クルメルとヴァルキリアス
突然ですが、現在の『超竜ヴァルキリアス』の構築をご覧ください。
シータ基盤なのは相変わらず。しかし、最近のシータ基盤には採用されなくなってきたカードが1枚見えることでしょう。
えっ、フェアリーホール?
まぁ…ちょっとそこには目を瞑って…
そう。『戦攻妖精クルメル』です。
最近の4コスブーストには『フェアリー・シャワー』だの、
『ライフプラン・チャージャー』だの。
手札の質を高めながらマナを伸ばすカードが採用されがちです。
パーツを揃えることが重要なコンボデッキである『ヴァルキリアス』でも、そちらが優先される…と、
僕だって思っていました。
しかしどうやっても『クルメル』が抜けません。
もう不思議で不思議でしょうがなかった。
というわけで、全力で考察してみた結果がこのnoteになります。よかったらお楽しみください。
・純粋なカード間のシナジー
『クルメル』は、たったパワー1000のブロッカー。
そのため相手のクリーチャーをブロックして打ち倒すことは稀です。
そうなると、『クルメル』にブロックされたクリーチャーはタップされたまま場に残る…
いわゆるチャンプブロックとなります。
その撃ち漏らしを自身の高いパワーで屠るのが、
『ヴァルキリアス』の役目となります。
また、『ヴァルキリアス』の能力で呼び出した
『覇』に攻撃させるのも良いでしょう。
シールドトリガーのリスクを負うことなくEXターンを得られる…少し地味ながらも強烈なコンボとなります。
・環境への適性
現在のAD環境で『クルメル』が一際輝く対面は主にこの二つ。
・バルガライゾウ
・リキッド・ピープル
無論、他の対面でも置いておいて損のないカードではありますがこんなところです。
余談ですが『ヴァルキリアス』的には、『覇』で勝つ対面と『VAN』で勝つ対面に分けられます。
揃わなかったらライゾウ相手にも『覇』を投げたりしますけど。
・対「バルガライゾウ」
「ライゾウ」対面で出されたくないカードは、
『VAN』と『覇』です。
裏切られた感じがしますねぇ。
『VAN』を出されてしまうと、こちらの『ヴァルキリアス』が出せなくなってしまいます。
こちらの勝ち筋は「ライゾウはドラゴンしかデッキに入れていないことを利用し、最速ヴァルキリアスからVAN着地で詰ませる」であるため、VANが出てしまうとどうにもなりません。
『覇』も嫌です。というのも、このデッキは対してガチンコ・ジャッジに強くありません。
うちの『覇』は速攻デッキ対策なのです。
また、ライゾウにEXターンなんて与えたらまず勝ち目はありません。
このデッキはシールドトリガーも少ないのです。
ジャスキルでも割と負けます。
これらのカードを『バルガライゾウ』や、『ヴィオラ・ソナタ』で踏み倒すのが「ライゾウ」というデッキなのですが…『ライゾウ』には弱点が一つ。
踏み倒しが攻撃時の効果である点です。
もういつも言ってる。
『バルガライゾウ』は、攻撃する時に踏み倒しを行うため隙があります。
その隙を逃さないのが『クルメル』という訳です。
『バルガライゾウ』の攻撃をブロックして、または『ヴィオラ・ソナタ』の効果で破壊されることで、踏み倒された『VAN』『覇』を手札に戻すのです!
そして返しのターンでVANを叩きつけると相手は爆発します。やったね!
・対リキッド・ピープル
「ヴァルキリアス」は、前述の通りシールドトリガーが少ないです。また、対速攻において8というマナコストはあまりに重い。
しかし一旦出してしまえば、『覇』でEXターンを得て勝ち切ることは容易です。
そのためマナブーストに専念するわけですが…
「リキッド・ピープル」にはこんな奴も採用されています。
『封魔ゴーゴンシャック』です。
このカードが場にあると『フェアリー・ライフ』は
4コスト、『リュウセイ・ホール』は7コストにされてしまいます。
こんな奴がいたらブーストが滞ります。
そこでやっぱり…
『クルメル』というわけですね。
『クルメル』は『ライプラ』や『シャワー』と違ってクリーチャーのため、『ゴーゴン』の影響を受けません。
また相手のクリーチャーを2面止められる上に、
マナブーストでこちらの『ヴァルキリアス』を近づけてくれます。
生半可な防御トリガーを積むくらいなら、
『クルメル』のほうが強いのです。
おしまい。
以上が、『クルメル』を「ヴァルキリアス」から抜けない理由となります。謎が解けて嬉しかった。
新弾の『ワルド・ブラッキオ』でまた強化される
『ヴァルキリアス』ですが、いつまでこいつと戦えるのかが楽しみです。
※追記
もっとやばいやつが来てしまいました…
勿論ヴァルキリアスとの相性は抜群です。
エクスヴァルキリ大王で全てを破壊する日がすぐそこに来てますね…