湯道
映画が好きです。
《You Do?》
華道、茶道、書道、湯道と・・・。
湯を極めし道を“湯道”と言うのだと・・・。
湯道場と言うところで、湯道師範を目指す生徒たちに、家元代理(窪田正孝)が、作法や心得を披露する。
これは、湯道か?
湯教では無いのか?
布教だ。
なんやかんやとそれらしい能書きを当て嵌めて、二之湯家を崇め敬わせる為の湯を利用した宗教だ!
なんて思いながら観ておりましたが、源泉掛け流し至上主義なる温泉批評家という者が登場してから少し話の流れが変わって参りました。
まず、‘温泉’と‘銭湯’の違い。
昔、都心を中心に家屋の中には‘お風呂場’というものが無く、みな近所の銭湯で汗を流していました。
しかし、徐々に家の中の‘お風呂場’が普及した為、「銭湯は昭和の遺物」だとこの温泉批評家は言うのです。
「大事なのは湯の中の主成分であり、井戸水を薪で温めた湯など、温泉だと認めない」と、強い信念を語る批評家。
この頃から、「おや?湯道とは人それぞれにあるのでは?」
そうです。
“道”とは、各々のこだわり、ただの好き嫌い、強い思い込み。
理屈や成り立ちなんて後から取って付けりゃあ良いもんで、己の“好き”が市民権を獲る為の口実に過ぎないのです。
・・・なんて言ったら本家の茶道、華道、書道を志されている方たちに怒られてしまうかしら・・・。
ここで、湯道は一旦置いておいて、この由緒正しき“道”について少しお付き合い頂きたいと思います。
茶道とは、茶を点て客人を持て成すこと。
その持て成しの心遣いの中に、折々の時節の句を書き、季節の花々を茶室に活ける。
それがそれぞれに派生して、今日の3つの茶道、書道、華道になっている訳なのであります。
そう考えると、根底にあるのは相手を想う心。
「もっと美味しい茶で客人をもてなしたい」
「もっと上手な字で客人へ思いを伝えたい」
「もっと美しく花々の魅力を飾りたい」
それが、それらを極める日々の精進に繋がっているのでしょう。
とすると宗教というものには当てはまらない。
“道”とは個人の自由であり、好きに楽しめば良いじゃん。という概念からの、「でもこうしたらもっと格好いいよね」「こうやったらもっと良く見えるよね」という先人たちの考えや試行錯誤の結果なのである。
なぁ〜んだ、深く考えなくていいんじゃ〜ん。
結局、しきたりだの習わしだの、作法だの流派だの言ったって最後はただの“道楽”であり、自己満足なのだ。
って私は解釈してしまいました😅単純すぎかしら?
お話はそんな難しく堅苦しい内容では無くて、家族や兄弟の絆が軸にあるアットホームコメディ。
なんか泣けてしまいました🥲
そして、さすが制作フジテレビジョンだけあって、出演俳優が豪華。お年を召した名優の方がたもたくさん。
どうかいつまでもお元気で、これからも素敵な作品にご出演し続けて頂きたいと願うばかりでございます。
最後に、今回のお話はお風呂がテーマなので、俳優(特に男優)の皆さまの入浴シーンが多いのですが、「あれ?今の見えてない?👀」という場面がチラリホラリ(笑)
別に見ようと目を凝らしていた訳じゃ無いんですよ💦
俳優の方たちもスタッフの皆さんも、「ご苦労様でした」と労いたくなる作品でした😊
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