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ユーザーストーリーと要求仕様
アジャイル開発では要求仕様を作成する必要がないのではないかという声がある.
アジャイル開発でも,ユーザーストーリーを定義する.ユーザーストーリーは,だれが(WHO),なにを(WHAT)なぜ(WHY)必要とするかを明確にする.ユーザーストーリーを時系列(WHEN)で整理すると,ユーザーストーリーができる.
ここで,要求仕様の要素(主体,事前状況,契機,入力,処理,出力,応答,事後状況)と比べてみると,以下のとおり.
WHENは 事前状況,契機
WHOは 主体(ユーザー)
WHATは 入力,処理,出力
WHYは 応答,事後状況
したがって,アジャイル開発で断片的に作成されたユーザーストーリをまとめることにより,要求仕様を構成できる可能性があることが分かる.