きいけれど、感覚の違いという意味では、ジュニアさんとカジサックさんの間にある差の方がとても大きく感じる、と。そして、その「差」とは
「照れ、やねん。」
とジュニアさんは言った。
うん、これだけでは何が何だかわからないと思う。さらにジュニアさんはこう言う。
「ネタ合わせやってるとこ絶対に他の芸人に見せへんとか、まだ俺らは、照れが美談、美学としてあった時代やねん。」
つまり、良いもわるいも自分たちは「照れの美学」がある世代だと。一方、カジサックさん以降の芸人さんたちは、それがない人が多いという。
カジサックチャンネルを観たことがある方はわかると思うけれど、奥さんがヨメサックとして動画に登場したり、また、そんな奥さんに対して「可愛い」を連発するなど、奥さんや家族への愛を照れることなく言葉にする彼の姿に、多くの好感と共感が集まるからこそ、200万人を超える人がチャンネル登録しているのだろう。
そしてジュニアさんはこうも言う。
「照れって結局あんまええことない。」
「なんでも言葉にせんと伝われへんねんから。」
ジュニアさんの言葉は、多くの若者にとって当たり前のことなんだろうし、いまさら? と笑われるかもしれない。だけど、そのことに最近気づいたというジュニアさんの言葉が、僕にはとてもリアルに響いた。
「何も言わずに食べてるけど
一粒も残さずに食べた。
これが、“美味しいですよ” という
あらわれやん って思てたけど
それでは伝わらへんのやな」
ジュニアさんは一流の芸人さんだから、こうやって自分の気づきを面白みに変えて表現してくれるけれど、実はこれってとても切実な問題だと思う。
ちなみに僕が常に心掛けているのは、さまざまな事柄に対してすぐに「済印」を押してしまわないことだ。それはもう過去にやった。ではなく、同じことでも大切であれば、何度でもやればいいし。何度でも見返せばいいし、何度でも引用すればいい。
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