こんな方法あったんだ!!
こんばんは。QT by note 3週目の切通です。
今回は2013年ビジネス書ランキング1位のベストセラー「伝え方が9割」という本をご紹介します。
著者、佐々木圭一さんが冒頭で「伝えることが苦手だった私」と書いていますが「伝える」というコミュニケーションは、日常で簡単にやっているようにみえて、実はかなり難しいものだったりします。
この本の内容は多くのサイトやブログにまとめられ、簡単に本の中身を知ることができるようになっていますが、今回「伝えることが苦手」な私が読本後、すぐにでも実践したいと思った箇所について紹介したいと思います。
強いコトバとは?
人の感情を動かすエネルギーのあるコトバについて本書では「強いコトバ」と表現されています。
例えば
「記憶に残る選手」よりも
「記録より、記憶に残る選手」の方が強く印象付けられます。
同じ内容であったとしても表現の仕方で強いコトバと弱いコトバに分けることができます。
強いコトバ=心を動かすエネルギーのあるコトバ
心を動かすエネルギーのあるコトバにするためには5つの方法があります。
①サプライズ法
②ギャップ法
③赤裸々法
④リピート法
⑤クライマックス法
その中で最も印象深かった3つを例文と共にご紹介。
①サプライズ法
伝えたいコトバを印象をつけたい、インパクトをもたせたい時に使う方法です。
例えば、、、
「好き」 → 「好き!」
「!」マークがついていることで強く感じます。
他にも
「びっくり、〜」
「そうだ、〜」
「ほら、〜」
「実は、〜」
「あ、〜」
などなど。
伝えたいコトバに対して、適したサプライズワードを入れるだけで捉え方が変わってきます。
「そうだ 京都、行こう。」JR東海
「あ、小林製薬」小林製薬
有名なコピーですがどちらもサプライズワードが入っています。
さて
ここで「今日はいい天気。」というコトバをサプライズ法で強いコトバにするとどうなるでしょう??
「今日はいい天気!」
「実は、今日はいい天気。」
「あ、今日はいい天気。」などなど。
一文字、一言を加えるだけで印象が変わって見えます。
これがサプライズ法です!!
②ギャップ法
次にギャップ法をご紹介します。
ギャップ法とはスタート地点を下げ、言いたいコトバにギャップを作ってあげる、というものです。
「あなたが好き。」 → 「嫌いになりたいのに、あなたが好き。」
あえて相対するワードを使うことで「好き」というコトバに強いギャップをつくりだすことができます。
それでは「私は味方です。」というコトバにギャップ法を用いるとどうなるでしょうか??
・ここで伝えたいコトバは「味方」
・反対のコトバは、「敵」
本書に記載されている一例は
誰もが 敵 になっても、私は味方です。
相対されるコトバとの組み合わせは様々です。
ここで注目したポイントが「私」という個に対しても相対した「誰もが」や「みんな」「全て」というコトバを使用するということです。
こうやってみてみると難しく見えて実は簡単に組み合わせることでできたりします。
「これは私の勝利では無い。あなたの勝利だ。」
(オバマ前大統領 就任演説)
この言葉はオバマ氏が就任演説にて人々の感動を最高潮にしたものです。
本書によると、オバマ氏のジョン・ファブローという演説ライターが
言いたい趣旨をより感動的に伝えるコトバにつくりかえた、とあります。
他にも
「ひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩だ」(ニール・アームストロングアポロ11号船長)
「事件は会議室で起きているんじゃない! 現場で起きてるんだ!!」(「踊る大捜査線」青島俊作)
「高く、堅い壁と、それに当たって砕ける卵があれば、私は常に卵の側に立つ」(「エルサレム賞受賞スピーチ」村上春樹)
などなど。
何気なく聞いていた、読んでいたコトバでも
実はギャップ法がよく使用されていていつの間にか心に刺さっていた、
なんてあるんじゃないでしょうか。
③クライマックス法
クライマックス法について
「これだけは覚えてほしいのですが、〜」
「ここだけの話ですが、〜」
「他では話さないのですが、〜」
など
実はこれ、講義やプレゼンの場ではよく耳にしますね。
特に街頭演説では「これだけは言わせてください、〜」「これだけは覚えてほしいのですが〜」というコトバをよく拝聴します。
この本を読んでいると普段、何気なく聞いているコトバでも
実は考えに考えつくされたコトバなんだと知ることができました。
最後に
ここで紹介したのはほんの一握りですが、
「デートしてください」
→「驚くほど旨いパスタの店があるのだけど、行かない?」
なんて、なかなか実践するには難しそうな一例も「YES」の確率が格段に上がる、ということをとてもわかりやすく詳細に解説してくれているので
興味のある方はぜひ手にとって読んでみてください。
それでは。