ハウステンボスリピーターの旅
一泊二日で友人とハウステンボスに行ってきた。
博多で友人と待ち合わせして、ハウステンボス号に乗る。久々の再会なので話も弾む。2時間後、あっという間にハウステンボスに到着した。
この日、ハウステンボスは佐世保市の成人式の会場になっていた。晴れ着の若者たちがたくさん。いいなぁ、ハウステンボスで成人式だなんて。
園内を歩いていると誘導の方が新成人はこちら、観光客はこちら、と進むべき方向を指示している。
「どうしよう、新成人と間違われたら…」などとつまらないボケを発した瞬間に、観光客ルートに誘導されて笑った。
今どきの成人式、振袖にショートブーツを合わせて、着丈を短くしている人が結構いた。かわいかった。時代によってちょっとずつ着こなしが違うんだよね。
晴れ着の皆さんは地元の人間なので、あまりハウステンボスに興味がなさそうで、混雑しているけれどフォトスポットはガラガラという面白い状況になっていた。
私はハウステンボスが大好きで、まぁまぁの頻度で訪れている。友人に「何回来た?」と聞かれ、初めて回数を数えることになった。考えたこともなかった。家族とも来たし、修学旅行でも来た、友達とも来たし、恋人とも来た。
記憶を辿ったところ15回以上来ているのではないかと思う。記録を取っていないから定かではないが、とりあえずまぁまぁ来てる。友人も10回は来てると言っていた。
お土産屋さんをくまなくチェックしながら園内を散策。一昨年くらいにできたスカイカルーセルに乗る。(3階建てのメリーゴーランド)
一昨年来たときはまだできたばかりで3階は人気過ぎて2階にしか行けなかった。今回は10分ほど並べば3階に行けた。見晴らしがいいんだ。
しかしここで痛恨のミス。馬にまたがりたいのにタイトスカートで来てしまった。泣く泣く馬車に乗る。これはこれで可愛いからいいけど。
三連休の中日だというのに、ほぼ並ばずになんでも楽しめてありがたい。アトラクションはあるものの、あくまでもメインは街並みとショッピング。(…と思っている)
今でこそ入国チケットがフリーパスになっているが、昔は散策チケットかフリーパスかを選ぶことができ、基本散策チケットで園内散策のみで楽しんでいた。それで十分だった。
ハウステンボス園内のホテルはものすごくかわいくて広い。お花の壁紙にレトロなしつらえ、広いお部屋。テンションが上がる。
居心地が良すぎてチェックイン後、うっかり1時間くらいゆったりしてしまった。
今回宿泊したのは園のちょうど真ん中あたりに位置するホテル。夕方イルミネーション点灯式がある広場の目の前だ。
イルミネーション点灯式は素晴らしかった。素敵な歌と演奏の中、一気に街中が白銀の世界になった。花火も上がった。雪も降った。
点灯の瞬間、見事に動画におさめたぞ!!!と満足していたら、撮ってないつもりのところが撮れてて、撮ってるつもりのところが撮れてなかった。なんとも私らしいミス。
窓越しに最高の景色を見ながら夕食を取った後、閉園まで遊びつくした。
観覧車にも乗ったし、ドムトールン(園内で一番高い塔)の展望台からイルミネーションを一望したりもした。
観覧車にはシートヒーターがついていて、座ると温かかった。感動した私は咄嗟に言葉が出てこず「凄い!尻暖房!?」と口走り、美しく輝くオランダの夜の雰囲気を台無しにした。
寒さを心配していたけどダウンジャケットとマフラー、カイロのおかげでたいしたことはなかった。ずっと動き回っていたのもよかったのかも。
夜のスカイカルーセル(私はそれをヨルーセルと呼んだ)もとても綺麗だった。
イルミネーションを見ながら、私と友人は「最近煎餅が美味しい」という話題で盛り上がっていた。
互いに勧めあった煎餅が、どちらも三幸製菓のものだったのは笑った。美味しいもんね。
ホテルに戻り、友人と「映画 架空OL日記」を見た。面白かった。バカリズムさん天才。
久々にドラマの方も見返したくなった。
