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produce

pro(前に)+ ducere(導く)
『produce』の語源です。


同時に。


接頭辞"pro"は(代わりに)というニュアンスを含み、"duce"は(独裁者)という意味を持つ。


先頭に立ってチームを引っ張るプロデューサーと、自分だけ目立てば良くて好きなことしかやらない独裁者は、紙一重なのかもしれませんね〜〜〜。


99.999999999%自戒です。
主役はアイドルたち、演者ファースト。左手は添えるだけ。



ご挨拶やメール文などでは便宜上そう伝えたりもしますが、なんかちょっと偉そうだし『プロデューサー』という単語から想起されるバケモノ先輩方の足元にも及ばないので、私は『作家です!』くらいの温度感が好きです。

マジシャンとか弁護士とかギタリストにはなれなかったけど、幼稚園の頃の夢だけは叶ったような気がして、なんだかちょっと嬉しいし!!

と、まぁ自分語りは良いとして…。


以下、"夢に向かって努力する女の子は宇宙イチ偉い"という大前提のもとお願いします。あと時事ネタを踏まえて、とかでもないです。5年前くらいからずっと思い続けている内容です。


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『誰でもアイドルになれる時代』と言われるけど、それは『誰でもアイドルにしてしまう側』の責任も大きいと思っていて。


『儲かりそう』だとか『なんかうまくやれそう』とか、ただ『アイドルが好き』みたいな、生半可な気持ちで手を付けていい業界ではない、という思いが日々強くなるばかりです。

もちろん自分を奮起させるためのポジティブな意味も含みつつ、SNSのタイムラインを見ながら、悲しい意味でも。



誰でもなれる訳じゃないからこそ、誰よりもキラキラ輝いて、誰かの憧れになって、夢を応援してもらえる。

特に、この『夢を応援してくれる存在』って奇跡だと思いませんか?

普通に生きていたら、夢(やりたいこと)を素直に応援してくれる人なんて、家族とか親友とか恋人くらいしか出会えない。なんなら、そんな近い存在さえ非協力的な場合だって多いのに。


『推し』という形而上の2音だけで、誰かにとって、人生を賭けても痛くない存在になり得る。


だからこそ。

アイドルはマインドセットを固めるべきだし、運営は、常に在り方を示し続けるべき。釈迦に説法的な状況でもない限り…否、そうであったとしても、そこのコミュニケーションを疎かにして、良いことなんて一つもないですからね。


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さて。

Re:♡では、2023年8月~2024年2月の7ヶ月を採用期間として、みっちりスカウト・オーディションに時間をかけました。たくさんの方にご応募いただいて、たくさんの方とお会いして、最終的に決まったのがこの5名です。

(ちなみに、公式から情報を出すときは必ず❤️→💜→🩷→💙→💛(=採用順)になっています。ご存知でしたか?【Re:♡検定 準1級相当】)


竹下通りの外人警備員さんに『You're…A○ex?』「No,No!! Just a smallest talent agency…」と怪しまれながらスカウトに立ち続け、公式LINEの友だちが増減する度に一喜一憂し、胃酸を堪えながら黒瀬美蘭の返事を待ち続けた最初の2ヶ月。まさに地獄でしたが、今では思い出〜♪ですね。。。


未経験メンバーのイメージを固めるために、ライブ・対バン見学に行ったし、スライドを作って講習会もやりました。『これから君たちが足を踏み入れるのはこんな世界で、こんなライバルたちと、こうやって戦うんだよ〜』みたいな話です。


当時はポカーンとしていましたが、デビューから半年ほど経って、少しずつ噛み砕いてくれているな…と肌で感じています。



偉そうに長ったらしく書きましたが…まぁつまり、裏側を見ている人間がこれほど強気に出られるほど、本当に5人とも素直でいい子たちなんです!!!



『どれだけ精巧な漫才をしても人(にん)の面白さには勝てない、全員最後はハリウッドザコシショウに行き着く』

と言われるように、

どれだけフォロワーが多くてパフォーマンスが良くても、最終的に誰かの心を動かすのは『人(にん)』の部分ですからね。


そんな魅力を持った子たちにとってのレバレッジ的な役割を果たさずして、何が運営だ?というお話でした。


作家・Pham

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