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育児コラム☆wing①一番可愛い時期って、それはね。

いつでも今が一番可愛い

SNSアカウントを持っていると、
アーカイブが出てくる。
『○年前の投稿』と言う、過去の同日の投稿が出てくる。

その時の留めておきたい瞬間を、写真と共に綴っている。
確かにポストしたのは、私自身だけれど、
写っている我が子は、今より当たり前に小さくて、
手に持っているおもちゃも、子供部屋のクローゼットにしまわれたまま。

その瞬間をポストした私自身の心情さえも、
忘れてしまった部分があるように思う。

その時期、悩んでいた事も、熱心に取り組んでいた事も、
当時は抜け出せる日が来るとは到底思えなかった。

抜け出せたとしても、それは、
親の私たちの頑張り次第だと、親が子供を形成していると思っていた。

そして今思うんだ。
なんという思いあがりだったんだろう、と。

数年前のポストでは、たどたどしくも可愛らしい歌声だった我が子も、
今ではYouTubeから見つけ出した曲を耳コピして、
色んなジャンルの歌を歌っている。それらしく。

絵本の読み聞かせをしても、あまり興味を持ってくれなかったけど、
今ではどこから得た情報なのか、新しい漫画を探し当て、
朝読書と言う学校の取り組み用の小説を、本屋で選んでくる。
どれも、私が読まないような本ばかり。

泣き虫で有名だった我が子は、もう殆ど泣く事は無い。
泣くのは、感動泣きだけ。
いや、違うかもしれない。
私たち親の知らないところで、悔し涙を流しているのかもしれない。

友達にからかわれて、泣きついてきた小さな我が子はもういない。

「泣いちゃダメ、って言う事はないんだよ。
 泣いて気持ちが落ち着くなら、ママの前でなら泣いていいよ。」
そうずっと話してきた。

そして今また思うんだ。
親がどこまでの力を持っていると思っていたんだろう、と。

子供は、親のサポートがあっても、生活の助けがあっても、
成長したのは、本人の努力があったからで、
私たち親が出来るのは、手助けだけ。
その手助けだって、的外れな事も多い。

本当に欲していた言葉を、かけてあげられていたのかな。
本当に求めていた時、ちゃんと側に居てあげられていたのかな。

そんな風に、自分の思いあがりと的外れなサポートの中、
よくここまで育ってくれたと、スマホの中の小さな我が子に呼びかける。


可愛いあなた 小さなあなたをもう一度抱きしめたいな。
もっと心にゆとりを持った状態で、接してあげたいな。
ごめんね、ママ、いつも自信が無くて。

ありがとう。
ママを常に求め続けてくれていたあなたが一番可愛いと思っていたけど、
やっぱり、「今のあなた」が一番可愛いんだ。


私の抱えきれないプレッシャーや不安を払拭するように、
我が子は、自分自身を自分の力で形成していっている。

我が子の成長が、私の後悔を慰めてくれる。
全てが決して、間違いじゃ無かったよ、と言ってくれてるようだ。

小さな我が子の可愛らしい体にまた触れたいと思うけど、
もういいの。

全て、「今のあなた」の中に居る。
私たち家族で過ごした時間の中の「あなた」全てが居る。

だから、いつでも、
今が一番、可愛いの。

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