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真赤

今日は僕が珍しく6年近くファンをしている人との出会いについて書く。

最初は高校3年くらいだったと思う。時期が悪かった。


その頃の僕ボーカルのキーが次第に高くなっていっていることへのイライラを理由に、本当に何様だっていう話だが、新しく出てくるロックバンドには大抵否定的だった。生意気だ。今思い返せばとても恥ずかしい。Youtubeでしかバンド検索していなかったくせに。


My Hair is Badというふざけたような異様なバンド名にも当然嫌悪感を抱いていた僕は、『真赤』という曲を1度だけ聴いて、わかってもないくせに一丁前に評価をつけて、すぐにRADWIMPSの元へ逃げた。あの頃の僕よ、洋次郎もまあまあ声高くないか?


大学2年になった時、とあるきっかけでマイヘアーを聴き直すことになる。その時聴いたのは『運命』、『幻』。歌詞を見ずになんとなく音楽だけを聴いたから、どんなことを歌っているかはわからず、また、さして気にもとめなかった。

後日、偶然にもフォローしていないMy Hair is Badの椎木知仁のツイートがTwitterのタイムラインに入ってきた。


運命と幻 僕なりのバッドエンドを書きました このご時世に流行らなそうな暗い曲ですが 真っ暗だと少し光っただけで眩しいです それを綺麗だと僕は思ってしまいました https://t.co/75RQXFT8O3

— しいきともみ (@siiki_mhib) August 19, 2017



この短い文章に吸い込まれるような、溶け込んでくるような変な感覚を感じた僕は、たまらず『運命』、『幻』を歌詞を見ながら聴きなおしてみた。巧妙で、大胆で、かつ繊細な、バランスの取れた表現で、2つの別の視点の絶妙な繋がりを表した歌詞。椎木知仁という男の恐ろしさに気づき出したのはその時だった。


以来、単純な僕は彼のことが気になってたまらなくなり、曲を聴きあさって、ライブにも足を運びまくった。そのライブで披露されるFrom now onという即興を交えた曲に、肌という肌がスタンディングオーべション。気づけば会場で号泣する始末。 


もうパスワードを忘れて、入ることも消すこともできなくなったという、彼が高校生の時に書いていたブログを見て、日々をつづる表現の豊かさにひたすら驚いていた。


ツイートを限界まで遡って、彼が書く短い物語を見つけてはスクショして、何度も読んだ。


もう僕はMy Hair is Badの椎木知仁の大ファンになっていた。


正直打ち明けると、ブログを続けている理由の一つは椎木くんの影響だし、物語を書くのも椎木くんの影響だし、表現に凝るのも椎木くんの影響なんだ。


彼や、My Hair is Badの魅力はいくらでも書けるからまた機会があったら詳しく書きたい!


僕の心を明らかに豊かにしてくれている彼には本当に感謝をしたいし、これからもずっと応援していきたい。今後の彼の表現活動が本当に楽しみだ!

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