超激短小説155「fellow」

鏡を視ながら
黒いブラシで髪を梳かす
ふと、左上がキラリと光る

「お、白髪発見。こんにちはー」

幼い頃から
知らない人や目に映るモノに
挨拶を条件反射的にする癖

一本だけ主張する髪が
なんだか可愛い

このまま一緒に居よっかな
その内、仲間が増えるだろう

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