持続可能性(サステナビリティ)から再生(リジェネレーション)へ
サステナビリティの先にある概念「リジェネレーション」。世界経済フォーラムでも飛び交い、次なるトレンドになりつつあります。
リジェネレーション(Regeneration)は、「再生」「繰り返し生み出す」といった意味を持つ言葉です。
いままで、サスティナビリティは、地球に対するネガティブな影響を減らすこと、環境負荷を抑えながら経済活動をしていくことが行動の中心でした。ですが、人口増加に伴う地球資源の枯渇や、気候変動といった危機に直面する中、2050年までが臨界期とされているのが現実です。なので、このままの環境を維持する、という意味での「持続可能」では地球資源の枯渇に間に合わないのではないか?という中で生まれたのが、更なる目標になるリジェネレーション(Regeneration)です。
この概念は、サスティナビリティ=持続可能性 だけではなく、再生しながら生態系全体を繫栄させていくことを指します。根本的にビジネスの仕組みを変化させ、もっとプラスの側面を生み出していくことが求められています。
『自然とともに繁栄をする』
私たちの行う「サステナブルな」活動の多くは、地球への環境負荷をスローダウンさせているだけで、決して自然に良い影響を与えているわけではないと唱える人もいます。
求められているのは、「環境負荷ができるだけ低いものを作ろうとするのではなく、そもそものシステムを変える仕組み」で、例えば、出たごみをリサイクルするのではなく、製品やサービスの設計段階からごみが出ないように循環させ、事業を行えば行うほど自然が再生されていくようなビジネスづくりや、ミツバチやサンゴのすみかを回復させることなどです。
また、パタゴニアが、Tシャツから始まる気候アクション、パタゴニアのリジェネラティブ・オーガニックを打ち出しています。オーガニック農法で土の土壌改良をすることも本来の自然を新たに再生させることに繋がります。
話は少しミクロになりますが、地球レベルの再生を最も大きな目標とすると、より身近なところでは個人の生き方や、これからのビジネスを考える場合にも、リジェネレーションの概念から学べることは多いです。
人が生き物として豊かになる=繁栄
繁栄した社会では、誰もが自分の「尊厳」を保つことができます。
やりたいこと、なりたいものを選ぶ「機会」が与えられ、一人ひとりの健康や創造性などが引き出され、信頼できる「コミュニティ」と、地球の限られた資源内のなかで、幸福に暮らすことができます。
また、他人と比べての外側からの幸せではなく、内側から自分のものさしで幸せになる考え方は、個人の幸せな生き方にもつながります。
Re:muffinでは、繰り返し生産すること、食べることが、人と地球にとって持続的であることを大切に、お菓子作りをしています。動物性のものを使わないのは、環境負荷を減らしたい、人間にとってカゼインフリーをすることで調子が良くなる方が多いという報告があるからです。さらにグルテンフリーで小麦粉を使わなくても美味しくできるスイーツを純粋に試して頂きたいなという想いがあります。
オーガニック材料や、地産地消のフルーツや野菜を使う、プラスチックフリーでの提供など、根本的に変えていけることは、まだまだあると感じます。
最後まで読んでくださってありがとうございました。