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【NDマスター×6】檸檬茶流《龍覇 ザ=デッドマン》の使い方

もうすぐハロウィンですね。
花嫁衣装の仮装をしたデッドマンのサムネは前回と同じくオウドゥンヌ@Oudontype2さんに作っていただきました。自分で作れるようになんないとだなあ…


「双剣王凱旋」リリースから約1年が経ち、デッドマンは今期でラストシーズン。

デジャヴを感じるスタートを切ったこの記事は、僕が《龍覇 ザ=デッドマン》を様々なデッキで使った記録である。《シャチホコ》ほど入れ込んだ覚えはないのだが、「出せば勝てるがそう簡単には出てこない超大型クリーチャー」を使う際によくお世話になった。すぐに出てくるが、DMPP-6のシークレット《アルファディオス》をDS期に出せたりね。
楽しませてくれるカードである…

仕掛けるのは最強トリガー「トリーヴァデッドマン」

《デッドマン》といえば、5色デッキのイメージが強いかもしれないが…この頃の僕は5cで使うことはなかった。というか僕は基本的に《デッドマン》を目的ではなく手段として見ているため、この時期はマナ武装を達成するために使っていた。
しかしマナ武装が幾ら強力といえど《デッドマン》もとい《ニガ=アブシューム》を使ってまで達成したいほどのものは限られる。
それほどのリターンを得られるカードとはこれだ。

今ようやく強さが認められてきて「僕の目に狂いはなかった…!」とか思っている

《英雄奥義 スパイラル・ハリケーン》。
今でこそ《タレス》や《デュエランド》でその強さを存分に発揮しているが、当時で唯一存在した青単デッキは《スーパーパラディン》のスタン落ちを受け大きく弱体化した《ジャバジャック》くらい。
水のマナ武装7を達成できるデッキなど、ナーフ前でマナ武装5の《ガイムソウ》を携えた《モルト王》の前には存在しなかったのだ。
―――このデッキを除いてはね!

《ミケランジェロ》、超懐かしくないですか

《スパイラル・ハリケーン》は敵味方を自由に選べる単発バウンスの後、相手クリーチャーすべてをバウンスする効果が発動する。故に、《ギガハート》と《プロトギガハート》の二刀龍で攻撃を試みる《モルト王》をも返り討ちにすることができる。最低保証で最速《ムソウ》《王》をきっちり返すこともできたし、《サイクリカ》による無限の使い回しや《エメラルーダ》《プロメテウス》の再利用も強力だった。武装のために出した《デッドマン》の次で使えば5+4の動きでマナを使い切ることになるのもちょうどいい。
《デッドマン》を深堀りするのであれば、《母なる大地》とのコンボに触れるべきだろう。

7コストから8コストにナーフされたが、デッドマンにそんなことは関係ないのである

《デッドマン》を召喚した次のターンはやはり使えるマナが9。コスト置換で踏み倒せるカードは本来1枚なのだが、《母なる大地》で1マナ起こしてやることでコストの大きいカードを2回使うことができる。これにより、《デッドマン》《アブシューム》の次のターンに《母なる大地》でデッドマンを出し入れして《ジュダイナ》を装備すると、マナからドラゴンを召喚する権利を得た状態で5マナ残った盤面ができあがる。エキセントリックな《VAN》召喚で相手に一泡吹かせてやるのは爽快だった。

能動的な鉄壁防御「イメン型トリーヴァデッドマン」

環境はレジェプレ2024。
「燃えよ紅蓮のガイアール」がスタン落ちしたため《母なる大地》がNDで使用できなくなった。これにより「トリーヴァデッドマン」はかなりのダメージを受けたのだが、代わりに《龍覇イメン=ブーゴ》と《邪帝斧ボアロアックス》を獲得。マナ染色の難度が下がり、《プロメテウス》《エメラルーダ》をより使いこなせるようになった。

僕は「トリーヴァデッドマン」を「トリデ」と略している

そして何より《聖霊王アルファディオス》が使えるのがなんともカッコいい。《ヴェロキボアロス》から踏み倒すだけでなく《デッドマン》のコスト置換で召喚することもできたため、相手は思ったより唐突に詰まされていたことだろう。当時メジャーだった「イメン」の構築と大きく違う点はもう一つ、やはり《スパイラル・ハリケーン》の存在だ。味方バウンスによって盤面を空け、《ヴェロキ》がクリーチャーを踏み倒すスペースを生み出せる。その他《デッドマン》のパワープレイに頼ることもできるなど、引き出しが多い僕好みのデッキだった。
1600達成、BA2次予選進出等、オリジナルデッキにしてはそこそこの成績を残している自信作である。