2日目。ハウステンボスの敷地の一番奥にある宮殿の中は美術館になっている。この展覧会が毎回訪れる際の楽しみの一つ。前回行ったときはドラえもん展が開催されていて大変楽しめた。
今回は大エッシャー展だ。エッシャーはだまし絵で有名なオランダの画家で、ハウステンボスといえばエッシャーというイメージがある。
ハウステンボス育ち(?)の私にとってはかなりテンションの上がる展覧会。
今はもうないけど、「ミステリアスエッシャー」という3Dアトラクションもあったし、過去にも展覧会があっていたと思う。また、入国チケットにエッシャーの絵が載っていたこともあった。
エッシャーの絵は見ているとどんどん不思議な気持ちになるから好きだ。なんでこんなこと思いついたの?という感心も大いにある。
ちょっと頭おかしくなりそうな感じがクセになってくる。合法的に頭おかしくなれるのがエッシャーの作品。
私はメタモルフォーゼという作品がとても気に入った。幅はフェイスタオルくらいだけど、長さが4mくらいある超大作だ。見終わった後に拍手したくなるような作品。
ショップに置かれていた図録にメタモルフォーゼが載っていたら欲しいなと思ったけど、あの絵を載せるのは至難の業だと思う。残念ながら載っていなかった。
入れるとしたら蛇腹折りにしてアイドル誌のポスターみたいな感じで入れるしかないだろう。それでも「何回折るねん」となる。
あとはエッシャーの絵に入っている「MCE」ロゴがとてもおしゃれなのであのロゴでグッズ作って欲しかった。100年くらい前なのに今見てもおしゃれなんだよな、ロゴが。
あとから検索したらその昔別の場所でやっていた展覧会ではロゴTシャツが販売されていたようだ。欲しかったな…
エッシャー展を見終わった後は宮殿の中をぐるりと回った。
このパレスハウステンボスは、オランダにあるハウステンボス宮殿を、オランダ王室に許可をもらって忠実に再現しているらしい。
この宮殿のみならず、園内の建物はほとんどが実際にオランダにある建物を再現したものだ。お金も時間も技術も存分に使って作られている。
本当に素晴らしいテーマパーク。一時期はオランダっぽさを掻き消して営業していて「?」と思っていた時期もあったけど、
経営者が変わって、看板や張り紙など、余計な情報を削ぎ落として、あるべき姿になりつつあるようだった。
宮殿内には園内の建物が何をモデルに作られているかというパネル展示があり(初めて見た気がする)、とても勉強になった。
スタート地点に立ち返って、ハウステンボスのポテンシャルを伝えると同時に引き出していたように思えた。
そう思うとミステリアスエッシャーがなくなったのは痛手だったな。あれ好きだったのにな。エッシャーの世界観を立体で表してるとかすごく良かったのにな。復活させよ!
今回、初めてポルセレインミュージアムに入った。隣接する陶器のお店には何度も入ったことがあるけど、奥にある陶器の展示は見たことがなかった。
ドイツの宮殿にある「磁器の間」を再現した部屋があり、西洋とアジアの融合してるんだかしてないんだかよくわからない煌びやかな世界観は圧巻。
今の今までこんな凄いところがあるって知らなかった。びっくりした。スルーしてはいけないゾーンだった。
ハウステンボスはとにかく広い。東京ドーム33個分あるらしい。そりゃ見落としもあるよな…。
2日目はあっという間に時間が過ぎ、気付けば帰る時間になっていた。帰りの電車も秒で博多に到着してしまい、この旅はお開きとなった。
同じ熱量でハウステンボスを楽しめたのがとても嬉しかった!友人に感謝。
◆おまけのお土産メモ◆
・パンチェッタ(毎回買う)
・チョコレートケーキ(お土産用)
・ミルクパイ(職場へのお土産用)
・五島うどん(細いうどん大好き)
・あごだしせんべい(空前のせんべいブーム)
・レモンステーキソース(美味しかった、また買う)
・ミッフィーのキーホルダー(ハウステンボスといえばミッフィー!)
・おたくさ(長崎のお菓子だけど博多で買った)
・やまやの明太鮭ほぐし(博多で絶対買うやつ)