とあるパンダの仕事術 - 粒度を細かくすると悩みは消える -
どうもQT byのオノダです。
今回は物事を考える時の「粒度」の話です。
仕事でよくある光景として誰かに無茶振りをされた人が依頼人に
「それは流石に無理ですね」ということがあると思います。
実はちょうど先日もこういうことが僕のチームでありました。
撮影したデータを撮影終了後2時間以内に送付して欲しいと依頼を受けたプロデューサーとディレクターが「流石にそれは無理でしょ」と話していました。
無理なことはわかっているけど、どうやってクライアントに伝えたら良いのかわからない、そこで僕が助言したのがまさに「無理の粒度を細かくすること」でした。
「無理」という状況をそのまま頭の中に抱えていても状況は何も変わりません。なのでまずは「無理」という状況を作り出しているファクトを具体的に関係者が共通認識できるようにすることが必要です。
先日の例では、撮影したデータをクライアントが求めているデータ形式に変換するだけで、撮影データの本数、容量から計算するに、約100分の時間を要することがわかりました。
更にその書き出したデータをクライアントのPCに届けるためにはファイルサーバーにアップロードする必要があり、
1ファイル約15ギガあるファイル5本をアップロードするのにかかる時間は想定で1本あたり25分〜30分で
それを5本アップロードするとなると同時に進めたとしてもおそらく60分〜90分はかかる。
編集作業の時間を1分も取らなかったとしても約3時間は送るための必要時間としてかかってしまうのです。
これをクライアントに説明してもそれでもなお、「わかった、でも2時間後に送ってくれ!」と言われた時には
もう潔く諦めましょうw
このように無理を無理のまま放置せずに、粒度を細かく認識することで無理な理由が明確になり、多くの人とその「無理」を共有できるようになります。更に無理な理由が明確になれば、「if」が生まれます。
もしこのポイントがこう変われば、無理じゃなくなるかもしれない、という可能性が同時に明確化出来流のです。
上記の例で言うと、もしアップロード時間を10分の1に出来る回線やサービスがあれば無理は無理じゃなくなるかもしれません。
動画の本数を1本に絞れれば無理は無理じゃなくなるかもしれません。
このように「無理の粒度」を細かくすることで無理を解決するための選択肢を得ることが、自分も、そして相手も出来るのです。
問題の粒度を細かくすることで解決することは、実は多くの人が思っている以上にたくさんあります。
企画書を作っている時に全然進まない、企画が思いつかない、、、
そんな時にも粒度を細かくすることで漠然とした悩みを消すことができます。
クライアントの課題が売上の増加だったとして、
「どうやったら売上が上がるんだろう???」と悶々と考えていても
きっといつまで経っても答えは出ません。
でも、あげなくてはいけない「売上」の粒度を細かくすることで企画の糸口を手に入れられるのです!!!
すごい当たり前のことなんですが売上には様々な切り口で見ることで色々な種類があります。
まずはその粒度をできる限り細かくすることが大事なのです。
新規 / リピーター、10代/30代、都心部/ローカル、リアル/ネットなどなど、切り口は無数にあります。
それを理解、認識し、整理することで、本当に自分が提案すべきは新規の10代、ローカルエリアに住むユーザーの
ネット経由の売上だって気づくかもしれませんし、そこに気づければ漠然と「売上をあげる」手法を考えるよりは数倍戦略立案が容易になります。
でも意外とみんなこれが出来ない、、、というよりやらないんですよ。。。
人は自分が思っている以上に欲張りで、何かにフォーカスすることを恐れる傾向にあります。
フォーカスすること発生する機会損失にばかり目がいってしまいます。
でも、一時的なフォーカスが機会損失よりも大きなメリットを生みますし、フォーカスすることで逆に全体像を把握しやすくなることもあるので
様々なことに迷った時に迷いの粒度を細かくすることをお勧めします!!
では、今日はこんな感じで!
現場からは以上です!!