最後の「トリデ」をお見せしよう「ヴィルデブラ型」

環境は「龍魂超決戦」へ。《ヘブンズロージア》、《ヘルボロフ》、《モルトNEXT》など今後も使われるドラグナーが実装されていく中、トリーヴァデッドマン略して「トリデ」は《デッドブラッキオ》を獲得。ドラグハートには《ジュダイオウ》を新たに迎え入れ、そこそこの強化を受けた。とはいえ、あくまでもそこそこの範疇である。
というのも、この時期はドラグハートのインフレが激しく「トリーヴァデッドマン」というデッキ自体がなかなか難儀な立ち位置だった。
《イメン》+《ボアロ》+《エメラルーダ》+《デッドブラッキオ》と動くことで《ボアロアックス》を龍解させるギミックも当時の「5cイメン」で使われていたものなので、あんまり語ることがない。
さっさと次に行くことにしよう。

タッチヴィルヘルムで染色無しでも
Sバックできないかと画策していた。
この時期は《デッドマン》でマスターに到達できていない

僅かな希望も刈り尽くす「ドルバロムDデッドマン」

環境は移り「天魔命導」。目玉カードは光と闇の革命0、《ミラダンテ》と《デスザロスト》。
パワーバランスがなかなかに狂っていた環境で、「ワルボロフ」「サソリス」「レッドゾーン」の3強環境で有名である。
とてもとてもTier外のデッキが入り込む余地はないと思っていたが、またしても僕が手にしたカードは《デッドマン》だった。

マナだよなぁ潰してぇのは。

今度目をつけたカードは《ドルバロムD》。環境に多い《レッドゾーン》《サソリス》に対して、出せば勝ちと言えるほど有効なカード。《レッドゾーン》メタでちらほらいた耐久寄せ《ヘブンズ・ゲート》もあり得ないくらいボコボコにできる。
また、《デッドマン》と《ドルD》の相性はコストの踏み倒しのみに留まらない。

  • 《ニガ》のマナ染色によるセルフランデスの防止

  • 進化元の《ヴィルヘルム》《ダークマスターズ》のコスト軽減

  • 《ヴェロキ》での盤面空けとアタックキャンセル

  • 《ドルD》を投げた後の詰めで使う《ニードル》《ザウルピオ》《ヴィルヘルム》の確保

  • 5色の《ニガ=ヴェルムート》は《ドルD》の破壊に巻き込まれず、更に味方の破壊を置換してマナに送ってくれる

というように、相性のいい点がたくさんあるのである。環境後半で《ワルボロフ》のシェアが圧倒的になってしまったため結果こそ残せなかったが、豪快なデッキコンセプトに繊細なシナジーを詰め込んだこちらも自信作だ。

引きずり出せニコル・ボーラス「5cジャックポット」

今度の環境は「PLAY'S CHRONICLE PACK」。
《ニューゲイズ》や《ミラミス》が実装され、怨嗟の声が見受けられたパックである。別に僕はそこまで恨んだりしていないが…。
《デッドマン》的には《ニューゲイズ》の実装が大きな向かい風となった。《デッドマン》は5色デッキでこそ輝くドラグナーだが、5色デッキでドラグハートを使いたい場合には《ニューゲイズ》のカードパワーに及ばなくなるからだ。まあそんな中でも僕は「《ジャックポット》から出るもん!」とか言って《デッドマン》を使っていたのだが…。
《ミラミス》は使われて気分のいいカードではないので、可能な限り頼りたくなかったのかも。
やっぱり人を笑顔にするのは《ジャクポ》だよね。

変な次元は《ロージア》の分を抜き忘れている

ただまあ…あんまり喋ることないなこれ…
《メンデル》《ミラクル》の2枚ブースト8枚体制から《ジャックポット》決めるだけのデッキすぎる…。
一応《ゼロフェニ》メタで《プレミアムマドンナ》が入ってるとか、《レッドゾーン》が来てからは《ジャックポット》なしで《デッドマン》を使うのが相当無理になったとか、そういう話ができなくもないが。新規が《ニコル・ボーラス》と特に活躍してない《ウィズダムフェウス》だけだから喋ることが全然ない。もうさっさと次行くか。

老兵は…既に『デッド』マン「ベルナーレ5cジャクポ」

やってまいりました「禁断伝説」環境。圧倒的な足切り性能を見せる《禁断》入り「バイク」を中心に環境が形成され、《ミラクル・ミラダンテ》などでカウンターを試みる「天門」、そのリソースを一瞬で喰らい尽くす火闇で組まれた《デッドゾーン》、《永遠リュウ》でハンデスに抗い《ボルシャック・ドギラゴン》でカウンターする《モルトNEXT》…といった様相を呈した。

