コミケ104でも着ぐるみ売り子をしてきた話
コミケ103に続き、着ぐるみで同人誌の売り子をしたいので島寿司の同人誌を出しました。
同人誌即売会で着ぐるみ売り子をしてみたいので島寿司の同人誌を出しましたが、出す以上は読んだ人にとって何かのきっかけとなるものにしたいと思い、今回は、1では紹介しなかったお店の紹介と、それから、前回のような保存食感のある島寿司から、より食べやすく美味しい(お店の味らしくともいいます)島寿司を味わうべく、作り方のアップデートを試みました。
事前準備
本を書く
当然ですが、頒布物がなければ始まりません。頒布物としては本誌と、特典のポストカードを用意したのですが、今回は初動が遅くなってしまい動き出したのが5月ごろ、脱稿および印刷が7月後半となってしまいました。1月から4月までにかけて私生活の変動があったことでなかなか島寿司同好会のための時間が捻出できなかったこともありますが、まったくなにも書き進めなかったのは反省点です。
とはいえ、前回は20部しか刷らずに昼前から大変なことになったことを踏まえ、「余ってもいいから100部用意する」としてよかったと思っています。
コミケ当日の様子
サークル入場
サークル入場証は2人分で追加発行はありません。今回は、店番には事前にサークル参加証を渡して、それぞれでサークルスペースに向かうこととしました。
コミケ104のサークル入場は8時からとのことで、その時刻に合わせて会場に向かいます。サークル主で頒布物を持っていることに加え、着ぐるみも持っていくとなると、相当な大荷物です。
東京ビッグサイトに電車で行く場合、4通りが考えられます。
大崎駅か大井町駅からりんかい線に乗って国際展示場駅で降りる。
新木場駅からりんかい線に乗って国際展示場駅で降りる。
新橋駅からゆりかもめに乗って東京ビッグサイト駅で降りる。
豊洲駅からゆりかもめに乗って東京ビッグサイト駅で降りる。
今回は、利用者数の割に構内が広くできていることを理由に「豊洲駅からゆりかもめに乗って東京ビッグサイト駅で降りる。」ルートを選びました。時間に余裕をもたせたうえで、豊洲駅から東京ビッグサイト駅に行くのはかなりの安心感ではありました。
予定通り、8時過ぎには目的の東地区 “Y” ブロック 44bに着きました。前回の経験から時間的に多少の余裕があると判断し、店番をお願いした方の到着を待ちつつ、テーブルクロスを敷くなどの設営に入ります。ついでに、追加の椅子が有料で貸し出されていたので確保。これはあとで非常に助かる結果となりました。
店番の方が到着したところであとの設営をお願いして、私は更衣室に向かいます。
着替えに手間取る
8時30分ごろから着替えはじめましたが、前回の着替えにかかった時間が30分ほどだったのに対して、今回は45分ほどかかりました。もう少し時間がかかっていたら、更衣室の出場制限に引っかかってしまい、時間通りにサークルスペースに行けなかったかもしれないところでした。
着替えに時間がかかった理由はいくつかありますが、汗で肌タイツを着るのが少し難しい・ステージ衣装も着るのが難しい・更衣室で手伝う人を確保することが難しい、といったところです。
汗で肌タイツを着るのが少し難しいのは、着ぐるみを着たことがある方ならおおよそ想像がつくかと思います。
ステージ衣装も着るのが難しいというのは、実は当初、VIVID WORLDの衣装を着るつもりがなかったところ、諸事情で急遽着ることにしたという経緯があります。
更衣室で手伝う人を確保することが難しいというのは、コミケで更衣室を使うには有料のコスプレ登録が必要なことと、サークル参加の場合参加証が2つしかなく、もう一つの参加証を持っている店番にはサークルスペースにいてもらう必要があるため手伝いをお願いするわけにいかないことが挙げられます。
というわけで、着ぐるみ売り子をされたい方がもしいらっしゃいましたら、特に夏のコミケでは、着替えに手間取らない衣装を選ぶようおすすめします。
着ぐるみ売り子開始
設営を終えて、着替えて戻ってきたところがこちら。実はこの時点では、衣装の着用をミスしていて数箇所エラーがあったのですが、それでもこの衣装は本当にスタイリッシュで、写真を確認した瞬間に感無量、でした。
ちなみにこのポーズを「しまずしざんまい」といいます(いいません)。
10時30分、一般参加者の入場がはじまり、頒布開始。店番の左に立ちながら「よかったら見ていってください」ということを身振り手振りで伝えます。着ぐるみなので声は出ません。
掟破り?!着ぐるみさんで頒布誌を買う
ところで、いわゆる「食品評論島」はなかなかにレベルの高いサークルが多く(個人の感想です)、前回は内容のマニアックさと「ツナ缶払い」という斬新なキャッシュレス決済で話題となったサークルが左隣だったのですが、今回はうどん店の店員のコスプレをしているサークルが右隣にいらっしゃいました。頒布誌はチェーン店の寿司店・うどん店を扱った内容で、横目で見るだけでも商業誌顔負けのハイレベルな内容であることはすぐに分かりました。そして、サークル主であり売り子である強みでしょうか、立ち寄った一般参加者への説明が素晴らしく、平積みの山積みだった頒布誌がみるみるうちに減っていきます。
はい、私は思わず着ぐるみのまま財布を握りしめて、隣の頒布誌を2冊、買ってしまいました。さすがに着ぐるみさんが頒布物をその場で買うのは先方も初体験じゃなかっただろうかと思います。
約70部を頒布
午後、店番はあらかじめお願いした別の方と交代しましたが、私はずっと着ぐるみで売り子。自分でやりたかったこととはいえ、ハイヒールを履いていたこともあってさすがに疲労がたまり、座ったり立ったり、下を向いて顔を隠しながら水を飲んだりしていました。椅子を追加で借りておいてよかった……
頒布可能な時間帯は16時まででしたが、14時40分ごろに更衣室に移動して着替えて、素に戻りました。戻ってみたところ、『シマズシジャーナル2』は100部用意しただけあってさすがに完売には至らず、約70部を頒布。ほぼ予想通りでしたが、約4時間で約70部ということは、だいたい3分30秒ごとに1冊ずつ頒布したという計算になります。つまり3分30秒ごとに、朝香果林の着ぐるみさんが『シマズシジャーナル2』を手渡ししていたというわけです。
島寿司同好会にお立ち寄りくださったみなさま、ありがとうございました。
通販準備中
というわけで、無事売れ残った(?)『シマズシジャーナル2』は30部弱、『シマズシジャーナル1』も若干数、通販を受け付けています。メロンブックス・BOOTH・ピコ通販で、準備が出来次第X・Mastodon(Fediverse)・Blueskyで告知しますので、いましばらくお待ちくださいませ。