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撲殺ピンク?依存症の自助グループにおける差別的な行動:深層心理と改善策を探る

黒色猫です。先日、依存症の自助グループで、利用者の誕生日にメッセージを書いた色紙を渡すイベントがあったが痴漢で何度も捕まっている利用者にだけメッセージを書かない女性達がいました。黒色猫も性犯罪で逮捕されて回復のためにこの施設に通っている身なので大変ショックを受けました。このことについての考察をしたいと思います。

はじめに

依存症の自助グループという、互いを支え合い回復を目指す場において、特定の利用者に対する差別的な行動が発見されたことは、非常に残念な出来事です。痴漢という犯罪行為を犯した利用者に対して、誕生日メッセージを書かないという行為は、その人の人格や回復の可能性を否定するものであり、グループの目的である相互支援の精神に反するものです。この問題について、心理学的側面や社会的背景など、多角的な視点から分析し、改善策を提案したいと思います。

差別的な行動の心理的背景

なぜ、女性たちは痴漢で逮捕歴のある男性に対して、誕生日メッセージを書かなかったのでしょうか。考えられる心理的な背景としては、以下の点が挙げられます。

  • 恐怖と不安: 痴漢という犯罪行為に対する恐怖や不安が、個人的な感情として強く働き、共感や連帯の気持ちを抑え込んでしまった可能性があります。

  • 道徳的な判断: 痴漢は社会的に非難される行為であり、道徳的な観点から、加害者である彼に祝いのメッセージを送ることに抵抗を感じたのかもしれません。

  • 被害者意識: グループ内の女性たちが、過去に性的被害を受けた経験や、周囲の女性が被害に遭っていることを知り、加害者に対して強い憤りや不信感を持っている可能性もあります。

  • グループ内の雰囲気: 女性グループ内で、痴漢行為に対する強い非難の声が上がり、その雰囲気に同調せざるを得なかったのかもしれません。

社会的背景と問題点

この問題は、単に個人の感情の問題にとどまらず、社会全体が抱える性犯罪に対する意識や、依存症に対する偏見といった、より深い問題と結びついています。

  • 性犯罪に対する社会の厳しさ: 性犯罪は、社会的に厳しく非難される行為であり、加害者は再犯防止のための支援を受けることが難しい状況にあります。

  • 依存症に対する偏見: 依存症は、本人の意思だけでは克服できない病気であり、周囲の理解と支援が不可欠です。しかし、依存症者は犯罪者や道徳的に欠陥のある人間と見なされる傾向があり、差別や偏見にさらされることがあります。

  • 自助グループ内の力関係: 自助グループ内には、必ずしもフラットな人間関係が築かれているとは限りません。多数派の意見に同調したり、特定の個人を排斥したりするような力関係が生まれる可能性もあります。

改善策

この問題を改善するためには、以下の点に留意する必要があります。

  • 教育と啓発: 依存症や性犯罪に関する正しい知識を普及させ、偏見や誤解を解くための教育プログラムを実施することが重要です。

  • 多様な意見の尊重: グループ内で、異なる意見や立場の人々が互いを尊重し、対話できるような雰囲気作りを心がける必要があります。

  • 専門家の支援: 依存症や性犯罪に関する専門家のサポートを得て、グループ運営の改善を図ることが有効です。

  • 個人の回復を支援する視点: 痴漢という行為を犯したとしても、その人は回復の可能性を秘めた人間であるという視点を持つことが重要です。

まとめ

依存症の自助グループにおける差別的な行動は、個人の問題にとどまらず、社会全体が抱える問題を反映しています。この問題を解決するためには、個人の意識改革だけでなく、社会全体で依存症や性犯罪に対する理解を深め、多様な人々が共存できる社会を目指していく必要があります。

黒色猫は”撲殺ピンク”という漫画を読んで、更生を目指して性依存症の治療に通う前科者が主人公たちに襲われるシーンを見て辛くなりましたがピンク色の前科者を見る目は厳しいのだと今回の自助グループでの事件を経験して実感しました。また、その女性達が過去に性被害にあったとしたら同じ自助グループにいることで彼女達の回復の妨げになっているのかも知れません。
いろいろと考える必要がありそうです。

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黒色猫
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