やはりネックは宿敵の「バイク」。ずっと前からそうだが早すぎる。《禁断》のせいで《ザウルピオ》も効かないので《デッドマン》で抗うのは相当に厳しかった。そもそも《ジュダイナ》はスタン落ち済みだし。…というか普通に《デッドマン》のカードパワーが不足してきた。スタン落ち直前ともなれば、いくら活躍したカードでも基本的に冬を迎える。
まあマスターには行ったが。

今期の強化は《新星!ベルナーレ》。近頃NDにいなかった水光多色ドラゴンの《新星!ベルナーレ》は、このフィルターで検索すると初のST持ちである。条件は光のマナ武装5。更に出た時効果を使うには水のマナ武装3も必要なので、フルパワーで使うには相当デッキを制限するが…。
マナを染色できる《デッドマン》なら簡単に条件をクリアしフルパワーを発揮させられる。いつもの。

他の部分は普通の《ジャックポット》デッキなのだが、一応喋れることだけ喋っておく。
《真・龍覇 ヘブンズロージア》の採用は言うまでもなく「レッドゾーン」メタだ。その登場時効果で《ダルク・アン・シエル》を出すことでシールドを死守し、《ドキンダムX》に《デッドブラッキオ》を構えるために使う。《ジャンヌ・ミゼル》を装備させれば、《禁断》との相性が良く多投が目立った《ホーリー》をケアすることもできる。
ちなみに《爆熱剣 バトライ刃》は持っていない。

《永遠のリュウセイ・カイザー》は《ロージア》に引き続き「レッドゾーン」と、「デッドゾーン」の対策も担当している。侵略者全てに言えることだが攻撃できなければ侵略はできない。《永遠リュウ》でタップインさせてしまえば禁断解放のタイミングもある程度コントロールすることができる。
加えて、対「デッドゾーン」ではそのマッドネスも強力。マッドネス《永遠》から《ジャックポット》《ニコル・ボーラス》の殴り返しを仕掛けることで「デッドゾーン」は一瞬で詰みとなる。

番外編:恐龍が幻影でHello Win「超連鎖ミスキュー」

時は戻って「豪炎革命」環境。《デッドマン》をメインに据えたデッキではないが、デッキに組み込んでマスターを達成したイカれたデッキが一つある。

《デッドマン》にも《サソリスレイジ》にもつよポイントがあるので両採用。

それがこちら、「連鎖ミスキュー」。
《幻影ミスキュー》の効果で連鎖目や《シベワラ》を出し、その効果でマナに戻った《ミスキュー》を踏み倒し、更にそこから…といった、文字通りの連鎖展開を狙うデッキだ。
恐ろしいのはこの覚悟の決まったデッキ基盤。
《ミスキュー》や《ミステリー・キューブ》の踏み倒しで連鎖目や当たりをめくる確率を極限まで高めるため、5コスト以下のカードをたった8枚しか採用していないのだ。
2コストのカードは《霞み妖精 ジャスミン》のみ、4コストのカードは《ライフプラン・チャージャー》のみの計8枚。今見ても信じられない。

仮に相手の場に《斬鉄剣 ガイアール・ホーン》を装備した《アイラ・フィズ》が立っていようとも、狂ったようにガチャを回していく事しかできない人騒がせ……かつ、そこから回れば勝ってしまうという曲者極まりしデッキである。

当時の僕に問いたい。
なんでコレでマスター行けると思ったんですか?

そこに見たのは超竜の影(あとがき)

幾度となく言った事があるし聞いたことがあるだろうが、僕は《超竜ヴァルキリアス》というカードが大好きだ。

カクゴハイイカ?

《ヴァルキリアス》はマナゾーンから好きな非進化ドラゴンを出すことができる。が、そのコストは8と重く、更にドラゴンを進化元に指定するため場に出ることもままならない。しかも進化元にしたカードと減ったマナで計2枚のアドバンテージを失うため、効果で出したドラゴンと一蓮托生となってしまう…そんなカードだ。だが、

縦置きしたドラゴンクリーチャーの除去を巡っての読み合いを制することで、大型ドラゴンを唐突に踏み倒し勝利する。

この戦い方は非常に痛快だ。そして《デッドマン》もこれを楽しませてくれるカードだった。
・8マナまで伸ばさないといけなくて、
・生き残ってもらわなきゃいけなくて、
・でもしっかり勝てるくらいのリターンがある。

それが《デッドマン》と《ヴァルキリアス》の共通項、僕が彼らを気に入った理由である。

《鬼丸覇》、《VAN》、《ドラゴ大王》。
《アルファディオス》、《ドルバロムD》。

狙い澄ました1枚、必殺の切り札を。
高い要求を通し、減るマナも顧みず叩き込む。
僕はこれを「カッコいい」と思わずにいられない。
そんな彼らに脳を焼かれた僕は、今日もまた彼らと向き合うのだ。

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